close

  • Start
  • e-Mobility
  • アウディ、ジェールでPPE用電気モーターの生産を開始

2023/11/14e-Mobility

アウディ、ジェールでPPE用電気モーターの生産を開始

  • 新開発の電動システム、Audi Q6 e-tronシリーズに初めて搭載
  • CEOデルナー:「ジェールは、PPE用のコンパクトで効率的な電気モーターの生産に最適な場所」
  • 約700人の従業員が3交代で勤務、1日あたり最大2,000基のPPE用電気モーターを生産

(ドイツ本国発表資料)2023年11月7日 インゴルシュタット/ジェール:アウディは、ハンガリーのジェールでPPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)用の電気モーターの生産を開始することにより、電動システム生産における新たな歴史の扉を開きます。この新開発の電気モーターは、PPEをベースとするAudi Q6 e-tronシリーズに搭載されます。インゴルシュタット本社では初めてとなる、アウディのこの電気自動車の生産を、年末から開始する予定です。アウディはこの準備の一環として、インゴルシュタットに独自のバッテリー組立施設も設置しました。ハンガリーのジェールを拠点とするアウディ ハンガリーは、新設された15,000m2の生産エリアで、ステーターおよびトランスミッションコンポーネントとともに、PPE用のアクスルもこの場所で組み立て、製品テストも行います。



AUDI AG最高経営責任者(CEO)ゲルノート デルナーは、次のように述べています。「ジェールは、PPE用の非常にコンパクトで効率的な電気モーターを生産するにあたり最適な場所です。高度な資格を持つ現場のチームは、2018年から既に40万基以上の電動システムを生産してきました。これは非常に貴重な経験となっています」。ジェールは、Audi Q6 e-tronシリーズが搭載するPPE用電気モーターとともに、Audi Q8 e-tronの駆動システムも生産しています。さらに、フォルクスワーゲングループのMEBeco(モジュラーエレクトリックドライブツールキット)ベースの車両に使用する、電気モーターの生産エリアも現在増設中です。

アウディは、PPE用の電気モーターを生産するために、3つのラインを新設しました。ステーターの生産ラインには28の作業工程があり、トランスミッションコンポーネントの生産ラインには15の工程があります。1つのアクスルを組み立てるには190の個別の工程が必要です。この工場では、約700名の従業員が生産に携わり、これらのコンポーネントを量産するため、ジェールの従業員は3交代で1日あたり最大2,000基のPPE用電気モーターを生産します。この拠点は、アウディとポルシェの両方ブランドにコンポーネントを供給します。これにより、以前の電気モーター組み立て施設と比較して、生産における垂直統合の範囲が再び拡大されました。AUDI AG生産およびロジスティクス担当取締役 ガード ウォーカーは、次のように述べています。「ジェールにおける生産開始は、Audi Q6 e-tronの生産増強における重要な節目となります」。

2012年から2016年までアウディ ハンガリーで車両生産担当マネージングディレクターを務めたウォーカーは、次のように付け加えています。「私は個人的な経験から、アウディ ハンガリーのチームがいかに熱心に仕事に取り組んでいるか、そして世界最大のエンジン工場が、さらに体系的に電動化を進めていることを知っています。駆動システムおよびネットカーボンニュートラルな生産に関する膨大なノウハウにより、ジェール拠点はアウディの世界的な生産ネットワークにおいて不可欠な存在となっています」。

アウディにおける生産は、eモビリティへの移行に際して世界的な生産ネットワークを包括的に変革しており、360factoryと呼ばれるコンセプトとともに、未来の生産のあるべき姿について明確なビジョンを策定しています。この総合的で持続可能なアプローチの一環として、アウディは既存の工場の近代化、デジタル化の変革を進めています。ジェールでの生産は、2020年以降、すでにネットカーボンニュートラルなものになっています。この拠点の屋根にはヨーロッパ最大規模の太陽光発電システムが設置されています。また、ジェールは、産業用地熱エネルギーを使用しているハンガリー最大の工場でもあり、アウディは輸送および物流会社のDB Cargoと協力して、PPE用の電気モーターをジェールからインゴルシュタットまで、ネットカーボンニュートラルな方法で輸送しています。

30年間のサクセスストーリーを振り返る
PPEの生産が開始される今年、アウディ ハンガリーは設立30年を迎え、そのサクセスストーリーを振り返っています。設立以来、ジェールは世界最大のパワートレイン工場へと成長し、アウディはハンガリーで初めてプレミアムセグメントの車両を生産したメーカーとなりました。さらに、CUPRA Terramar(クプラ テラマール)の生産も行われる予定で、ジェールは世界的な生産ネットワークの相乗効果をさらに高めることになります。ここにある技術開発部門は、アウディおよびフォルクスワーゲングループの製品開発を担当しています。この部門は、生産だけでなく、従業員の広範囲なノウハウを活用して、グループ内の他ブランドに幅広いサービスを提供しています。

アウディ ハンガリーは、アウディ、ランボルギーニ、ベントレーにより構成されるプログレッシブ ブランドグループ向けに、ボディコンポーネントの量産体制を拡大するため、昨年、金型製造施設を拡張しました。ここでは、フロントフード、リアハッチ、ドア、フェンダー、ルーフ、サイドパネルフレームなどの複雑なボディコンポーネントが、主にアルミニウムから製造されています。

アウディ ハンガリーは設立以来、約120億ユーロを投資してきました。これによりハンガリーの産業界で最大級の投資が行われた工場の1つとなりました。アウディ ハンガリーの現在の従業員数は約12,000人です。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

参考リンク

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