アウディ グループ：厳しい市場環境の上半期、好調な業績を記録

（ドイツ本国発表資料）2023年7月28日、インゴルシュタット/ネッカーズルム：2023年に好調なスタートを切ったアウディ グループは、上半期も引き続き成長路線を維持しました。ブランド グループは、今年の1月から6月までに、アウディ、ベントレー、ランボルギーニの販売台数を合計91万9,548台に伸ばしました。これは、前年同期と比較して15.3％以上の増加に相当します。特にヨーロッパおよび米国での販売が好調でした。売上高は14.4％増の342億ユーロ、営業利益は34億ユーロとなりました。営業利益率は10.0％で、目標に設定している9～11％の範囲内に収まりました。電気自動車は、再び好調な業績を記録しています。販売台数は50％以上増加して7万5,647台となり、体系的な電動化戦略により、アウディが正しい軌道に乗っていることを証明しました。

AUDI AG最高財務責任者（CFO）ユルゲン リッテルスベルガーは、次のように述べています。「アウディは、上半期に力強い財務実績を示し、営業利益率は目標の範囲内に完全に収まっています。市場環境は大変厳しいものの、この堅調な財務実績は、10以上の電動モデルを含む20以上のニューモデルを投入するという今後のモデル攻勢にとって非常に重要な基盤となります」。アウディのニューモデル攻勢は、Audi Q6 e-tronから開始されます。このモデルは、インゴルシュタット拠点で生産される初の電気自動車です。

6月にアウディ史上最高の販売台数を記録
2023年上半期に、アウディ グループは合計91万9,548台の車両を販売しました。これは、前年同期（79万7,587台）と比較して15.3％の大幅な増加に相当します。アウディは2023年上半期に、2022年上半期と比較して、約16％の大幅な増加となる90万7,111台の車両を販売し、成長路線を維持しています。アウディの6月の販売台数は、過去最高の合計18万2,075台となりました。

アウディは、電動モデルの販売を体形的に強化しています。2023年上半期には、7万5,647台（2022年上半期：5万33台）の電気自動車を販売しました。最も多く販売されたモデルはAudi Q4 e-tron（163.7％増）でした。これは、前年同期比51.2％の成長に相当します。その結果、アウディ グループの販売台数に占める電動モデルの割合は8.2％に上昇しました。

米国とヨーロッパで大幅な成長
アウディはヨーロッパで好調な業績を記録しました。今年上半期には、前年同期比24％以上の増加となる、38万476台の車両を販売しました。電動モデルも、2022年上半期と比較して34％を超える大幅な伸びを記録しました。アウディの本拠地であるドイツ市場では、前年同期比19.7％増となる12万5,690台を販売し、大きなシェアを獲得しました。

米国でも非常に力強い成長を示し、今年上半期に、前年同期比約30％増となる、10万8,345台の車両を販売しました。電気自動車の販売に関しては、アウディは特に第2四半期に記録的な業績を達成し、総販売台数に占める電気自動車の割合が10％に増加しました。

中国ではアウディ史上2番目に好調な販売を記録
アウディは中国でも販売台数を増やしており、上半期には、前年同期比2％以上の増加となる約33万台の車両を販売しました。2023年第2四半期の業績も非常に好調で、4月から6月にかけて、前年同期比20.4％の増加を記録しました。これにより、アウディは中国において、史上2番目の上半期の業績を達成しました。

ヒルデガルト ヴォートマン「すべての地域で力強い成長」
AUDI AGセールスおよびマーケティング担当取締役 ヒルデガルト ヴォートマンは、次のように総括しています。「今年は非常に好調なスタートを切り、2023年上半期はすべての主要な地域で力強い成長を遂げました。素晴らしいチームの努力と仕事への取り組みにより、2023年上半期の販売台数は約16％増加しました。特に、電気自動車の販売台数が50％以上増加したことは、私たちが持続可能なプレミアムモビリティプロバイダーへの道を順調に歩んでいることを示しています」。

上半期の好調な業績
良好な販売実績により、アウディ グループは、2023年上半期に売上高も大幅に増やしました。売上高は14.4％増加して341億6,900万ユーロ（2022年上半期：298億6,900万ユーロ）となりました。EUタクソノミーに準拠した売上高の割合は再び上昇し、14.9％に達しました（2022年上半期：12.3％)。CFO リッテルスベルガーは、次のように述べています。「今年上半期にEUタクソノミーに準拠したグリーンな売上高を増加させることで、アウディのESG戦略が順調に進んでいることを、あらためて証明することができました」。

