- 刺激的なデザイン:デザインと人間工学の視点で乗員に合わせたシームレスなエクステリアとインテリアのアーキテクチャ
- 卓越したエアロダイナミクスと最長756km一充電航続距離
- 最高のドライビングダイナミクス:アダプティブエアサスペンションは、優れた長距離走行における快適性とスポーティなドライビングダイナミクスを実現
- AUDI AG CEOデルナー:「A6 e-tronは、SportbackとAvantとして初めてのアウディの電気自動車であり、e-モビリティへの熱意を刺激する」
*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
*本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。
(ドイツ本国発表資料)2024年7月31日、インゴルシュタット:Audi A6 e-tronコンセプトは、革新的な電動自動車のボリュームモデルの先駆けとして、上海モーターショー2021でデビューし、このたびアウディは、A6 e-tron Sportback / Avantを発売します。このアッパーミッドサイズのモデルは、PPEプラットフォームを採用した2番目のモデルとして、パフォーマンス、一充電航続距離、効率、充電という、アウディの強みを受け継いでいます。同時に、PPEプラットフォームにおいて、フラットフロアコンセプトを採用した初めてのモデルでもあります。エクステリアはパワフルでスポーティ、そして完璧なプロポーションです。インテリアはアウディの新しいデザイン哲学によって定義されています。A6 e-tronは、装備レベルに応じて、第2世代のバーチャルエクステリアミラー、ボタンを押すと不透明になるパノラマガラスルーフ、リヤのライティングリングなど、多くの革新的な機能を提供します。2024年9月からAudi A6 e-tronとS6 e-tronは、SportbackとAvantのオーダーが可能となります。
AUDI AG CEOゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、「A6 e-tronは、SportbackとAvantとして、初の純粋な電気自動車です。その印象的なデザインは、製品ポートフォリオの中で最高のエアロダイナミクスを可能にし、その結果、効率を向上させます。700kmを優に超える長距離と卓越したドライビングダイナミクスにより、eモビリティへの熱意を刺激するでしょう」。と述べています。
エクステリア:エレガントでプログレッシブ
すっきりとしたボディデザインは、ダイナミズム、プログレッシブ、エレガンスに焦点を当てています。フロントは、調和がとれた豊かな表情を持ちます。スリムなデザインのデイタイムランニングライトとワイドなグリルにより、A6 e-tronは路上でフラットかつワイドに見えます。
閉ざされたシングルフレームをブラックマスクが囲み、e-tronモデルの独特なデザイン言語を反映しています。メインヘッドライトと、先進運転支援システム(ADAS)センサーやエアインテークなどの他の機能要素は、ダークマスクに統合されているため、ほとんど見えません。
A6 e-tronの低く力強いボディが土台となり、ダイナミックなルーフラインを支えています。quattroブリスターは、彫刻的で筋肉質な形状でquattro四輪駆動を強調しています。これらは、Audi DesignのDNAの中核をなす要素です。車の心臓部にあたるバッテリーは、シル部分のブラックのインサートによって強調されています。インサートは、車にフラット、スリムそしてダイナミックな外観を側面から与えます。後部まで伸びてリフレクターを一体化することで、A6 e-tronは視覚的に伸びやかな外観を実現しています。AvantはDピラーが前方に鋭角に傾斜した非常にフラットなルーフラインも特徴です。Aピラーからルーフスポイラーにかけてのアルミ調のトリムは、A6 Avant e-tronの新しい特徴であり、高い認知度を生み出しています。
リヤはスポーティなエレガンスとフルパワーの融合を伝えます。クリーンなアーキテクチャーと、連続した立体的なライトストリップが組み合わさって、新しいA6 e-tronは明瞭さと落ち着きを与えています。印象的なスポイラーリップがSportbackのリヤを仕上げ、目を引くリヤディフューザーがリヤのスポーティでダイナミックな外観をさらに強調します。
