(ドイツ本国発表資料)
2023年3月16日、インゴルシュタット:AUDI AG年次記者会見で、最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマンと最高財務責任者(CFO)のユルゲン リッテルスベルガーが最新のトピックについて語りました。彼らは、2022会計年度の主な財務状況に加え、戦略的意思決定、グループ全体の持続可能性、今後の製品攻勢に焦点を当てることを表明しました。主な発言内容は以下のとおりです。
2022年の業績と財務諸表について…
● マルクス ドゥスマン(以下、ドゥスマン):ドイツでも、ウクライナに対するロシアの侵略戦争の影響を直接的に感じています。主にエネルギー不足、供給不足、困難な地政学的状況などです。この不安定な状況を考えると、私たちアウディが昨年達成した業績を誇りに思います。この結果には、従業員による献身的な業務への取り組みと共同作業が必要でした。
● ユルゲン リッテルスベルガー(以下、リッテルスベルガー):私たちは積極的な対策を講じることで、2022年の課題に一貫して対処しました。これらの要因とチーム全体の多大な献身により、力強い財務結果を発表することができました。
● リッテルスベルガー:営業利益は過去最高の76億ユーロ、営業利益率は12.2%に達しました。すべては、私たちアウディが2022年という激動の年をうまく乗り切り、チャンスを最大限に活用したことを示しています。同じことが強力なネットキャッシュフローにも当てはまります。これは、アウディ史上2番目に高い水準に達しました。
● リッテルスベルガー:2022年は、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティのブランドグループが、いかに堅実で収益性が高いかを示す印象的な年となりました。
製品ポートフォリオと今後の製品攻勢について…
● ドゥスマン:電気自動車e-tronの販売台数は、前年比44%増加しました。Audi Q4 e-tron、Audi e-tron GT、Audi e-tronに対する高い需要は、アウディがeモビリティの実現に向けて、正しい道を進んでいることを示しています。
● ドゥスマン:私たちは、アウディ史上最大の製品攻勢をかけています。2025年までに約20車種のニューモデルを発売し、そのうち10車種以上は電気自動車となります。私たちアウディは、100%電動化の道を歩んでいます。2027年までに、主要なすべてのセグメントに電気自動車を投入することを目指しています。私たちは最近、Audi Q4 e-tronの下位セグメントに、エントリーレベルの電気自動車を導入することを決定しました。
● ドゥスマン:今後登場するAudi Q6 e-tronシリーズは、新しいプレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)をベースとする最初のモデルです。Audi Q6 e-tronは、インゴルシュタットで生産する初の電気自動車です。
グループ全体の持続可能性について…
● ドゥスマン:今後、このような困難な環境でも事業を成長させることができるように、組織構造も最適化します。ESG、デジタル化、新しいビジネスモデルなどの重要なトピックをCEOの直属部門に統合することで、これらのトピックに、これまで以上に重点的に取り組むことができるようになります。
● ドゥスマン:私たちは貴重な資源を扱う責任を痛感しています。循環型経済がアウディにとって重要な役割を果たしているのはそのためです。将来的には、使用済み車両の二次素材を、新車の生産に再利用していきます。MaterialLoopパイロットプロジェクトの一環として、サプライヤー、リサイクル会社、研究機関のパートナーと協力して、この分野におけるノウハウの蓄積に取り組んでいます。
● リッテルスベルガー:アウディにおいて、ESGは製品以上に重要な意味を持っています。持続可能なビジネスモデルには、環境への配慮だけでなく、社会的責任も含まれると確信しています。私たちは、厳格な基準に基づいて、独立した格付け機関による業績評価を行っています。
2023年の見通しについて…
● リッテルスベルガー:一般的な状況は引き続き厳しい中で、2023年の意欲的な年間目標を再び設定しました。
● ドゥスマン:eモビリティは依然として高い需要を維持しています。2023年1月と2月に、アウディの電気自動車の全世界における販売台数は、前年同期比約40%増加しました。2月には、ヨーロッパ諸国でAudi Q8 e-tronが発売され、約2万台の注文が入り、持続可能なeモビリティの需要が急増していることが証明されました。
アウディの年次記者会見に関する追加情報は、Audi MediaCenterから入手できます。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。