Audi Sport customer racing 2023 体制発表

アウディ ジャパン（本社：東京都品川区：ブランド ディレクター マティアス シェーパース）は、2023年度のSUPER GT、スーパー耐久、TCRジャパンに参戦するAudi Sport customer racing 4チーム4台の体制を発表。アウディのレーシングモデルで参戦するチームを、年間を通じレースウィークのサーキットにて、部品供給のサポートを致します。

Audi Sport 2022の振り返り
昨年2022年、Audi Sportのファクトリーモータースポーツに関するハイライトのひとつは、2026年からのFormula1世界選手権への参戦発表でした。電動化が加速するFormula1は、2026 年以降に適用される新しいレギュレーションで、電動化比率が50％に引き上げられ、パワーユニットの開発コストを抑え、サステナブルな合成燃料の使用が定められます。このようにFormula1が持続可能なレースシリーズになることから、アウディはFormula1への参戦を決定しました。アウディは、このプロジェクトの戦略的パートナーに、長い伝統を誇るスイスのレーシングチームザウバーを選択、アウディがそのパワーユニットを開発・供給します。Formula1への参戦はブランドグローバルコミュニケーションプラットフォームとしての活用だけでなく、市販モデル開発に刺激をもたらす効果も期待しています。

またAudi RS Q e-tronは、2年目となる2023年1月のダカールラリー参戦に向けて、ボディは完全に新しくなりました。エアロダイナミクスが大幅に強化され、これにより重心が下がるなど、大幅な改良が施され、電動ドライブトレインの効率もさらに向上。その結果、ラリーのプロローグを含む15日間のイベントで、合計14 回の表彰台を獲得しました。但し、総合ランキングで7 回上位3 位以内に入りながらも、度重なるパンクに加え、さまざまなトラブル、アクシデントにより2 台がリタイア。残った1台の最終的な総合順位は14位。Audi Sportは2024年に再挑戦する意欲を表明しています。

一方、グローバルなAudi Sport customer racing活動では、過去最高の年間76タイトルを獲得しました。TCR、GT4、GT2、GT3の各カテゴリーの年間合計806レースに参戦し、3つの24時間レースを含む合計290回の優勝、勝利率36%を達成しました。年間累計表彰台獲得は651回に達します。

アウディ ジャパン、Audi Sport customer racing 2023体制
今年度アウディ ジャパンは、Audi Sport customer racingプログラムにより、SUPER GT GT300クラスにAudi R8 LMSで参戦する1チーム1台、スーパー耐久シリーズST-ZクラスにAudi R8 LMS GT4で参戦する2チーム2台、TCRジャパンシリーズに Audi RS 3 LMSで参戦する1チーム1台の合計4チーム4台のカスタマーチームをサポートします。また今年度アウディ ジャパンは、初めてフォルクスワーゲングループ内ブランド CUPRA（クプラ）のCUPRA Leon Competicion 1台の部品供給もサポートします。

SUPER GT（GT300：GT3）
Audi R8 LMSは、Audi Sport customer racingのラインアップにおいて、最高峰に位置するモデルです。その中でも、SUPER GTのGT300に参戦するAudi R8 LMS GT3は、10年以上にわたり、SUPER GTをはじめとする様々な国際的なGTレースに出場して、数多くの素晴らしい結果を収めてきました。今年度参戦するマシンは、第２世代のAudi R8 LMS GT3 evo IIです。これまでGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたTeam LeMansが、今年度新たにDOBOT Audi R8 LMSにより、Aドライバー：片山 義章、Bドライバー：ロベルト メリ ムンタン、Cドライバー: 神 晴也の新体制でSUPER GT GT300クラスに参戦します。

スーパー耐久（ST-Z：GT4）
ST-Zクラスは、GT3とTCRのあいだを埋めるGT4マシンによって争われます。Audi R8 LMS GT4は、市販モデルAudi R8 Coupéと60％以上の構成部品を共有しており、速さはもちろん安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れています。今シーズンの ST-Zクラスには、新たにスーパー耐久での経験も豊富で好成績を収めてきたTechno Firstと、かつてAudi R8 LMSでSUPER GT GT300クラスに10年連続参戦、3回の優勝を誇るAudi Team Hitotsuyamaが昨年に引き続き、Audi R8 LMS GT4で参戦します。

TCR ジャパン（TCR）
TCRシリーズは、4ドアまたは 5ドアで、2リッター以下のターボエンジンを搭載した前輪駆動モデルによるレースです。2023年は国内で5戦が予定されています。Audi RS 3 LMSで参戦するのは、昨年シリーズチャンピオンをはじめ、２年連続４つの賞のすべてを獲得したバースレーシングプロジェクト（BRP）。BPRは昨年のシリーズチャンピオンを獲得した、フォルクスワーゲングループ内ブランドCUPRAのLeon Competicionでも参戦、アウディ ジャパンが部品供給します。

アウディ ジャパンは 2016年より、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備して、レースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約3,400アイテム、約11,300点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共にサーキットを転戦します。

また、Audi Sportプログラムの一環として、High Performance Driver Trainingや女性ドライバー専用の運転トレーニングプログラムAudi women’s driving experienceなど、数々のプログラムを継続実施いたします。こうした様々なAudi Sportの活動や、RSモデルを通じて、アウディならびにAudi Sportの認知の向上、イメージの強化を進めてまいります。

Audi Sport customer racing team 2023 参戦体制（3月15日現在：敬称略）
SUPER GT（GT300：GT3）
＃6 / Team LeMans / DOBOT Audi R8 LMS
A：片山 義章、B：ロベルト メリ ムンタン、C: 神 晴也

スーパー耐久（ST-Z：GT4）
＃21 / Audi Team Hitotsuyama / ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS GT4
A：山脇 大輔、B：神 晴也、C：ショーン・ウォーキンショー、D：阿野 雄紀、E：高木 真一
＃34 / TECHNO FIRST / SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4
A：加納 政樹、B：大草 りき、C：安田 裕信

TCR ジャパン（TCR）
＃17 / バースレーシングプロジェクト(BRP) / BRP Audi Mie RS 3 LMS
鈴木 建自