Audi A6 e-tronには、エアロホイールとして設計された19インチの5アームダイナミックホイールが標準装備され、S lineにはグラファイトグレーの20インチの「5スポークトライポッド」デザインのホイールが標準装備されています。S6 e-tronには20インチホイールが標準装備されています。最大21インチの魅力的なホイールがオプションとして用意されています。デザインは、スポーティなタイプからエレガントなタイプまで、6つのAudi Sport製を含む、9つの特徴的なパターンが用意されています。
Audi A6 e-tronのエクステリアは、ベーシックモデル、S line、Sモデルで異なります。エクステリアカラーは、標準カラーのマグネティックグレーソリッド、グレイシアホワイトメタリック、タイフーングレーメタリック、ミトスブラックメタリックなど、最大8色を市場導入時に用意します。それらはエクステリアのパワフルで進歩的なデザインを強調しています。ブルー系の色合いには、プラズマブルーメタリックとマルペロブルーメタリックの2色も展開されています。デイトナグレーパールエフェクトとシャムベージュメタリックは、S line仕様とSモデル専用です。
ベストインクラス:卓越したエアロダイナミクス
優れたエアロダイナミクスは、アウディの長きにわたる成功の歴史の中核をなす要素です。Audi 100 (C3:ドイツCセグメント3世代目)やAudi 80(B3:ドイツBセグメント3世代目)など、かつての空力のヒーローもミッドサイズセグメントに属していました。
Audi 100(C3)の伝説的なCd値(空気抵抗係数)は、「すべてのクラスのエアロダイナミクスワールドチャンピオン」を意味しました。 1982年、アウディは0.30という数値でライバルブランドを凌駕し、その後も長年にわたってその地位を維持しました。そして今日、Audi A6 e-tronは、このサクセスストーリーに新たな章を刻んでいます。
アウディにおいて、スポーティなデザインと空力性能は矛盾しません。最適な基本調整と数々の細部にわたる最適化により優れた空力性能が実現され、Sportbackは非常に低いCd値0.21となっています。これにより、A6 e-tronはアウディ史上最も空力性能が優れたモデルとなり、フォルクスワーゲングループ全体の中でも最も優れたエアロダイナミックを備えたモデルとなっています。また、Avantも0.24という非常に優れたCd値を達成し、このセグメントで最高の1つとなっています。
フロントは空力的に最適化されており、エアカーテンがフロントおよびホイール周りの気流に良い影響を与えます。グリーンハウスは非常にスリムで、ルーフラインは後方に向かって傾斜しています。さらに、Audi A6 e-tronのシングルフレーム下にある制御可能な冷却エアインテークにより、このゾーン周辺の空気が最小限のロスで流れるようになっています。アウディは、このシステムを追加コンポーネントでさらに最適化しました。アンダーボディも高い密閉性と各種コンポーネントの細かな最適化により、空力コンセプトにおいて重要な役割を果たします。特別に用意されたホイールトリムやフロントホイール前方の3Dバンプ(空力最適化パーツ)は、SportbackとAvant用それぞれに最適化され、その他アンダートレイ、バッテリー、リヤアクスル、シルパネルも最適化されています。幅広く空力的に最適化されたディフューザーにより、リヤアクスルの揚力とCd値の最適なバランスが実現します。Avantには、ディフューザーに追加のスポイラーも装備されています。A6 Avant e-tronのリヤにはサイドスポイラーの形をした空力エレメントが装備され、空気の流れをコントロールします。また、低いルーフエッジスポイラーは、車両後方に小さな「静水域」(空気の流れがほとんどない領域)を作り出し、これもまた空力性能を向上させます。
そして、さまざまなサイズのホイールによる空力最適化が、空力コンセプトを完成させます。例えば、プラスチックカバー付きの魅力的な21インチのエアロホイールが用意されています。オプションのバーチャルエクステリアミラーは、すでにAudi Q8 e-tronで実証された空力コンポーネントの一つです。これの第2世代がAudi A6 e-tronに装着されており、電動で格納することができます。コンパクトなカメラは、空力が最適化された形状をしており、車両の前面投影面積を減少させ、空気抵抗係数を改善します。
