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2024/01/19Sustainability

アウディ、すべての生産拠点における生物多様性保護プロジェクト

  • 環境プログラムMission:Zeroは、生物多様性を主要な活動分野と定義
  • アウディ従業員が生物多様性を保護するための活動を実施
  • 飛び石ビオトープの造成、果樹の作付け、花が咲き乱れる草原 - 多種多様なプロジェクト

(ドイツ本国発表資料)2024年1月8日、インゴルシュタット:脱炭素化、資源および水の効率的な利用に加え、アウディの各拠点で実施されている環境プログラムMission:Zeroでは、4つの主要な活動分野の1つとして、生物多様性にも焦点を当てています。花畑や野生のミツバチのコロニーから森林再生プロジェクトまで、アウディは、「Biodiversity in Good Company」(ビジネスと生物多様性)イニシアチブのメンバーとして、2023年も再び各拠点で生物多様性を保護するための様々なプロジェクトに取り組みました。



気候変動と並び、生物多様性が失われてきていることは、21世紀における最も深刻な課題の一つとなっています。こうした状況を背景に、国連は2021年から2030年までの10年間を世界の生態系を回復する時期と宣言しました。アウディは、生物多様性を保護するために自動車業界が担うべき責任を認識しており、国連の生物多様性目標を支持しています。さらに、アウディは「Biodiversity in Good Company」イニシアチブのメンバーとして、このイニシアチブが発表したリーダーシップステートメントにも署名しています。

生物多様性の保護に戦略的アプローチを採用するアウディは、脱炭素化指数に類似した生物多様性指数を開発し、2023年にはその内容をさらに最適化しました。この指数により、アウディは鍵となる数値を使用して各拠点を評価して、拘束力のある目標を設定しています。この目標には、建物のファサードと屋根は緑化されているか、オープンエリアはどのように造園されているか、従業員は、例えばトレーニングコースを通じて、この問題に対処しているか、などの質問が含まれています。これにより、アウディは各拠点がどの程度生物多様性を重視しているのかを判断できるだけでなく、その拠点の自然バランスを改善するための戦略を策定し、その結果を測定することが可能になります。アウディグループ環境保護責任者 Dr. リュディガー レクナゲル(Dr. Rüdiger Recknagel)は、次のように述べています。「すべての生き物は、それぞれ重要な役割を持っています。生物多様性に対する私たちの取り組みは、小規模ではあるものの、数多くの重要なコンセプトや活動を通じて実施されています」。

アウディ チャイナ:都市の生物多様性プロジェクト
アウディ チャイナは、この生物多様性プロジェクトに参加しています。「Audi China Biodiverse City Initiative」(アウディ チャイナ生物多様性都市イニシアチブ)により、アウディ チャイナは、都市の生物多様性を促進するための対策を、「Beijing Biodiverse City Birdwatching Guidebook」(北京生物多様性都市バードウォッチング ガイドブック)と題されたバードウォッチング ガイドの形にまとめて発行しました。

このガイドブックは、経験豊富なバードウォッチャーのみならず、初心者にも適した内容で、都市の住民に自然の中でより多くの時間を過ごすよう呼びかけ、より環境に優しいライフスタイルを提案するものでもあります。アウディ チャイナと環境団体の「Friends of Nature」(フレンズ オブ ネイチャー)が共同発行したこのガイドブックには、北京の15の公園と4つの郊外ルートが紹介されています。この本は単なるリストではなく、自然環境、バードウォッチングのルート、取り上げられている場所で最も一般的な鳥の種類を知ることができます。

インゴルシュタット: ビオトープ(生物生息空間)と野生の花が咲く草原
現在、絶滅危惧種の動植物の新たな生息地が、AUDI AG本社 インゴルシュタット工場の門から数キロメートル離れた1.24ヘクタールの土地に造成されています。私たちはその地域を「Audi AzuBioTop」(アウディ アズバイオトップ)と呼んでいます。このプロジェクトは、アウディの研修生による提案から始まりました。2022年10月以来、アウディの若手従業員は、この草地に少しずつ果樹や花を植えてきました。それにより、この場所はスナトカゲの新しい生息地にもなっています。

他のアウディ従業員も研修生の例に従い、チームワークショップの一環として、工場敷地内の500平方メートルのエリアに、この地域に根付いている野草を5,000本植えました。

インゴルシュタットの敷地内では、動植物の生息地を提供するために、これまで芝生だった部分が、徐々に野生の花が咲く草原に変えられています。最終的にこのプロジェクトは、約2万平方メートルのエリアを自然の草原に変えることを目指しています。