アウディ グループの上半期の営業利益は34億1,700万ユーロ（2022年上半期：49億3,300万ユーロ）でした。この減少は主に、原材料のヘッジ取引による前年比11億ユーロのマイナスの影響によるものです。ヘッジ取引により、2022年上半期には4億ユーロのプラス効果がありましたが、2023年上半期の営業利益は7億ユーロ減少しました。全体としてアウディ グループは、目標範囲内に収まる10.0％（2022年上半期：16.5％）の営業利益率を達成しています。原材料のヘッジ取引によるマイナス効果を除くと、営業利益率は12.2％でした。

ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティの各ブランドは、グループの上半期の堅調な業績に大きく貢献しました。

ベントレーは、前年同期比4.1％減となる合計7,096台（2022年上半期：7,398台）の車両を販売しました。売上高は1.5％減の16億8,100万ユーロ（2022年上半期：17億700万ユーロ）、営業利益は3億9,000万ユーロ（2022年上半期：3億9,800万ユーロ）となりました。ベントレーの営業利益率は、前年同期と同じ23.2％となり、引き続き、高い数値を達成しています。

ランボルギーニは、今年上半期、前年同期比4.9％増となる5,341台（2022年上半期：5,090台）の車両を販売しました。売上高は、より多くの販売台数、より高いパーソナライゼーション率、エディションモデルの成功により、前年同期比6.7％増の14億2,100万ユーロ（2022年上半期：13億3,200万ユーロ）、営業利益は7.2％増の4億5,600万ユーロ（2022年上半期：4億2,500万ユーロ）となりました。ランボルギーニは、営業利益率を32.1％（2022年上半期：31.9％）と非常に高い水準に改善しました。

ドゥカティは、前年同期比4.8％増となる3万4,976台（2022年上半期：3万3,366台）のモーターサイクルを販売しました。販売台数の増加と製品構成の改善により、売上高は22.3％増の6億6,300万ユーロ（2022年上半期：5億4,200万ユーロ）、営業利益は70.9％増加して1億1,600万ユーロ（2022年上半期：6,800万ユーロ）となり、営業利益率は17.6％（2022年上半期：12.6％）でした。

アウディ グループの営業外収益は、利息および有価証券からの収入の増加により、前年同期比16.8％増加して8億8,000万ユーロ（2022年上半期：7億5,400万ユーロ）となりました。アウディ グループの中国事業からの収益は、4億5,700万ユーロ（2022年上半期：4億3,100万ユーロ）でした。

上半期の税引後利益は、32億6,200万ユーロ（2022年上半期：43億9,000万ユーロ）でした。

2023年上半期のアウディ グループのネットキャッシュフローは18億8,200万ユーロ（2022年上半期：25億9,300万ユーロ）に減少しました。この減少は、主に税引後利益の減少によるものです。その他の理由としては、下半期の意欲的な販売計画に備えた在庫の増加や、今後のモデルイニシアチブへの投資などが挙げられます。

2023年の予測をほぼ全面的に維持
アウディ グループは、2023年に引き続き180万台から190万台の車両を販売し、690億ユーロから720億ユーロの売上高を達成すると予想しています。営業利益率は9～11％の範囲にとどまると予想しています。現在の計画に基づき、アウディ グループはネットキャッシュフローが45億ユーロから55億ユーロの範囲になると予測しています。最先端のテクノロジーに対する先行投資が増加した結果、研究開発費の割合は、6～7％の範囲をわずかに上回ると予想しています。

競争力を向上させるための意欲的なプログラム
アウディ グループは、2030年に年間約14％の営業利益率を達成することを目指しています。この目標を達成するために、アウディは意欲的なパフォーマンスプログラムを開始しました。その主な焦点は、特に電動モデルの収益性の向上に当てられています。その他の対策としては、価格設定、アフターセールス、新しいビジネスモデルによる力強い収益ポジショニングを構築することなどが含まれています。

詳細につきましては、こちらをご覧ください：四半期ごとの更新情報と上半期の概要


アウディ グループの主な業績（抜粋）

アウディブランド販売台数

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。