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2023/01/26Sustainability

アウディ、持続可能な水利用を強化するためにAWSに参加

  • アウディのメキシコ拠点のAlliance for Water Stewardship(AWS)認証の取得が今年度の目標
  • アウディは世界中の生産拠点で、2035年までに生産1台あたりの生態系重視の∗水消費量を半減

(ドイツ本国発表資料)2023年1月24日、インゴルシュタット/ネッカーズルム:アウディは2023年より、プレミアム自動車メーカーとして初めて、AWSに参加しています。AWSのメンバーは、世界各国の企業、NGO、公共部門から構成され、バリューチェーン全体で責任ある水資源管理を推進しています。AWSに参加することにより、メキシコにあるアウディのサンホセチアパ工場では、AWS標準として知られる「International Water Stewardship Standard」に基づく認証を求めることができます。


飲料水は、世界で最も貴重な資源の1つです。そのため、アウディは、Mission:Zero環境プログラムにおいて、経済的かつ効率的な水利用に重点を置いており、水の消費量を可能な限り低く抑え、将来的には車両の生産に飲料水を使用しないことを目指しています。2035年までに、アウディの5か所の拠点で生産される車両1台あたりの生態系を重視した水消費量は、3.75m³から約1.75m³に半減すると見込んでいます。さらに、アウディはサプライヤーとともに、サプライチェーン全体で効率的な水の消費に取り組んでいます。

AWSに参加することで、アウディは持続可能な水管理に対する取り組みを拡大しています。AUDI AG調達およびIT担当取締役 ディルク グローサ-ローハイデは、次のようにコメントしています。「自動車メーカーとして、私たちはバリューチェーン全体で貴重な水資源を守り、持続的に管理する義務を負っています。AWSネットワークにおいて、私たちはメンバーとしての責務を基本に、業界をリードする様々な企業との垣根を超えた協力関係の促進に取り組んでいます。同時に、他の企業とアイデアを交換するための重要なプラットフォームも提供しています」

社会的、生態学的、経済的側面の概要
AWS標準は、水を可能な限り効率的に使用したいと考えている企業や組織向けの国際的に認められた(水を管理する)フレームワークです。この中でAWSは、操業に関わる水の管理に留まらず、特定流域周辺に関連するすべての利益団体に注意を払っています(ウォーター スチュワードシップ)。AWS標準を満たすことは、地域の社会的、生態学的、経済的側面を改善することを意味します。そのため、AWSはウォーター スチュワードシップのアプローチを強調し、水管理だけでなく、それを超えた5つの領域(優れた水ガバナンス、持続可能な水バランス、良好な水質、重要な水関連分野、安全な水/公衆衛生(WASH))に関する問題に対処しています。AWS CEO エイドリアン シムは、次のように述べています。「アウディは現在、ウォーター スチュワードシップで主導的な役割を果たしている170社を超える企業の1社です。メンバー企業になることによって、ウォーター スチュワードシップの原則に対する取り組みを実証すると同時に、水関連および持続可能性目標に対する内部パフォーマンスを強化する機会になるとAWSは考えています。アライアンスにAUDI AGを迎えることができて嬉しく思っています。AUDI AGは、安全な水資源を確保できる世界を実現するためのグローバルな異業種間の協力関係の拡大に貢献し、自動車産業でリーダーシップを発揮できると確信しています」

地域とサプライチェーンの両方での水消費量を削減
メキシコのサン ホセ チアパにあるアウディの工場は、現在、AWSによる認証を受けるためのプロセスを実施しています。認証されると、AWSによって監査された最初のアウディ拠点となります。水管理に関する監査は、工場の現場レベルと流域レベルの両方で行われ、水の消費量を削減できる場所はどこか、水質汚染はどのように防止できるのか、地元の農家など他の関係者が被害を受けないようにするにはどうすればよいのかなど、重要な問題が正しく考慮されているかどうかが判断されます。また、生産における直接的な水の消費とは別に、サプライチェーンにおける持続可能性も重要な要素として考慮されます。調達戦略部門責任者 マルコ フィリッピは、次のように説明しています。「バッテリー、金属、ガラスの製造には大量の水が必要です。そのため、AWSへの参加を通して効果的なソリューションを開発し、特に水リスクの高い地域で、サプライヤーと共にその対策を実践していきたいと考えています」

メキシコ:先駆的な水管理を実施するアウディ拠点
サン ホセ チアパにある最新の拠点は、水資源を効率的に使用する工場として、パイオニアとしての役割を果たしています。2018年以来、この工場は、排水を一切出すことなく車両を生産しています。アウディメキシコ エグゼクティブプレジデント タレク マシュアは、次のように述べています。「干ばつのリスクがあるメキシコのような国では、資源としての水を効率よく使用することが非常に重要です。AWS標準に従って認証プロセスに協力できることを誇りに思います」。サン ホセ チアパ工場は、生物学的水処理に加え、年間32万m³の処理容量を誇る、逆浸透施設(逆浸透膜を使用して水を再利用する施設)を備えています。このシステムで処理された水を生産プロセスで再利用することで、年間約15万m³の水を節約することができます。さらに工場の敷地内には、23万4,000m³の容量の貯水池もあります。

ネッカーズルムからブリュッセルへ:クローズドウォーターサイクルへの道
持続可能な水の管理に向けた取り組みは、アウディの他の拠点でも進行中です。アウディ ブリュッセルは、ベルギーのパートナー企業ハイドリアと共に、ブリュッセル南廃水処理プラントを、生産拠点の水供給システムと統合する「再利用」プロジェクトに投資しています。これにより、年間約10万m³の飲料水を節約する、クローズドウォーターサイクルが実現します。ネッカーズルムのアウディ拠点は、2025年までにすべての非飲料水を、廃水処理施設「Unteres Sulmtal」を通して循環させることを目指しています。この施設では、これまでも工場の排水を処理してきました。その結果として得られる循環経路により、淡水の需要を70%以上削減することが可能になります。

・Mission:Zero Environmental Program: Audi’s steps within the value chain

・Sustainable Water Management in Mexico: From reverse osmosis to rain catchment

・Graywater, Not Freshwater: Audi Brussels invests in “Re-Use” project

・Neckarsulm: Closed water cycle between plant and wastewater management facility

生態系を重視して計算した水消費量により、世界中のアウディ拠点における水の絶対需要を比較することが可能になります。その一方で、一般的な地域の水不足の要因や雨水の使用量も考慮に入れる必要があります。このようにして、特に水が不足している場所で節約を優先することができます。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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