1935年にベルリンで開催されたIAA(国際モーターショー)で注目されたクルマのひとつが、アウトウニオンから出品されたAudi Front Roadsterでした。デザインは、ホルヒ デザイン事務所が担当しています。技術的には、アウディ製のセントラルボックスフレームと、もともとはDKWが開発した前輪駆動のドライブシステム、そして、1933年に発表されたヴァンダラー製直列6気筒エンジン(開発を担当したのはフェルディナント ポルシェ)を組み合わせた設計になっていました。ショーでは期待どおりの反響を得ましたが、7,950ライヒスマルクという値段が顧客の購買意欲を削ぎ、計画されていた短期の生産も実現しませんでした。
排気量 : 2,257 cc
最高出力 : 50hp / 3,300 rpm
最高速度 : 115 km/h
燃料消費量 : 14~16 ℓ/100 km
価格 : 7,950ライヒスマルク
生産年 : 1935年
総生産台数 : 2台