革新的なライティングテクノロジー
新しいAudi A6 e-tronによって、Audi DNAの重要な要素であるライティングデザインとテクノロジーにおけるAudiの主導的な役割が強調されています。ヘッドライトとリヤライトは立体的なデザインで、デジタルライトによるシグネチャーを提供し、現実世界とデジタルワールドを結びつけます。A6 e-tronファミリーのフロントには、LEDテクノロジーを備えたデジタルデイタイムランニングライトをオプションとして提供し、第2世代のデジタルOLEDリヤライトも用意しています。
A6 e-tronは、1枚のデジタルOLEDパネルに約45セグメントを持ち、Car-to-X通信を可能にし、道路上の安全性を向上させます。新型Audi A6 e-tronでは、ライティングデザインと新しいテクノロジーの完璧な共生により、ライトがより鮮やかで知的に見えるようになります。第2世代のデジタルOLEDリヤライトでは、450のセグメントを持つOLEDパネル10枚が使用され、特別に開発されたアルゴリズムによって毎秒数回新しい画像を生成します。このアクティブデジタルライトシグネチャーは、アウディのライティングテクノロジーの未来を示しています。Audi A6 e-tronに搭載している5つのドメインコンピュータの1つに入っているソフトウェアモジュールが、このライトシグネチャーを実現しています。フロントでは、12個の調光可能なセグメントはアルゴリズムによって、アクティブなデジタルライトシグネチャーを生成します。リヤでは、この目的のためにすべてのデジタルOLEDセグメントが使用されます。個々のライトセグメントは相互に作用し、ライトシグネチャーの全体的な光度を均一にして保っています。
アウディは、第2世代デジタルOLEDリヤライトで新しいレベルのライティングデザイン、機能性、安全性を確立しています。アウディは、安全機能もさらに進化させました。他のアウディモデルに既に取り入れられている近接検知機能が、新しいA6 e-tronではコミュニケーションライトを含むように拡張されています。この機能は、事故や故障の際に他の道路利用者に警告を発します。コミュニケーションライトは、通常のテールライトグラフィックスに加えて、デジタルOLEDリヤライト2.0により、特定の点灯パターンのテールライトシグネチャーとともに警告シンボルを表示し、危険な運転や交通上の警告を与えます。
この技術はドライバーの好みや個性にあわせるための新しい基準を打ち立てています。マトリックスLEDヘッドライトの新しいデジタルデイタイムランニングライトと、デジタルOLEDリヤライト2.0には、それぞれ8つのデジタルライトシグネチャーをもち、選択した装備に応じて、A6 e-tronを完全に新しい方法でドライバーの好みの設定にすることができます。
新しいAudi A6 e-tronの特筆すべき点は、装備に応じてリヤのフォーリングスが点灯するということです。これにより、アウディのコーポレートアイデンティティが強調され、新しいA6 e-tronに独自の個性が与えられます。
インテリアとAudi MMIパノラマディスプレイ
Audi A6 e-tronのインテリアは、ユーザーのニーズに一貫して対応しています。3Dかつ高いコントラストのデザインは、要素を意図的に前後に配置して、デザインとエルゴノミクス(人間工学)の観点から、乗員に最適化された空間設計となっています。MMIパノラマディスプレイは、カーブデザインとOLED技術を備え、11.9インチのAudiバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成され、10.9インチのMMIフロントパッセンジャーディスプレイと共に視覚的に明確なデザインによりデジタルステージを形成しています。
アクティブプライバシーモードでは、運転中に助手席の乗員が映画を見たりストリーミングする際、ドライバーの邪魔をすることなく、エンターテイメントコンテンツを楽しむことができます。速度やシートの占有状況に応じて、プライバシーモードをオンにしたり、またはコンテンツを全員が見えるようにすることができます。
オプションのARヘッドアップディスプレイ(AR HuD)は、デジタルステージのもう一つの中心的な要素であり、ディスプレイテクノロジーにおいて大きな一歩を踏み出しています。
