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2023/09/29Company

アウディ、インゴルシュタット工場 2024年にネットカーボンニュートラルな生産を達成

  • 電気自動車Audi Q6 e-tronシリーズ、およびこの工場から出荷されるすべてのモデルが対象
  • 生産 ロジスティクス担当取締役 ウォーカー:「ネットカーボンニュートラルな生産に向けて大きな一歩」
  • Mission:Zero、アウディ全ての拠点、2025年までにネットカーボンニュートラルな生産を実現

(ドイツ本国発表資料)2023年9月26日、インゴルシュタット:インゴルシュタットのアウディ工場は、2024年1月1日からネットカーボンニュートラルな生産を開始します。アウディ本社があるこの工場では、来年から新型Audi Q6 e-tronシリーズの生産を開始する予定です。これにより、インゴルシュタット工場は、ブリュッセル(ベルギー、2018年)とジェール(ハンガリー、2020年)に続き、ネットゼロエミッションで稼働するアウディの3番目の工場となります。Audi R8およびAudi e-tron GT quattroも、2020年からベーリンガーホフ工場で、ネットカーボンニュートラルな方法で生産されています。アウディは、Mission:Zero 環境プログラムの一環として、2025年までに世界中のすべての拠点でネットカーボンニュートラルを達成するという目標を設定しています。それまでに、ネッカーズルムとサンホセチアパ(メキシコ)で、この目標の最終段階を迎えます。



AUDI AG生産およびロジスティクス担当取締役 ガード ウォーカーは、次のように強調しています。「環境を可能な限り保護することは、アウディの企業戦略の根幹となっています。私たちは、インゴルシュタット拠点のエネルギー源を再生可能エネルギーに切り替えることで、ネットカーボンニュートラルな車両を生産するという目標に向けて大きな一歩を踏み出しました」。この野心的な目標を達成するために、アウディは4つの柱から構成されるコンセプトを策定しました。

最初の柱は、アウディ拠点のエネルギー効率を改善することで、既に大量のCO2排出量が削減されています。例えば、2022年には、これらのエネルギー管理対策により、インゴルシュタット拠点では、35,000メガワット時(MWh)を超えるエネルギーを節約し、5,000トン以上のCO2排出量を削減しました。

さらに、アウディはコンセプト2番目の柱である再生可能エネルギーも自社で生成しています。現在インゴルシュタット工場の23,000m2の敷地に、太陽光発電モジュールが設置されています。今後数年間で、アウディはすべての生産拠点で、自ら生成するエネルギーの割合を増やし続けます。本社工場では現在、様々な追加の対策を計画および実行中です。

コンセプト3番目の柱として、アウディはエネルギーの調達も、ネットカーボンニュートラルな方法に移行しています。アウディは、2012年の初頭より、インゴルシュタットでグリーン電力のみを使用して車両を生産しています。早い段階でエネルギーを切り替えたことにより、アウディはその当時の自動車業界において、サステナビリティ分野の先駆者となりました。

持続可能な暖房
アウディグループ環境保護責任者 Dr. リュディガー レクナゲルは、次のように説明しています。「インゴルシュタット工場には、隣接する製油所と都市廃棄物リサイクルプラントから、ネットカーボンニュートラルな廃熱が供給されています。さらに、ネットカーボンニュートラルな熱供給を確保するために、 大量のバイオガスを確保しました」。

このようにして、この拠点は、エネルギー需要のほぼすべてを再生可能なエネルギー源で賄っています。

最後4番目の柱として、アウディがまだ回避できていない排出量(従来のCO2排出量の最大10%)は、Gold Standardなどの最高の品質基準に従って認定されたカーボンクレジットを購入することで相殺しています。インゴルシュタット工場では、工場内の物流もネットカーボンニュートラルな方法で実施しています。

Mission:Zero:脱炭素のその先へ
環境プログラム Mission:Zero の対策は、脱炭素化を超えて、水利用、資源効率、生物多様性の保護と保全という主要な活動分野にも取り組んでいます。アウディの目標は、プラスチック、水、その他の原材料などの資源のクローズドサイクルを確立して、循環型経済を構築することです。例えばインゴルシュタットでは、水をより効率的に使用するために、2019年から膜分離活性汚泥法(MBR:membrane bioreactor)により処理された水の供給センターを運営しています。今年、アウディはプレミアム自動車メーカーとして初めて、Alliance for Water Stewardship(AWS)に参加しました。アウディは、2035年までに世界中の生産拠点で環境にとって重要な水の消費量を半減させることを計画しています。メキシコのサンホセチアパ工場は、2018年以来、廃水を一切出さずに車両を生産しており、水資源の責任ある利用の模範的な工場となっています。

アウディは、「Biodiversity in Good Company」(ビジネスと生物多様性)イニシアチブのメンバーとして、すべての拠点で生物多様性の保護にも取り組んでいます。ミンシュスミュンスター工場の敷地外にあるオープンスペースは、自然に近い状態を維持するように設計されています。これは、アウディにとって、この分野における最大の対策の一例となっています。約17ヘクタールの敷地には、多種多様な動植物の生息地が造られています。

360factoryと持続可能な土地利用
アウディは、自社拠点の更なる開発における持続可能性にも注力しています。Audi Productionは、eモビリティへの移行に伴い、世界的な生産ネットワークを包括的に変革しており、360factoryによる将来の生産についての明確なビジョンを策定しています。総合的で持続可能なアプローチの一環として、アウディは将来に向けて、既存の工場の近代化、デジタル化、変革を進めています。360factoryのコンセプトを活用することで、生産における柔軟性と効率性をさらに高め、追加の敷地を確保して、新しい建物を建設する必要がなくなります。

持続可能な土地利用に関して、アウディはかつての工業用地を再活性化することで、さらにこの取り組みを前進させています。インゴルシュタットの南にあるincampusも、本社工場に付属する部門として、アウディの持続可能性活動に組み込まれています。AUDI AGとインゴルシュタット市との合弁事業によるincampusの建設では、持株会社のIFG AöRを通じて、incampus GmbHが、インゴルシュタットの東にある75ヘクタールの利用されていなかった工業用団地を再開発しました。ここでは、新しい土地を開発することなく、テクノロジーパークが建設されました。総面積のうち15ヘクタールが、自然および景観保護区域に指定されました。この土地は、もともと栄養分の乏しい痩せた地域でしたが、現在では草木が生い茂り、自然に近い状態の林が広がっています。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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