- Team Audi Sport、3組すべてのドライバー/コドライバーによるテストをスペインで実施
- バハ アラゴン ラリーにカテゴリー外の車両として参戦
- 2024年1月のダカールラリーに向けた準備
(ドイツ本国発表資料)2023年7月19日、ノイブルク アン デア ドナウ:Audi Sportは、2024ダカールラリー参戦に向けて実戦モードに入っています。チームは、5月にサウジアラビアでテストを行った後、7月に入り、スペインで別のテストを行い、その後7月21日から開催の長い伝統を誇るバハ アラゴン ラリーに3台のAudi RS Q e-tronが参戦しました。参加するドライバー/コドライバーのペアは、マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト、ステファン ペテランセル/エドゥアール ブーランジェ、カルロス サインツ/ルーカス クルスです。
Team Audi Sportは7月11日から7日間、イベリア半島のスペインで1,500km以上を走行するテストを実施してきました。Audi Motorsport責任者 ロルフ ミヒェルは、次のように述べています。「サウジアラビアのテストでは、様々な発見がありました。この結果に基づいて、チームのエンジニアは細部にわたる改善作業に取り組んできました。ドライバーからは貴重なフィードバックがあり、これらは、私たちが正しい方向に進んでいることを示しています。次のステップは、バハ アラゴン ラリーに参戦することです」。 このラリーは、Team Audi Sportおよびスヴェン クヴァント率いるTeam Q Motorsportの年間スケジュールに従って参戦するもので、7月21日から22日にかけてスペイン東部の都市テルエル周辺で開催されました。アウディは、電気ドライブとエネルギーコンバーターを搭載し、reFuelを使用する革新的なプロトタイプ、RS Q e-tronを開発しました。このモデルは、T1 Uカテゴリーに分類されます。低エミッションレースカーのT1 Uは、バハ アラゴン ラリーにはありませんが、Audi Sportは、カテゴリー外の車両として、このラリーに出場する許可を得ています。スヴェン クヴァントは、次のようにコメントしています。「私たちは、承認されているカテゴリーに参戦するわけではありませんが、このラリーに参戦することで、ドライバーとコドライバーは、実戦条件下における徹底的な準備を行うことが可能になると同時に、私たちの車両についてさらに詳しく知ることができます」。
サスペンションとタイヤのテスト、細部の改良
テクニカルディレクター レオナルド パスカーリと彼の開発チームは、サスペンションとタイヤに焦点を当てました。パスカーリは、次のように説明しています。「多くの可能性を試すために、様々な設定をしたショックアブソーバーを用意しました。そして、Audi RS Q e-tronと最適なマッチングを実現する、BF Goodrichの新しいタイヤを使用しました」。その他の改良には、ボディ形状の最適化が含まれており、これによりフロントガラスの汚れが少なくなりました。マティアス エクストロームは、次のようにコメントしています。「この2日間で、ダンパーに関する知識が大幅に深まりました」。カルロス サインツは、この意見に賛同して次のように述べています。「サウジアラビアで行った前回のテスト結果が活かされ、私たちはさらに前進しています」。Team Audi Sportがスペインのサラゴサで行った今回のテストでは、テルエルで開催されるバハ アラゴン ラリーにおける厳しいサービス条件に対応する準備が行われました。例えば、バハ アラゴンのレギュレーションでは、土曜日の2つのステージの間のサービス、およびステージ終了後のサービスは30分間に限定されています。そこでは、3人のメカニックにドライバーとコドライバーを加えた5名だけが、車両に対する作業を許可されます。
バハ アラゴンを準備プログラムに追加
ステファン ペテランセルは、次のようにコメントしています。「バハ アラゴンは、ほぼすべての点でダカールラリーとは異なっています。ルートは、世界ラリー選手権のように曲がりくねっていますが、より長い距離を走行します。ルートは明確に示されていますので、基本的に道に迷うことはありません。これらの様々な条件を考慮すると、バハは砂漠でのオフロード プログラムに追加するのに適しています」。ダカールで14回優勝しているペテランセルは、2007年から 2012年の間に、スペインで3回の優勝経験があります。その一方で、スヴェン クヴァントは、チームとともに10回優勝しています。今年のバハ アラゴン ラリーのプログラムでは、7月21日にプロローグと最初のステージが行われ、7月22日には500kmを走行する2つのステージが用意されました。今年で39回目を迎え、あらゆる車両カテゴリーから271のチームが参加するこのイベントには、記録的な数の参加者が登録しています。今回のラリーでは、1月のダカールラリーでの事故により治療に専念していたコドライバーのエドゥアール ブーランジェが復帰して、ペテランセルと再びコンビを組みます。ブーランジェは、検査後に次のように語っています。「もちろん、健康には細心の注意を払っていますが、再びステファンのナビゲーターとしてレースに参加できることを嬉しく思います」。
ダカール参戦の長期目標:スペインからスタート
Team Audi Sportは、3回目のダカールラリー参戦に向けて準備を進めていますが、イベントまで6か月を切りました。スペインにおける約2週間のテストとラリーへの参戦は、集中的な準備段階が始まったことを示しています。ペテランセルは、次のように強調しています。「テストは良いことですが、実戦モードに戻ることが重要です」。これは決してドライバーとコドライバーだけに当てはまるものではありません。チームの新しいメンバーも、実戦環境に慣れる必要があります。時間的なプレッシャーがある中で、完璧な準備を続けなければなりません。Team Audi Sportは、バハ アラゴンに次いで、10月に予定されているラリー デュ マロックに参戦する予定です。ラリー デュ マロックでは、ダカールラリーと同様、砂漠が舞台となり、走行距離はバハ アラゴンよりも大幅に長くなります。さらに、追加のテストを実施することにより、来年1月に開催される世界で最も過酷なオフロード大会に向けたチームの準備が整います。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
Audi RS Q e-tron、2024ダカールラリー参戦に向けて実戦テスト
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