そのディスプレイは、運転手に向かってフロントガラス全体に大きく傾斜した画像を投影します。速度、交通標識、アシスト情報、ナビゲーションシンボルなどの関連情報を表示します。
インテリアは居心地の良い雰囲気を作り出します。「ソフトラップ」はドアからドアへとパネル全体にわたって広がり、均一で包み込むような空間感を生み出します。素材は機能的な観点から選ばれました。同時に、車内のさまざまなエリアを明確にデザインで差別化しています。快適さを重視したエリアは、広々とした表面と柔らかい素材でデザインされている一方で、高品質で高光沢の黒色で精密にデザインされたコントロールエリアは、車両とのインタラクションの明瞭さを強調しています。低く配置された細いエアベントは背景に溶け込むように見えます。オプションのバーチャルエクステリアミラーのディスプレイは、Aピラーとドアシルの角度内の明確に見える位置に配置されています。
ここにもデジタルラップが形成されており、ミラーからミラーまでデジタルインストルメントパネル全体に広がり、ウィンドシールドのベースにあるダイナミックインタラクションライトを介して接続されています。ミラー調整、ライティング、およびロックシステムなどの主要な機能は、運転席のドアのセントラルコントロールパネルにコンパクトに統合されています。オプションの4ゾーン自動エアコンシステムとアロマフレグランスとイオナイザーを備えたエアクオリティパッケージが、エレガントな雰囲気を醸し出しています。
スマートパノラマガラスルーフと切り替え可が能な透明性
オプションの革新的なパノラマガラスルーフは、車両の魅力をさらに高めます。従来のタイプとは異なり、このパノラマルーフのスマートガラスは、直接の日光を最小限に抑え、ボタンを押すことで不透明になります。これはポリマー分散液晶(PDLC)技術によるもので、透明から不透明に切り替えることができます。電気的に切り替え可能なガラスコンポーネントには、2つのPDLCフィルムがあり、そのフィルムが液晶を挟んでいます。電圧オフの場合、液晶は不透明な層を形成し、ガラスルーフは不透明になります。電圧オンで液晶が再配列し、ルーフが透明になり光を通します。ルーフモジュールのボタンで「デジタルカーテン」のように個別に制御することができ、顧客は4つのプリセットから選ぶことができます。
インフォテインメント - 顧客のデジタルワールドの統合
インフォテインメントシステムには、Android Automotive OSが採用されています。A6 e-tronは、オーバー ザ エア(OTA)アップデートによってコンテンツを更新するため、最新のAudi connectサービスや強化された標準装備のe-tronルートプランナーが、常に最新の状態に保たれます。YouTubeなどのアプリは、直接MMIに統合されたサードパーティアプリのAudiアプリケーションストアを通じて利用可能で、スマートフォンを必要としません。
ストアでは、幅広い種類のアプリを用意し、A6 e-tronの発売時には、音楽、ビデオ、ゲーム、ナビゲーション、パーキングおよび充電、仕事や生活の効率化、天気、ニュースサービスなどのカテゴリから様々なアプリが提供されます。このストアは常に拡充され、アプリのポートフォリオは、各マーケットに適したものとなります。
改良されより直感的になったタッチ操作に加え、新しい表示および操作コンセプトは、グローバルなインタラクション(システムとのやり取り等)のトレンドにも対応しています。例えば、音声操作はこれまでも大幅に拡張されてきましたが、今や中心の役割を果たしています。車両の自己学習型音声アシスタントであるAudiアシスタントで制御できる機能が数多くあります。
アウディのアシスタントは、天気や一般知識などの追加オンラインコンテンツにアクセスできます。Microsoft Azure OpenAIサービスを通じたChatGPTとの接続により、自然言語で車と対話しながら、運転中に知りたい情報を聞くことができます。
Audiアシスタントは、車両の機能を操作したいのか、あるいは目的地を検索したいのか、または天気予報を知りたいのかを自動的に認識します。Audiシステムは一般知識の質問に答えられない場合に限り、ChatGPTに質問を転送します。すべての機能がAudiアシスタントに統合されているため、ドライバーはシームレスな体験を楽しむことができます。
