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2024/02/14Company

新型Audi RS 6 Avant GT:史上最高のスペック

  • カーボンファイバー製のボンネットとフェンダー、22インチホイール等の専用装備によりシリーズ最高モデルを象徴
  • アジャスタブルコイルオーバーサスペンション、ハイパフォーマンスタイヤ、専用quattroスポーツディファレンシャルにより、ドライビングダイナミクスが向上
  • 世界中で660台限定生産。Audi 90 quattro IMSA GTOにヒントを得たヘリテージデカールがエクスクルーシブなキャラクターをさらに強化

*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
*本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。

(ドイツ本国発表資料)2024年2月6日 ネッカーズルム/インゴルシュタット:新型Audi RS 6 Avant GTは、シリーズの頂点に君臨するモデルです。このスペシャルエディションのエクステリアおよびインテリアには、数多くの特長的な専用装備を採用しています。印象的なパススルー ルーフエッジスポイラー(ダブルウイング)、新設計のディフューザー、特徴的なデザインの22インチホイール等により、このモデルがシリーズのトップモデルであることを強調しています。インテリアには、高品質なバケットシートや斬新なカラーコンビネーションが採用され、センターコンソールにはエクスクルーシブなアクセントとして、シリアルナンバー(製造番号)が刻印されています。Audi RS 6 Avant GT専用のライトウェイトアジャスタブルコイルオーバーサスペンションと、このモデル専用のリヤアクスルのquattroスポーツディファレンシャルが、ドライブエクスペリエンスを向上させます。ツインターボチャージャー付きV型8気筒エンジンは、最高出力463kW(630PS)、最大トルク850Nm/2,300~4,500rpmを発生します。Audi RS 6 Avant GTの納車は2024年第2四半期から開始されます。



Audi RS 6 Avant GTのアイディアは、2020年にquattro誕生40周年を記念した、ネッカーズルム工場の研修生グループによるプロジェクトRS 6 GTO conceptに遡ります。ボディワークおよび車体構造メカニック、車両メカニック、塗装工、金型工としてアウディで働いていた12人の研修生が、Audi Designの支援を受けて、6か月間このプロジェクトに取り組み、1989年に登場した伝説的なAudi 90 quattro IMSA GTOレースカーからインスピレーションを得てこのモデルを製作しました。研修期間中の才能溢れる若者が、さまざまな方法で会社に貢献できることが証明されたプロジェクトとなりました。

比類なきエクステリア
新型Audi RS 6 Avant GTは、RS 6 GTO conceptをベースに、さらにエクステリアを強化することにより、シリーズの他のモデルであるAudi RS 6 AvantおよびRS 6 Avant performanceを超える存在感を示しています。印象的なフロントエンドは、RS 6 GTO conceptからヒントを得ていることが見て取れます。

シングルフレームとエアインテークは完全なハイグロスブラックで仕上げられ、より低く、より幅広い印象を与えます。フロントエプロンの垂直ブレード、新しいインテークグリル、バンパーに統合された力強いフロントスプリッターがシャープな外観を強調しています。Audi Sport GmbHは、今回初めてボンネットのデザインを完全に見直し、素材にもカーボンファイバーを採用しています。新設計のボンネットは、カーボン素材が目を惹くユニークな仕上がりとなっており、ボディカラーと印象的なコントラストを生み出しています。22インチ大径ホイールの後方に統合されたエアアウトレットにより、ホイールアーチ内のエアが効果的に排出され、ブレーキの冷却性能が向上しています。ボンネットと同様、大径ホイールを収納するフェンダーも、今回初めて完全にカーボンファイバーで製作され、車両構造の面でも、アウディの生産部門にとっても画期的な試みとなっています。

サイドプロフィールのハイライトは、サイドスカートのインサート、グロスカーボンのカバーを備えたドアミラー、Audi RS 6 Avant GT専用の22インチ6スポークデザインのホイールです。このスペシャルエディションのリヤを見ると、ブラック仕上げの「RS 6 GT」エンブレム、ローディングエッジを視覚的に低く見せる専用デザインのテールゲート、車両の幅広さをさらに強調する垂直センターリフレクターを備えた機能的なディフューザー、モータースポーツからヒントを得たダブルウイング等を特徴としています。ダブルウイングは、研修生によるコンセプトカーに装着されていたものと、ほぼ同じものが採用されました。また、Audi RS 6 Avant史上初めてルーフレールを廃止することにより、よりフラットでスポーティなシルエットを実現しました。

Audi RS 6 Avant GTは、オプションで2色の専用デカールを選択することが可能です。1つ目は、アルコナホワイトのベースカラーに、Audi Sportの伝統的なカラーであるブラック、グレー、レッドを組み合わせたもので、前後のモデルエンブレムもこのカラーになります。また、特徴的なデザインのホイールカラーは常にハイグロスホワイトになります。2つ目は、ナルドグレーまたはミトスブラックのベースカラーに、ブラックおよびグレーデカールを組み合わせたものです。このカラーには、ハイグロスブラックまたはマットブラックのホイールが装着されます。シングルフレームのアウディエンブレムおよびテールゲートのモデルエンブレムは、ブラックが標準となります。デカールを装着しない場合、ボディカラーは、アルコナホワイト、ナルドグレー、クロノスグレーメタリック、マデイラブラウンメタリック、ミトスブラックメタリックが用意されています。

