close

2024/03/25Company

アウディの2023会計年度、堅調な業績を記録:製品ポートフォリオを強化して拡大

  • Audi CEOデルナー:「経済的、技術的、戦略的に、将来に向けた立ち位置を整えている。Audi Q6 e-tronは、eモビリティのテクノロジーを飛躍的に進化させたモデル」
  • CFOリッテルスベルガー:「技術の変化や競争激化の時代でも、成功する財務力を備えている」
  • 売上高は699億ユーロに増加、営業利益は63億ユーロ、ネットキャッシュフローは前年と同水準の47億ユーロ

*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

(ドイツ本国発表資料)2024年3月19日、インゴルシュタット/ネッカーズルム:アウディ グループは2023年度、厳しい経済状況のもと堅調な業績を残しました。売上高は前年比13.1%増の699億ユーロ、営業利益は63億ユーロ、営業利益率は9.0%でした。ネットキャッシュフローは、前年と同水準の47億ユーロでした。アウディは、数多くのニューモデルを導入することにより、今後数年間で、製品ポートフォリオを大幅に強化および拡大する予定です。新しいプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)を採用した、初めての電気自動車Audi Q6 e-tronのワールドプレミアは、今後発売される一連の製品の先駆けとなります。2024年から2025年にかけて、20以上のニューモデルの導入が計画されています。



AUDI AG取締役会会長 ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、次のように述べています。「私たちは経済的、技術的、戦略的に将来に向けた立ち位置を整え、ニューモデルを次々と市場に投入していきます。財務実績、優れた製品、柔軟で素早い決断力を備えた企業構造など、主要な活動分野に焦点を当てた確固たる戦略に基づいています。このようにして、私たちは厳しい経済環境の中で、変革を加速させています」。

販売台数:すべての主要な地域で成長
アウディ グループを構成する、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティの各ブランドは、ブランド グループ プログレッシブ*として専門知識を集結しています。2023年度、このブランド グループは191万8,912台(2022年:163万8,638台)の車両と5万8,224台(2022年:6万1,562台)のモーターサイクルを販売しました。アウディは高い需要と供給の改善により、前年比17.4%の増加となる189万5,240台の車両を販売しました。

アウディは、欧州、中国、北米といったコアマーケットで大きな成長を遂げました。長期的な競争力を確保するために、地域戦略を見直しており、これには、特に中国市場に特化したモデルの導入が含まれています。

2024年末から、アウディと第一汽車(FAW)の合弁会社であるAudi FAW NEV Company Ltd.は、中国市場向けに専用設計された電気自動車を、長春で生産する予定です。

電気自動車の販売がさらに増加
2023年、アウディ グループは再び電気自動車の販売台数を大幅に伸ばし、前年比51%の大幅増となる、17万8,429台を販売しました。これらの数字は、完全なネットワーク機能を備えた、プレミアム eモビリティのリーディングプロバイダーになるという、アウディの変革が軌道に乗っていることを明確に示しています。

2024年、アウディはeモビリティに向けて、新たなステップを踏み出します。アウディとポルシェが共同開発したPPEは、今後登場する、先進的なテクノロジーを搭載した電気自動車の技術的基盤となります。PPEは、ミッドサイズおよびラグジュアリーセグメントの幅広いモデルに対応できる拡張性を備えています。

その最初のモデルが、Audi Q6 e-tronです。アウディが初めてPPEを採用した市販モデルであり、新世代のアウディを代表するAudi Q6 e-tronは、効率、一充電航続距離、充電速度、デザインにおいて新たなベンチマークを打ち立てます。操作コンセプトを一新したE³1.2電子アーキテクチャーは、アップデートおよびアップグレードが可能です。これにより、アウディは完全なコネクテッドカーへの道のりにおいて、次の一歩を踏み出します。Audi Q6 e-tronは、インゴルシュタットで生産される初めての電気自動車でもあります。

同時にアウディは、ソフトウェアデファインドビークル(SDV:Software Defined Vehicle)へのパラダイムシフトを進め、ソフトウェアベースのソリューションとバーチャルカスタマーエクスペリエンスに注力します。アウディは、フォルクスワーゲン グループのソフトウェア部門であるCARIADおよびフォルクスワーゲン ブランドと協力して、この移行を推進するSDV Hubの運用を開始します。ジョイントコンピテンスセンターでは、専門家たちが次世代電気自動車のハードウェア、ソフトウェア、電子アーキテクチャーの開発に取り組んでいます。

売上高がさらに増加
2023年、アウディ グループの売上高は、698億6,500万ユーロ(2022年:617億5,300万ユーロ)に達しました。堅調な販売実績、高い需要、より安定した供給により、売上高は前年より13.1%増加しました。この成長には、電気自動車のAudi Q4 e-tronに加え、Audi Q3、Audi Q5、Audi Q7シリーズが特に大きく貢献しました。EUタクソノミーに準拠した売上高の割合は、16.3%(2022年:13.5%)に上昇しました。