Bang & Olufsenプレミアムサウンドシステムは、ヘッドレストスピーカーを備えた最適な音響を提供します。高効率アンプは20個のスピーカーを830Wの出力で駆動します。これらのうち4つは前席のヘッドレストに組み込まれており、パーソナルなサラウンドサウンドやナビゲーション案内、1対1の電話通話を可能にします。Aピラーやミッドレンジスピーカーに配置された、追加のスピーカーが、比類なき3Dサラウンドサウンドを作り出します。ダイナミックインタラクションライトは、乗員と車両のインタラクションをサポートする多様なコミュニケーション機能を提供します。これは、フロントガラス下のインテリアとコックピット全体に大きな弧を描いて広がります。
感動的なまでの一充電航続距離と充電性能
強力でコンパクトかつ高効率な電動モーターと、新たに開発されたPPE用のリチウムイオンバッテリー(12モジュール、180個のプリズマティックセル、総電力量100 kWh(正味容量94.9 kWh))により、A6 Sportback e-tronの一充電航続距離は最長756km、A6 Avant e-tronは最長720kmを実現します。A6 Sportback / Avant e-tron performanceモデルは、システム出力270 kWで、アウディらしいスポーティなドライビングエクスペリエンスを提供します。A6 e-tron performanceは、0から100 km/hまで5.4秒で加速し、最高速度は210 km/hです。S6 e-tronはシステム出力370 kW(ローンチコントロール時405 kWを提供します。
S6 Sportback e-tronとS6 Avant e-tronは、0から100 km/hまで3.9秒で加速し、最高速度は240 km/hです。一充電航続距離は、S6 Sportback e-tronが最長675km、S6 Avant e-tronが最長647kmとなっています。
A6 e-tron performance(270 kW)は後輪駆動、S6 e-tron(370 kW)はquattro四輪駆動で、SportbackおよびAvantが用意されます。市場により、後輪駆動またはquattro四輪駆動の、さらに別のモデルが後日発売される予定です。
800Vテクノロジーと標準のDC充電能力最大270 kWにより、Audi A6 e-tronでは短い時間による充電が可能です。A6 Sportback e-tron performanceは、適切な充電ステーション(High Power Charging、HPC)において、10分間の充電で310kmの一充電航続距離を得ることができます。充電状態(SoC)10%から80%の充電が21分で可能です。この印象的な充電性能の鍵となるのは、インテリジェントな高性能予測サーマルマネージメントです。Plug & Charge機能により、互換性のある充電ステーションでは、充電ケーブルを接続するだけで車両が自動的に認証され、充電プロセスが開始され、充電プロセスが完全に自動化されています。400Vの充電ステーションでは、バンク充電が利用できます。これは、800Vバッテリーが400Vの2つのバンクに分割されており、同時に135 kWまで並行して充電が可能となります。標準の家庭用充電器では最大11 kWでのAC充電が可能であり、22 kWのAC充電オプションも後日提供される予定です。
高度な回生システム(回生ブレーキ)は、Audi A6 e-tronの効率と一充電航続距離を向上させる重要な要素です。このシステムは日常のブレーキプロセスの約95%に対応します。Audi A6 e-tronは最大220 kWを回生します。温度とバッテリーの充電状態が重要な役割を果たします。回生はフロント・リヤ両アクスルで行われますが、軽度の減速は効率化のためにリヤアクスルで行われます。また、より強力な電動モーターにより、後軸での回生ブレーキ性能が向上します。
プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)の一環として、従来のe-tronモデルでおなじみの統合ブレーキシステム(iBS)が大幅に強化され、前後アクスルごとに、機械的な摩擦ブレーキと電動モーターによる回生ブレーキのブレーキブレンディング(最適組み合わせによるブレーキング)が可能となりました。