Audi RS 6 Avant GTは、RSデザインパッケージプラスを標準装備して工場からラインオフされます。インテリアカラーはブラックで、ステアリングホイールのステッチ、センターコンソールのサイドセクション、センターアームレスト、ドアアームレストには、レッドまたはコッパー(銅)の専用カラーアクセントが採用され、フロアマットには「RS 6 GT」のレタリングが配されています。さらに、レザーおよびダイナミカマイクロファイバーを組み合わせた新しいRSバケットシートも装備され、ヘッドレストのすぐ下にも「RS 6 GT」のレタリングが配されています。シート中央のハニカムステッチには、コントラストカラーのエクスプレスレッドが採用され、バケットシート外側の縫い目はコッパーカラー仕上げとなっています。

アームレスト、ダッシュボード、サイド部分を含むセンターコンソール、ドアウエストレールの生地はブラックのダイナミカ製で、装飾インレイには、ディープブラックのダイナミカが採用されています。装飾インレイは、オプションとして、素地が露出するオープンポア仕様カーボンツイルを選択することも可能です。シートベルトのカラーには、人目を惹くクリムゾンレッドが採用されています。さらに、センターコンソールには、このモデルが660台限定のリミテッドエディションであることを示すシリアルナンバーが刻印されます。

新次元のパフォーマンス
新型Audi RS 6 Avant GTの最高出力は463kW(630PS)、最大トルクは850Nmです。これは、ベースモデルとなるRS 6 Avantと比較して、22kW(30PS)および50Nmのパワーアップに相当します。0~100km/h加速は、シリーズのトップモデルとしての実力を示し、RS 6 Avantよりも0.3秒速い3.3秒です。0~200km/h加速は、同じくRS 6 Avantよりも0.5秒速い11.5秒です。最高速度は305km/h。ブレーキは、RSモデルに標準装備されるセラミックブレーキシステムを搭載しています。

4.0 TFSIエンジンのパワーは、シフトタイムが最適化された標準となる8速ティプトロニックギアボックスを介してquattroフルタイム4輪駆動システムに伝達されます。Audi RS 6 Avant performanceと同様に、Audi RS 6 Avant GTには、最新バージョンのロッキングセンターディファレンシャルが搭載されています。この軽量かつコンパクトなディファレンシャルは、エンジンパワーをフロントおよびリヤアクスルに40:60の比率で配分します。ホイールスリップが発生した場合、より多くの駆動トルクが、よりグリップの高いホイールに自動的に配分され、トラクションが向上します。この場合、最大70%をフロントアクスルに、最大85%をリヤアクスルに配分することができます。設定が見直されたセンターディファレンシャルによってドライビングダイナミクスが改善、より正確なコーナリングを実現し、限界走行時におけるアンダーステアの傾向を軽減します。

このスペシャルエディションを他のRSモデルとさらに差別化するため、リヤアクスルのquattroスポーツディファレンシャルには、RS 6 Avant GT用に特別なチューニングが施されています。俊敏性の向上に焦点を当て、「ダイナミック」ドライビングモード選択時にはリヤアクスル重視のトルク配分をする新しい設定です。これにより、スポーティでありながらもニュートラルで精度の高いハンドリングを実現しています。RS 6 Avant GTには、今回初めてアジャスタブルコイルオーバーサスペンションが標準装備されています。このサスペンションは、RS 6 Avantと比較して車高を10mm低くして、優れたダイナミクスと快適性を完璧に融合しています。より高いスプリングレート、3段階に調整可能なダンパー、より硬いスタビライザー(フロントで30%、リヤで80%硬め)により、ボディのロールが減少し、ドライビングの楽しさが大幅に強化されています。個別の調整を行うために必要なツールと説明書も付属しています。さらに、ダイナミックライドコントロール(DRC)機能を備えたRSスポーツサスペンションプラス、またはRSアダプティブエア サスペンションをオプションで選択可能です。

新しいハイパフォーマンスタイヤ、コンチネンタルSport Contact 7サイズ285/30 R22は、ダイナミックなドライビングに必要な高いグリップ性能を確保します。このタイヤは、乾いた路面と濡れた路面の両方で優れたグリップを提供すると同時に、高速でコーナリングする際のアンダーステアを抑制し、あらゆる速度域でより正確なハンドリングを実現します。さらに、この新しいタイヤにより、100km/hから停止するまでの制動距離が最大2m短縮されます。

最高レベルのものづくり
新型Audi RS 6 Avant GTが、標準バージョンのRS 6 Avantと異なる点は、ネッカーズルムの生産ラインだけでなく、ベーリンガーホフ工場でも組み立てが行われることです。ボディの製造および塗装工程が終了した660台のモデルは、ベーリンガーホフ工場へと送られます。この工場では、Audi R8、Audi e-tron GT quattro、Audi RS e-tron GTといったモデルが少量生産されています。ネッカーズルム生産拠点の近くに位置するこの柔軟性の高いベーリンガーホフ拠点は、グループ内でもユニークな存在で、Audi RS 6 Avant GTの仕上げ工程に最適な条件が整っています。最終組み立ては、この特別な限定モデルのために設置された3か所のステーションで、7人の経験豊富な従業員によって行われます。各車両は、そこで丸一日かけて作業が行われます。すべてのGT専用装備は、世界中でわずか660台のRS 6 Avant GTのために手作業で取り付けられます。これには、ボンネット、フェンダー、ロッカーパネル、ダブルウイング、フロントおよびリヤエプロン、アジャスタブルコイルオーバーサスペンションが含まれます。

ベーリンガーホフでは、ネットカーボンニュートラルな方法で生産が行われています。再生可能エネルギーによるグリーン電力と熱を使用しており、ベーリンガーホフのカーボンニュートラルの達成は、アウディブランドおよびネッカーズルム拠点の両方にとって重要な節目となりました。再生可能エネルギーだけでは回避できないCO2排出量は、認定された環境プロジェクトのカーボンクレジットを使用して相殺されます。このようにしてアウディは、完全に持続可能な生産を実現するための環境プログラムMission:Zeroを大きく前進させています。

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