堅調な営業利益、営業利益率は予想の範囲内
アウディ グループの営業利益は、原材料のヘッジ取引によるマイナスの影響を受けながらも、62億8,000万ユーロ(2022年:75億5,000万ユーロ)に達しました。原材料のヘッジ取引は、前年に8億ユーロのプラスの効果をもたらしましたが、2023年の営業利益は、9億ユーロ減少させました。営業利益率は、目標範囲内の9.0%でした。

アウディは、困難であった2023年における従業員の努力に報いるため、従業員に利益の一部を分配します。ドイツ工場の熟練労働者の場合、2023年のアウディの利益分配額は8,840ユーロとなります(2022年:8,510ユーロ)。利益分配は、営業利益などを考慮した労働協約に定められた計算式に基づいて行われます。

ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティの好調な業績
ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティの各ブランドの好調な財務実績が、ブランド グループの業績に貢献しました。ランボルギーニは、2023年、前年比9.5%という大幅な伸びとなる、1万112台(2022年:9,233台)の車両を販売しました。売上高は非常に好調だった前年をさらに12.1%上回り、26億6,300万ユーロ(2022年:23億7,500万ユーロ)に増加しました。営業利益率は27.2%、営業利益は7億2,300万ユーロに達しました。

ベントレーは、1万3,560台(2022年:1万5,174台)の車両を販売しました。売上高は、29億3,800万ユーロ(2022年:33億8,400万ユーロ)。営業利益率は20.1%に達し、営業利益は5億8,900万ユーロでした。

ドゥカティは、5万8,224台のモーターサイクルを販売しました。この数値は、記録的な販売台数を達成した2022年の6万1,562台と比較するとわずかに減少しました。売上高も10億6,500万ユーロで、非常に好調だった前年(10億8,900万ユーロ)をわずかに下回りました。営業利益率は10.5%、営業利益は1億1,200万ユーロでした。

堅調な営業外収益、ネットキャッシュフローは高水準を維持
アウディ グループの2023年の営業外収益は、14億2,300万ユーロ(2022年:15億2,200万ユーロ)でした。中国の事業からの営業外収益は、9億1,500万ユーロ(2022年:11億5,300万ユーロ)、税引後利益は62億6,000万ユーロ(2022年:71億1,600万ユーロ)となりました。

アウディ グループのネットキャッシュフローは、好調だった前年と同水準の47億4,000万ユーロ(2022年:48億800万ユーロ)でした。

2024年度の展望
AUDI AG最高財務責任者(CFO) ユルゲン リッテルスベルガー(Jurgen Rittersberger)は、次のように述べています。「堅実な財務結果により、私たちが今後も数年間にわたって変革を推進し続けていく体制が整いました。そのため、私たちはPerformance Program 14を立ち上げました。これは、私たちの収益性を確保するための効果的なプログラムです。長期的には、ブランド グループ プログレッシブの営業利益率の目標である14%を達成したいと考えています」。

アウディのスローガンであるVorsprung durch Technik(技術による先進)は、再びブランドを定義する中心的な役割を果たします。これは、品質とデザインにおけるアウディのリーダーシップを象徴します。

2024年も依然として情勢は困難で、マクロ経済も厳しい状況にあります。アウディは、激しい競争が今後も続くと予想しています。同時に、駆動システムの柔軟なポートフォリオを提供することが重要です。アウディは需要の変化に対応するため、電気自動車と内燃エンジン搭載モデルの両方を生産し、将来に備えています。

若干の経済成長と部品の安定した供給を前提として、アウディ グループは2024会計年度に630億ユーロから680億ユーロの売上高を予想しています。また、営業利益率は、8〜10%の範囲、ネットキャッシュフローは、25億ユーロから35億ユーロの範囲になると予想しています。

アウディ グループの主な業績(抜粋)

2023年 2022年
ブランド グループ販売台数 1,918,912 1,638,638
アウディブランド販売台数 1,895,240 1,614,231
売上高(単位:百万ユーロ) 69,865 61,753
営業利益(単位:百万ユーロ) 6,280 7,550
営業利益率(%) 9.0 12.2
ネットキャッシュフロー(単位:百万ユーロ) 4,740 4,808
営業外収益(単位:百万ユーロ) 1,423 1,522
税引後利益(単位:百万ユーロ) 6,260 7,116
EUタクソノミーに準拠した売上高の割合(%) 16.3 13.5



アウディ グループの2024年の予測
2024年
売上高(単位:百万ユーロ) 63,000 - 68,000
営業利益率(%) 8 - 10
ネットキャッシュフロー(単位:百万ユーロ) 2,500 - 3,500



*アウディ グループを表すブランド グループ プログレッシブは、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティ ブランドから構成されています。本リリースでは、「アウディ グループ」、「ブランド グループ プログレッシブ」、「ブランド グループ」という用語は、同義語として使用されています。

参考資料

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