これまでのe-tronと同様、Audi A6 e-tronには2段階の回生オプションがあり、ステアリングホイールのパドルで調整可能です。コースティングも可能で、ドライバーがアクセルペダルから足を離すと車両は抵抗なく惰性走行します。もう一つの仕様として「B」ドライブモードがあります。このモードでは「ワンペダルフィーリング」に近い、強力な回生減速を行ないます。先の状況を見越す予測運転スタイルでは、ほとんどすべての減速を「B」ドライブモードで、ブレーキペダルを踏まずに制御することができます。
精密なドライビングダイナミクスと高い快適性
アウディの典型的なDNAはサスペンションにも反映されています。ここでは、明確に定義されたセットアップの哲学があり、サスペンション制御システムが正確に作動連携します。調整されたフロントアクスルは、A6 e-tronの走行ダイナミクスに大きな影響を与え、特に俊敏な走行感覚を提供します。
オプションのアダプティブエアサスペンション(ダンピング制御付きエアサスペンションシステム)は、優れた乗り心地とスポーティなハンドリングの間において、広範な反応を可能にします。速度や好みに応じて、特定の道路条件に適応し、車両の高さを4つのレベルで調整します。アウディドライブセレクトのエフィシェンシーモードでは、速度に応じてサスペンションが車体を20mm下げ、空力特性を向上させます。これによりエネルギー消費が最適化され、航続距離が延びます。
Audi S6 e-tronのリヤ重視の全輪駆動システムは、高度に可変なトルク配分で走行ダイナミクスを強化します。リヤとフロントの電動モーターの異なるサイズにより、フルロード時(最大荷重、最大出力状態)でも、リヤ重視のトルク配分が可能です。さらに、A6 e-tronとS6 e-tronはフロントとリヤで異なるサイズのタイヤを装着しており、安定性とスポーティさが向上します。
ドライバーアシスタンスシステム
A6 e-tronのドライバーアシスタンスシステムは、日常走行を容易にし、すべての道路利用者の安全を大幅に向上させる多くの機能を提供します。
新機能のアダプティブ ドライビング アシスタント プラスは、加速、ブレーキ、速度と設定距離の維持、車線維持をサポートし、特に長距離運転での快適性を向上させます。地域によっては、さまざまなセンサー以外にも高解像度の地図データやクラウドで集約された他の車両のスワームデータを使用して、運転行動を改善します。この情報を適用することで、車両は事前にルートを計算し、速度域にかかわらず交通渋滞の中でも快適な運転体験を提供します。
パークアシストプラス、リヤビューカメラ、道路標識ベースの速度制限装置、カメラベースの道路標識認識、アダプティブクルーズコントロール、距離表示付きパークアシストプラス、車線逸脱防止警告、および注意散漫・眠気警告が標準装備されます。
市場導入
パワフルでスポーティな完璧なプロポーションを持つA6 e-tronとS6 e-tron(SportbackおよびAvant)は、2024年9月から注文可能です。さらに多くの後輪駆動またはquattro四輪駆動のモデルは、市場によっては後日発売される予定です。より小型のバッテリーを搭載したモデルは、A6 e-tronファミリーへの魅力的なエントリーモデルとなるでしょう。
The facts
新型Audi A6 e-tronに関する最も重要な事実
エクステリアデザインと空力特性
・ ダイナミックでエレガントかつプログレッシブなボディワーク
・ デイタイムランニングライトのスリムなデザインとワイドなシングルフレームグリル
・ A6 Avant e-tronのAピラーからルーフスポイラーまで続くアルミルックのストリップ
・ 第2世代のバーチャルエクステリアミラー(電動格納機能付き)
・ 8種類の外装色:マグネティックグレーユニ、グレイシアホワイトメタリック、タイフーングレーメタリック、ミトスブラックメタリック、プラズマブルーメタリック、マルペロブルーメタリック。デイトナグレーパールエフェクトとシャムベージュメタリックはSラインとSモデル専用。
・ スポーティなデザインとエアロダイナミクスは互いに矛盾しない:Cd値(空気抵抗係数)0.21(Sportback)、0.24(Avant)
ライティングテクノロジー
・ ライティングデザイン、機能性、および道路安全性が大幅に向上
