新型Audi A5シリーズ： モダンなスポーティさとプレミアムなプロポーションの融合

＊本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
＊本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。

（ドイツ本国発表資料）2024年7月16日、インゴルシュタット／ネッカーズルム：アウディは、ミッドサイズセグメントにおける成功の次章を開く、新型A5ファミリーを発表しました。初代Audi A4の発売から30年、最新世代のシャープなデザイン言語による、プレミアムなプロポーションで魅了します。セダンとAvantの両ボディスタイルは、Audi Designの哲学であるスポーティな本質を完璧に体現しています。インテリアの新しいデザイン言語によって、広々とした空間を生み出され、デジタルステージにはディスプレイを配置しています。新しい操作コンセプトを導入し、車両とのインタラクションを向上しています。部分的に電動化された内燃エンジンは効率的で、刺激的なSモデルがラインアップを完成させます。

AUDI AGはモデルレンジの拡大に伴い、2024年よりモデルネームを再構築しています。電動モデルと内燃エンジンモデルを名称の数字によって区別しており、今後、偶数は電動モデルを、奇数は内燃エンジン搭載モデルを表します。最新世代のデビューにより、長年のベストセラーであるAudi A4はAudi A5と名前を変え、ネッカーズルムで生産します。Audi A5およびS5、Audi A5 AvantおよびS5 Avantの4つの新しいバリエーションで提供されます。これらのバージョンは、プレミアムプラットフォームコンバッション（PPC）を採用する初めてのモデルです。

AUDI AG CEOゲルノート デルナー（Gernot Döllner）が新しいモデルファミリーについて、「全電動ポートフォリオの拡大と並行して、効率的な内燃エンジンを搭載した新世代のモデルを導入します。 Audi A5ファミリーは、そのアスレチックなデザイン、全く新しいインテリア、そして将来性のある電子アーキテクチャーを備えた最初のモデルとなります。高度なMHEV plusテクノロジーにより、部分的な電動走行が可能となり、さらに効率的な運転が実現します」と語りました。

新しいモデルでは全長と全幅が拡大しています。アウディは標準装備も拡充し、新型Audi A5をアッパーミッドサイズセグメントに位置付けています。E³ 電子アーキテクチャーのバージョン1.2に基づいた新しいユーザーエクスペリエンスが、その意図を実現しています。オプション装備はさまざまなパッケージにまとめられています。

ダイナミックで筋肉質な外装デザイン
一目でわかるように、完全に再設計されたAudi A5ファミリーは、力強く洗練されたデザインを持っています。長いホイールベース、大きなホイール、低くスポーティなボディを備えた修正されたプロポーションは、進化したダイナミズムとプレミアムな基準を体現しています。セダンでは、スポーティでコンパクトに見えるグリーンハウスが後部に向かって大きく弧を描き、クーペのように浅いリヤウィンドウにシームレスに流れ込み、視覚的に短いテールゲートに際立つスポイラーリップまで続きます。

このセグメントには新しいリヤハッチは、デザインと機能性をしっかりと共存させています。リヤウィンドウとともに開き、開口部は十分なスペースが取られラゲッジルームへ容易にアクセスできます。これがアウディの全く新しいセダンのコンセプトです。Avantは、ダイナミックで引き締まったルーフラインがシームレスに統合されたルーフスポイラーに融合し、スポーティでフラットなリヤウィンドウを覆います。鋭く傾斜するDピラーは、Audi A5 Avantのダイナミックなサイドビューを強調します。

フロント部分は、幅広でこれまでになくフラットなプロポーションのシングルフレームと、立体的なハニカム構造が特徴です。細く精密に描かれたヘッドライトと相まって、Audi A5のフェイスを形作り、印象的で鋭い表情を与えています。バンパーに統合された「ソフトノーズ」は、ボンネットとフロントエンドを一体化させています。前後のホイールのショルダー部分から力強く突き出たブリスターは、Audi Ur-quattro（ウア クワトロ：初代quattro）を彷彿させる、Audi Design DNAの重要な要素です。

際立つ特徴的なリヤは、スポーティでエモーショナルなデザインと知的なテクノロジーを融合させています。彫刻的なデザインと立体的に配置された連続したライトストリップが組み合わさることで、新型Audi A5のリヤは存在感と視覚的なダイナミズムを持っています。ベースモデルのリヤビューでは、ダークディフューザーを備えたクリアでモダンなデザインのバンパーと、高品質の長方形のイグゾーストパイプがさらなる特徴となります。