従業員だけでなく、訪問者にも同様に多くの生物多様性プロジェクトへの意識を高めていただくために、アウディは「飛び石ビオトープ」(生物の移動能力範囲内にビオトープを飛び石状に配置すること)というエリアを造成しました。これにより、多種多様な動植物の種の移動が可能になります。つまり、樹木が茂り、未開の草地や湿地などを含む個々のビオトープは、動植物が移動するための回廊となります。現在、さらに多くの飛び石ビオトープを造成中です。

ネッカーズルム:両生類の生息地としての石の山
ネッカーズルム拠点では、生物多様性を促進する手段として、石と枯れ木の山を使用しています。この方法はシンプルですが、様々な生物に生息地と食料源を提供するため効果的です。そのために自然石を積み上げました。また、昨年の秋に伐採した木材を植栽フェンスに沿って積み上げることにより、新たな生息地を創出しました。

また、ハイルブロン市と協力して、30本以上の自生の木が植えられ、両生類の産卵池がAudi e-tron GTの生産拠点があるベーリンガーホフに復元されました。池が干上がらないように隔離するという作業は、これまでも定期的に行われています。この場所は、水と陸の間を移動する両生類のヒキガエルとイモリの生息地および産卵場となります。ネッカーズルムの研修生は、ベーリンガーホフでスナトカゲの生息地づくりに協力しました。

ノイブルク:絶滅危機に瀕している野生のミツバチを保護
ノイブルクでは現在、アウディのFormula 1プロジェクトで使用するドライブユニットを開発中で、また、アウディ ドライビングエクスペリエンスの本拠地でもあり、アウディの技術開発部や他の部門も使用しています。ノイブルクでは、野生のミツバチが生き生きと活動しています。

ノイブルク拠点を開設して以来、この場所は野生のミツバチの生息地として、食料源と巣を作りやすいよりよい環境を整える活動が継続的に行われてきました。その結果、最新の調査では、過去数年間に合計94種もの野生のミツバチがここに定住していることが判明しました。これらの種のうち、バイエルン州では22種が非常に希少、絶滅危惧種、または絶滅の危機に瀕しているものと考えられています。

ジェール:絶滅危惧種のセイカーハヤブサを保護する
2023年、ジェール拠点では緑地の徹底的な変革が実施されました。具体的には、新しい草刈り計画を策定し、草刈りを頻繁に行わない、または完全に行わないエリアの数を増やしました。このアプローチにより、この場所でより多くの花が種子をつくり周囲に広がっていきます。長期的には、これまで芝生だった場所を、花が咲き乱れる草原に変えていくことを目指しています。さらに、アウディの従業員は、500以上の在来種または移植の適応がある薬用植物、スパイス、芳香植物など、ハーブとスパイスがあふれる100平方メートルの庭園を造成しました。

ハンガリーで絶滅の危機に瀕しているセイカーハヤブサを保護するため、研修生は余った資材を使って巣箱を作り、保護団体に寄付しました。さらに、アウディの従業員は、この拠点近くの保護地域に指定されたオーク林の自然散策路で、案内板や破損したベンチの修復にも協力しました。

サンホセチアパ:森林再生と在来動物の保護
アウディ メキシコは、メキシコのプエブラ州ノパルカン市と協力して、意欲的な森林再生プロジェクトを開始しました。サンホセチアパ拠点に近い森林地帯、サンタクルス デル ボスケでは、最終的に39ヘクタールのエリアに4万2,900本の木が植えられる予定です。サンタクルス デル ボスケの森は、キクイムシの侵入により深刻な被害を受けました。森林生態系は、この地域の動植物にとって重要な生息地となっています。植樹活動は、生態系のバランスを維持し、大気の質を改善するだけでなく、そこに住む人々にレクリエーションやレジャー活動のためのスペースを提供するのにも役立ちます。

さらに、メキシコのサンホセチアパ市にあるアウディの拠点でも、地元の動物を保護するための活動を行っています。まず初めに、ベラクルザナ大学と協力して、工場敷地内とその周辺に生息する動物を調査しました。すでに存在する種の多様性を特定し、それらを保護するための対策を策定することを目標としています。

ブリュッセル:屋上を緑化し、外来植物種の蔓延を防止
ベルギーの生産拠点では、工場およびゲート付近の屋根の緑化に重点が置かれました。これらの活動により、様々な在来動植物の生息地が形成されました。さらに、微気候(地表近くで暮らす生物の生活に大きな影響を与える独特の大気層の気候)を改善するための雨水貯留池も形成されました。イタドリやサマーライラックなどの外来植物種の蔓延を防ぐため、従業員が協力して敷地内の屋外エリアの除草作業を行いました。

アウディの従業員が余暇に地域の植物に有害な植物種に対して、どのように行動できるかについてのヒントをまとめた文書も作成されています。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

参考リンク

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