・ 第2世代のデジタルOLEDリヤライトが、特定の点灯パターンのテールライトシグネチャーとともに警告シンボルを表示
・ リヤライトに10個のデジタルOLEDパネル(合計450セグメント)
・ デジタルOLEDパネル2.0あたりのピクセル数:45セグメント
・ ヨーロッパ市場初のリヤイルミネーションリングを装備(設定による)
・ ヘッドライトとリヤライトのアクティブデジタルライトシグネチャー
・ マトリックスLEDヘッドライトのデジタルデイタイムランニングライトとデジタルOLEDリヤライト2.0用の8種類のデジタルライトシグネチャー(MMIおよびmyAudiアプリにより表示)
・ 近接検知やスペシャルシンボルによる道路利用者への警告を含むコミュニケーションライト
インテリアデザイン、ディスプレイ、操作コンセプト
・ 3Dデザインのアプリケーション(内装デザインやインテリアの要素)が、広々としたスペース感覚を提供
・ インテリアは明確でわかりやすく、快適でリラックスした雰囲気を強調
・ ドアから全幅にわたって広がるソフトラップ
・ デジタルエクステリアミラーのディスプレイは、人間工学に基づいてドア内側のAピラーの視線の高さに配置
・ カーブデザインとOLED技術を備えたAudi MMIパノラマディスプレイ(11.9 inchのAudiバーチャルコックピットと14.5 inchのMMIタッチディスプレイで構成)
・ オプションのアクティブプライバシーモード付き10.9 inchのMMIフロントパッセンジャーディスプレイ
・ オプションの拡張現実ヘッドアップディスプレイ
・ 透過性を切り替えられる新しいパノラマガラスルーフ
インフォテイメントとデジタルサービス
・ 車両に直接統合されたサードパーティによるアプリストア
・ Function on demand:車両機能の後付け拡張機能
・ ソフトウェアの無線アップデート(OTA)利用可能
・ 車両に統合された自己学習型のアウディ アシスタント
・ ChatGPTの統合
・ 強化されたe-tron ルートプランナー
アシスタンスシステム
・ 標準安全機能:パークアシストプラス、リバースカメラ、道路標識ベースの速度制限装置、カメラベースの交通標識認識、アダプティブスピードアシスト、距離表示付きパークアシストプラス、車線逸脱防止警告、注意散漫・眠気検知機能
ドライブと回生
・ 高度に統合されたコンポーネント、コンパクトな設計、最適化された社内生産
・ 電動モーターの設置スペースを30%削減、モーターの重量を約20%削減
・ 効率性、音響、モジュラー設計を重視
・ フロントアクスルにASM(非同期モーター)、リヤアクスルにPSM(永久磁石同期モーター)を使用
・ ヘアピン巻線により、電動モーターステーターの電流を最大化
・ ローターとステーターに、革新的なダイレクトクーリングシステムを採用
・ パルスインバータに、エネルギー効率の高いシリコンカーバイド半導体を使用
・ ギアボックスにドライサンプ潤滑および電動オイルポンプを搭載
・ ハウジングに入ったマウントで音響を最適化
・ 電動モーターの直接オイル冷却による出力密度の向上
・ 重希土類(レアアース)を可能な限り回避
・ 各ボディスタイルに2つのパフォーマンスレベルを導入(市場導入時):
· Audi A6 Sportback e-tron performance: システム出力270 kW、後輪駆動、0-100 km/h加速5.4秒
· Audi A6 Avant e-tron performance: システム出力270 kW、後輪駆動、0-100 km/h加速5.4秒
· Audi S6 Sportback e-tron: システム出力370 kW(ローンチコントロール時405 kW)、quattro、0-100 km/h加速3.9秒(ローンチコントロール時)
· Audi S6 Avant e-tron: システム出力370 kW(ローンチコントロール時405 kW)、quattro、0-100 km/h加速3.9秒(ローンチコントロール時)
・ A6 e-tron performanceの最高速度は210 km/h、Sモデルは240 km/h
・ 高効率と高可用性の回生システム
・ 最大220 kWの回生ブレーキ能力
・ 滑らかで一貫したペダルフィールをもつブレーキブレンディング
・ 前後アクスルごとのブレンディングが可能
バッテリー、充電、インテリジェント熱管理