デジタルライトの新基準
Audi A5ファミリーは、フロントにLED技術を用いたデジタルデイタイムランニングライトを、リヤに第2世代のデジタルOLEDリヤライトを装着します。各デジタルOLEDパネルに約60のセグメントがあり、Audi A5のリヤのディスプレイの役割を高めています。そのため車両間通信（car-to-x communication）も可能になり、新しいコミュニケーションライト等によって道路上の安全性向上に貢献します。車両のロック解除時や退出時のダイナミックな照明効果は、アウディライトDNAの一部として動きの美学を反映しています。アクティブデジタルライトシグネチャーも同様に、新しい生き生きとした感覚を伝えます。
ヘッドライトとリヤライトは三次元にデザインされ、オプションでデジタルライトシグネチャーを提供し、物理的な世界とデジタルの世界を融合させます。

新しいインテリアで技術と快適さが融合
新型Audi A5のインテリアデザインには、4つの特徴があります。まずインテリアにはヒューマン セントリック デザイン（人間中心のデザイン）が採用されており、ユーザーのニーズを一貫して配慮した設計になっています。第二の特徴はデジタルステージで、Audi MMIディスプレイがドライバーと助手席から鮮明に見えるように配置されています。第三の特徴はマテリアル ドリブン デザイン（素材に基づくデザイン）で、Audi A5シリーズは広々とした空間感覚と高い快適性を実現しています。そして第四の特徴は、視覚的な明快さです。インテリアのレイアウトがクリアで操作が簡単であり、どんな状況でも全体を把握しやすい設計になっています。加えて、オプションで「ダイナミックインタラクションライト」があり、Audi A5と乗員とのインタラクション（対話）をサポートします。

Audi MMIパノラマディスプレイとヘッドアップディスプレイ
Audi A5ファミリーの新しい操作コンセプトは、E³ 電子アーキテクチャーにより、車両とのインタラクションを向上させます。新しいAudi A5は、顧客のデジタルエコシステムにシームレスに統合され、パーソナルなコネクティビティ体験を提供します。スリムで独立したAudi MMIパノラマディスプレイは、曲線的なデザインでOLED技術を使用しています。これは、11.9インチ表示スクリーンのAudiバーチャルコックピットと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されています。さらに助手席のデジタルステージを補完するために、アウディはダッシュボードデザインに完璧に統合された10.9インチMMI助手席ディスプレイをオプションで提供します。新しいAudi A5は、先代モデルと比較してさらに進化した、設定可能なヘッドアップディスプレイを備えています。ドライバーがヘッドアップディスプレイを介して、車両およびインフォテインメント機能を制御することができるオプションが初めてつきました。

先進ハイブリッドシステム MHEV plus
48ボルトのオンボードエレクトリカルシステムに基づく新しいMHEV plusシステムは、内燃エンジンをサポートし、CO2排出量を削減しながら性能を向上させます。パワートレインジェネレーター（PTG）は、部分的な電動走行を可能にし燃料消費の削減に寄与します。

従来のMHEVシステムと比較して、新しいMHEV plusシステムは、Audi A5モデルシリーズにCO2排出量と燃料消費に大幅な利点をもたらします。

2.0 TDI（150 kW、前輪駆動/quattro）では最大10 g/kmまたは0.38 l/100 kmの削減、そしてV6 3.0 TFSI（270 kW、quattro）では最大17 g/kmまたは0.74 l/100 kmの削減が可能です（WLTP走行サイクルにおいて）¹。

PTGはさらに、内燃エンジンの出力に最大18 kW（24 PS）の電力を追加することもできます。減速時には、PTGが最大25 kWのエネルギーを回生します。その結果、純粋な電動での運転や駐車が限定的に可能になります。電動エアコンプレッサーの使用状況下では、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっているときでも、空調システムを作動することができます。

統合型ブレーキ制御システム（iBRS）は、ブレーキペダルとブレーキの油圧システムを完全に切り離します。MHEV plusシステムが搭載されたモデルでは、回生ブレーキのみで減速させることが可能で、摩擦ブレーキを使用する必要なく、初期の減速は回生ブレーキでのみ行われます。ブレーキペダルをさらに踏み込むと摩擦ブレーキが作動しますが、ブレーキの感触は変わりません。

市場投入時のエンジン
Audi A5ファミリーの効率的なエンジンは、一般的なエントリーモデルから快適な長距離ランナー、ダイナミックなスポーツカーまで幅広くカバーします。エンジン、トランスミッション、電動化のレベル、およびドライブトレインの種類は、ユーザーの期待値に合わせて設定されています。

