開発に5年の期間をかけたNSU Ro 80が、2ローターヴァンケルエンジンを搭載した世界初の量産モデルとして一般に発表されたのは、1967年のIAA(フランクフルト モーターショー)です。ヴァンケル(ロータリー)エンジンには、軽量コンパクトかつ回転が滑らかで、同じパワーレベルのピストンエンジンより部品数が少ないという特長がありました。Ro 80は、ロードホールディング、安全性、快適性、動力性能といった面で新しい基準を打ち立て、空気抵抗係数(Cd)も、0.35という、当時としては驚異的な値に抑えていました。NSU Ro 80は、1967年、ドイツ車としては初の「(欧州)カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いています。
燃焼室容量 : 996 cc
最高出力 : 115hp / 5,500 rpm
最高速度 : 180 km/h
価格 : 21,520ドイツマルク
生産年 : 1967~1977年
総生産台数 : 37,406台