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2024/05/16Models

Audi Q6 e-tron:充電性能に焦点を当てて開発

  • 充電時間の大半において最大出力の270kWで充電でき、わずか10分で最長255kmを走行可能
  • 充電ステーションと車両間の通信を標準化
  • ヨーロッパ全域に及ぶAudi charging serviceと都市のAudi charging hubにより、シームレスな充電ネットワークを構築

*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
*本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。

(ドイツ本国発表資料)2024年5月8日、インゴルシュタット:アウディは、プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)用の高電圧(HV)バッテリーを設計および開発するにあたり、航続距離と充電性能の両方に焦点を当てました。バッテリーの高度なサーマルマネージメント、800Vシステム、新しい電気モーター関連コンポーネントの効率化により、航続距離や充電状況を気にすることなくドライブすることが可能になります。これには、Audi charging service(アウディチャージングサービス)に加え、都市部における急速充電ネットワークAudi charging hub(アウディチャージングハブ)の拡充も貢献しています。



バッテリーの充電レベル(SoC)が約10%の場合、最大充電出力270kWの急速充電ステーションを利用すると、理想的な条件下において、わずか10分で最長255kmを走行することが可能になります。これは、主に800Vのアーキテクチャー、プレコンディショナー機能を備えた新しい高電圧(HV)バッテリー、PPEの新しい予測サーマルマネージメントなどにより可能になります。Audi Q6 e-tronシリーズの高電圧バッテリーは、12のモジュールから構成され、総電力量は100kWh(正味容量:94.9kWh)です。さらに、10のバッテリーモジュールと総容量83kWhを備えたバージョンも追加される予定です。この高電圧バッテリーは、わずか21分で10~80%まで充電可能です。PPEをベースにしたこのモデルは、充電時間の大半において高出力で充電することができるため、充電の利便性が大きく高まっています。市販バージョンのAudi Q6 e-tronは、最大270kWの出力で充電することが可能です。

400Vの充電ステーションでは、バンク充電と呼ばれる機能を使うことができます。充電プロセス開始前に、バッテリーマネージメントコントローラー(BMCe)内の対応する高電圧スイッチがオンになります。これにより、車両に搭載されている800Vのバッテリーが同じ電圧の2つのバッテリーに分割され、最大135kWで並列充電することができます。この2分割されたバッテリーが同じ充電状態になってから、次にロックステップ方式で残りの部分が充電されます。

チャージングマネージメントは、国際充電規格のコンバインド充電システム(CSS)に準拠しています。高速かつ信頼性の高い充電を実現するために、HCP 5高性能コンピューターが、E3 1.2電子アーキテクチャーの新しいドメインコンピューター内で充電プロセスを管理します。スマート アクチュエーター チャージング インターフェイス デバイス(SACID)と呼ばれる通信制御ユニットは、車両と充電ステーションの接続を行うインターフェイスとして機能し、標準化された受信情報をHCP 5ドメインコンピューターに送信します。

欧州市場向けのPPEモデルは、車両左後部のCCSコンボコネクターにより、DC(直流)およびAC(交流)充電に対応しています。追加のAC充電コネクターは、車両の反対側に設置されます。

Audi Q6 e-tronシリーズは、標準でAC11kWの充電が可能で、残量ゼロのバッテリーを一晩で充電できます。オプションのAC22kWに対応した充電機能も後日提供される予定です。充電ポートのリッドは、MMIディスプレイから、あるいはキャップ中央のタッチセンサーを軽く押すことで、電動で簡単に開くことができます。充電ケーブルを取り外すと、充電ポートは自動的に閉じます。

Audi Q6 e-tronシリーズには「Plug & Charge」機能が標準装備されています。現在、「Plug & Charge」機能は、IONITY(アイオニティ)充電ステーションおよび他の充電オペレーターが運営する充電ステーションで利用可能ですが、今後さらに多くのプロバイダーで利用できるようになる予定です。「Plug & Charge」は1回使用すれば、その後は充電ケーブルを挿入するだけで充電できるようになります。車両と充電ステーションは暗号化された通信を行います。その後、充電プロセスが自動的に開始され、クレジットカードなど、myAudiアプリに登録されている支払い方法に従って請求が行われます。

Audi chargingおよびAudi charging hubによる信頼性の高い充電インフラ
アウディの電気自動車を所有するお客様は、2023年から利用可能になったAudi charging serviceや、事前に予約可能な都市部の急速充電ステーションAudi charging hubといった、信頼性の高い充電インフラを利用することができます。Audi charging serviceは、ヨーロッパ29か国に設置された約63万の充電ポイントから構成される充電ネットワークです。この中には、主に幹線道路沿いに設置された約3,000か所の急速充電(HPC)ステーションIONITYが含まれており、最大350kWの出力で急速充電が可能です。アウディの電気自動車を購入したお客様は、最初の1年間、Proプランの月額14.99ユーロをアウディが負担しますので、初日から手頃な価格で充電することができます。現在利用可能なすべてのプランの詳細は、www.audi.deに掲載されています。このサービス契約は、myAudiアプリを使用して簡単に変更できます。

使用済みバッテリーを蓄電ユニットとして活用する、最大320kWの出力で充電することが可能な、都市型充電ステーションネットワークAudi charging hubは、ニュルンベルク(ドイツ)に200m2のラウンジを備え、2021年12月初めてオープン。ここに続き、4つの急速充電(HPC)ポイントを備えるコンパクトなステーションが、チューリッヒ(スイス)、ベルリン(ドイツ)、ザルツブルク(オーストリア)、ミュンヘン(ドイツ)、フランクフルト(ドイツ)に開設され、ヨーロッパにて合計6か所となりました。さらに増設も計画しています。

Audi charging hubのインテリジェントで高度な動的負荷管理システムにより、既存の電力網の効率的な利用が実現しています。

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