・ リチウムイオンバッテリーの総電力量は100 kWh(正味容量94.9 kWh)
・ 高性能充電器(HPC)で最大270 kWの充電出力
・ 交流(AC)での11 kW充電出力、将来的には22 kWを予定
・ 180個のプリズマチックセルを持つ12のモジュール(15セルを直列接続)
・ 今後発表されるエントリーレベルの仕様は、10モジュールと83 kWhの総電力量
・ 約30%高いエネルギー密度を実現したセル化学
・ クラッシュ構造および冷却システムに統合されたバッテリー
・ バッテリーハウジングに統合された冷却プレートによる均一な熱伝達
・ 繊維複合材料によるアンダーボディプロテクションにより重量を削減
・ インゴルシュタット本社での高電圧バッテリー組立
・ バッテリーマネジメントコントローラー(BMCe)が電流を調整
・ 400V充電ステーションで効率的なバンク充電が可能なPPEの高電圧バッテリー
・ 予測サーマルマネージメント
・ 高電圧バッテリーの継続的なポストコンディショニングが可能なサーマルマネージメント
・ 高電圧バッテリーのプレコンディショニング用バッテリーヒーター
シャシーとステアリング
・ アウディのDNAを反映したシャシーおよびステアリングコンポーネント。印象的なドライビングダイナミクスとファーストクラスの快適性を実現
・ ロードホールディングとドライビングダイナミクスを最適化するステアリング操作が向上したフロントアクスル
・ フラットフロアコンセプト用に適応されたソフトウェアによる高いステアリング精度と情報豊かなステアリングフィール
・ Audi A6 e-tronでは、スポーティでダイナミックな特徴と優れた快適性を備えたスチールスプリングのダイナミックサスペンションを標準装備。オプションでエアサスペンションを用意
・ Audi S6 e-tronでは、高い快適性、レベルコントロール(車高調整)、および異なるトリムポジションとともに、スポーティな「アダプティブエアサスペンション」を標準装備
・ アウディドライブセレクトのエフィシェンシーモードでは車高が低くなり、空力性能と航続距離を最大限に向上
・ Audi S6 e-tronでは、リヤアクスルとフロントアクスルでサイズが異なる電動モーターと、ダイナミックなハンドリングのためのリヤ重視トルク分配が特徴
・ 仕様および装備に応じて、特別な転がり抵抗とエネルギー消費を最適化するタイヤ、あるいはグリップ性能が著しく高いタイヤを装備
市場導入
・ A6 e-tronおよびS6 e-tron(SportbackおよびAvant)は、2024年9月から注文可能
・ A6 e-tronファミリーへの魅力的なエントリーモデルとなるより小型のバッテリーを搭載したモデルを導入予定
生産と持続可能性
・ インゴルシュタット拠点で2モデル目となる電気自動車。ネットカーボンニュートラルで生産
・ 最先端の生産技術:インゴルシュタットでのPPEモデル用バッテリー組立
・ アウディの「360factory」:個々の生産ステップを既存の構造とプロセスに統合
・ インゴルシュタットの塗装工場に新しい自動化生産技術を取り入れ従業員をサポート
・ インテリアとエクステリアにリサイクル素材を使用
・ ドア、ボンネット、トランクリッドはアルミニウムを採用
∗CO2 排出量「ネットゼロ」関するアウディの解釈は、あらゆる削減対策を講じた後に、アウディの車両や活動によって排出されるCO2、および/もしくはサプライチェーン、生産段階、アウディ車両のリサイクルにおいて現段階では排出が避けられないCO2 を、世界各地で実行する自主的プロジェクトで相殺するというものです。車両の使用段階で排出されるCO2、すなわちお客様へ納車された時点から発生するCO2 排出量は考慮されていません。
新型Audi A6 e-tronシリーズに関するすべての情報、画像、動画は、Audi MediaCenterをでご覧いただけます。
アッパーミッドサイズセグメントを再定義: Audi A6 e-tronがデザインと一充電航続距離の基準をつくる
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アッパーミッドサイズセグメントを再定義: Audi A6 e-tronがデザインと一充電航続距離の基準をつくる
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