エントリーエンジンは、2.0 TFSIで110 kW（150 PS）を発揮します。オプションにより、同じ2.0 TFSIエンジンの150 kW（204 PS）仕様も選択可能です。

このTFSIエンジンは、可変タービンジオメトリー（VTG）付きのターボチャージャーを装備し、部分負荷で極めて燃費効率の良い改良型燃焼プロセスを採用しています。VTG技術により、ガソリンエンジンでも低回転域で、トルクの一貫した俊敏な立ち上がりが可能です。ターボ付き4気筒エンジンはデュアルクラッチギアボックスと組み合わせて提供されます。110 kW仕様は前輪駆動モデルとして、150 kW仕様は前輪駆動またはquattro ultraを選択することができます。

2.0 TDI 150 kW（204 PS）は、MHEV plusテクノロジーによりAudi A5に新しい基準を設定します。EA288 evo世代のこの2リットルエンジンは、シリンダープレッシャーセンサー、排気ガス制御システムTwinDosing（ツインドージング）、およびスムーズなエンジン回転を可能にする2本のバランスシャフトという、先代モデルから最適化された燃焼技術を継承しています。1,750から3,250 rpmの間に400 Nmのトルクを発揮します。2.0 TDIはデュアルクラッチギアボックスと前輪駆動、またはquattro ultraを選択できます。より高い効率と快適性を追求し、エンジンは新しい48ボルトMHEV plusシステムを使用して部分的に電動化されています。電動ドライブトレインコンポーネントは、高い回生能力によりCO2排出量を削減します。さらにTDIの快適性は、スムーズなエンジン始動をかなえる48ボルトスタータージェネレーターによってさらに向上します。発進時のレスポンスに優れ、目覚ましい俊敏性を発揮します。

Audi S5は、270 kW（367 PS）を発揮する、最適化された燃焼プロセスを備えた3.0リットルV6 TFSIエンジンを搭載するスポーツカーです。初めて可変タービンジオメトリー（VTG）付きターボチャージャーとMHEV plusテクノロジーを備えます。Audi S5のアップデートされたSトロニック デュアルクラッチトランスミッションは、より高いトルクに対応できるように設計されており、フロントアクスルの重量を減らし軽快感を高めます。新しい48ボルトMHEV plusシステムによる部分的な電動化は、電動ドライブコンポーネントと高い回生性能によるCO2排出量の削減をもたらします。Audi S4 TDI（先代モデル）と比較して、Audi S5 TFSIは、最大14 g/kmのCO2排出量を削減します。その素早いダイナミックなトルクの立ち上がりは、S5のスポーティさを際立たせます。トルクベクタリングを備えたquattroスポーツディファレンシャルの標準装備と、調整可能な全輪駆動クラッチとの組み合わせにより、横方向のダイナミクスが最高レベルに調整されています。

シャシーとステアリングのダイナミックなデザイン
サスペンションの弛むことない開発によって、新しいAudi A5はアウディブランドの典型的なドライビングキャラクターを完璧に再現しています。サスペンションとステアリングの詳細なチューニングの結果、Audi A5は正確で負担のない、総じてニュートラルなハンドリングを実現します。オプションのアダプティブダンパー付きサスペンションを選択した場合、快適性とスポーティさのメリハリをつけた設定が可能です。新型Audi A5ファミリーのステアリングは、これまで通りアウディのプログレッシブステアリングを採用しており、さらに精度が向上しています。

市場投入
アウディは、新しいA5ファミリーでミッドサイズセグメントにおける成功の歴史の次章を開きます。Audi A5およびAudi S5は、11月にドイツおよびその他多数のヨーロッパ諸国で発売されます。Audi A5ファミリーは、2024年7月からドイツで注文可能になります。Audi A5 TFSI 110 kW、ナビゲーション、電動リヤハッチ、インダクティブ充電機能付き電話トレイが標準装備となります。

Audi MediaCenterには、Audi Q6 e-tronモデルシリーズに関する詳細情報、画像、動画が掲載されています。

1: この文で述べられているCO2排出量や燃費の利点には、MHEVシステムとの比較で、MHEV plusシステムで追加となった重量が与える影響が含まれています。但し、MHEV plusシステムを搭載した車両とMHEVシステムによる標準車両を比較する際の、ドライブトレインの違いや重量の違い、当該車両の運転時の抵抗（例：内燃エンジンやトランスミッションの効率向上、転がり抵抗や空力性能および車両重量の変化）等によって生じる車両本体レベルでのCO2削減効果については考慮されていません。