2023/01/19Press Releases

Team Audi Sport、ダカールラリーで結果を残すも、総合順位は後退

  • ステージ表彰台14回、総合ランキングで上位3位以内7回
  • 電気駆動コンセプトを採用した、高効率なローエミッションレースカー
  • 技術開発担当取締役 オリバー ホフマン:「2024年に再挑戦する」

(ドイツ本国発表資料)

2023年1月15日、ノイブルク アン デア ドナウ: Team Audi Sportは、2023年のダカールラリーで、様々なトラブルに直面しながらも、最後まで高度なイノベーションと印象的なパフォーマンスを示し、その努力が報われました。電気駆動コンセプトを採用したAudi RS Q e-tronは、プロローグを含む15日間のイベントで、合計14回の表彰台を獲得しました。さらに、アウディのドライバーはこのプロトタイプで、初めてサウジアラビアのラリーを3日間にわたってリードしました。しかし、度重なるパンクに加え、カルロス サインツ/ルーカス クルス組とステファン ペテランセル/エドゥアール ブーランジェ組のアクシデントによるリタイア、マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト組の大幅なタイムロスにより、最終的な総合順位は14位となりました。


AUDI AG技術開発担当取締役 オリバー ホフマンは、サウジアラビアでの最終週にモータースポーツチームを訪問して健闘を称えました。「革新的なAudi RS Q e-tronのペースは、レース序盤から良好で、終盤でも優れたパフォーマンスを発揮しました。残念ながら砂漠では運に見放され、度重なるパンクにも見舞われ、順位は後退しましたが、チームは力強いパフォーマンスで完走しました。この結果を踏まえ、今後に向けてあらゆる分野の分析を行います。私たちの目標は表彰台に立つことでした。この目標を維持しながら、2024年に再挑戦します」。

2回目のダカールラリー参戦を果たしたAudi Motorsport責任者のロルフ ミヒェルは、今回のラリーを次のように振り返りました。「今回のダカールラリーでは、あらゆる局面で浮き沈みを経験しました。しかしながら、日々のステージの結果は、革新的なRS Q e-tronが最速のマシンであることと、エミッションが最も少ないクルマであることも証明しました。しかし、荒れたコースで障害物に遭遇した際のタイヤやシャシーの損傷からアクシデントに至るまで、数多くの失望も経験しました。今私たちは、これらのすべての結果の分析に取り組んでいます」。

Team Audi Sportのモチベーションとパフォーマンスは、レースの各ステージ同様、ビバークにおいても際立っていました。「15日間のイベントで、イブニングサービスのチームは全力を尽くしました。レーストラック担当のミヒャエル バウマン、フィリップ バイエル、Audi Sportエンジニアのセバスチャン リンドナーも同じです」と、ビークル オペレーションズ責任者のウヴェ ブリューリングは述べています。「Q Motorsportとアウディのスタッフによる共同の努力が報われました。彼らがいなければ、個人の結果や完走は考えられなかったでしょう」。

プロローグの後、マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト組が世界で最も過酷な砂漠のラリーをリードし、チームメイトのカルロス サインツ/ルーカス クルス組も2日間にわたって2番手を維持していました。しかし、最初の4つの砂漠ステージでアウディの3つのチームに合計14回のパンクが発生し、貴重なタイムを失いました。カルロス サインツは第3ステージのがれきでサスペンションを損傷し、第6ステージでのアクシデントにより、さらに順位を落としました。同様に、第7ステージで、マティアス エクストロームのマシンが、砂漠の埃により見えなかった石によってサスペンションを損傷しました。ダカールで14回優勝しているステファン ペテランセルは、砂丘でジャンプした後、マシンは激しく着地したため、コドライバーのエドゥアール ブーランジェは背中を痛めて病院に運ばれ、この時点でレースへの参戦を断念しました。彼は脊椎損傷と診断され、その後ドイツの専門医による治療を受けました。

「最初の3つのステージでトップ3を独占したことで、私たちは大きな可能性を示しました」と、ステファン ペテランセルはコメントしています。「しかし、すべての希望を打ち砕いたアクシデントに関しては、今でも思い出したくありません」。リタイアの前日、このフランス人ドライバーのペアは、総合2位につけていました。さらに、カルロス サインツ/ルーカス クルス組の2台目のアウディドライバーコンビが4位で続いていました。「しかし、今年は何もかもうまくいきませんでした」と、カルロス サインツはレースを振り返っています。「チームは十分な準備を整えていましたが、2つのアクシデントによりフィニッシュすることができませんでした。残念ですが、それがモータースポーツです」。このスペイン人ドライバーとコドライバーのルーカス クルスは、リタイアするまで各ステージ結果の上位3位以内に5回入っています。

これにより、すべての希望は、マティアス エクストローム/エミール ベリークヴィスト組に託されました。ダカールラリーに参戦するが3回目となるこのスウェーデン人ドライバーのペアは、アウディチームとしては最高の順位で、4,200kmを超えるスペシャルステージと合計約8,900kmの過酷なコースを再び完走しました。「タフなラリーで、多くのタイムロスをしましたが、決してあきらめませんでした」と、2度のDTMチャンピオンと世界ラリークロスチャンピオンを獲得しているエクストロームは語っています。「日々のロードブックに自信が持てなかったときはスピードを落とし、トップを走行するマシンと比較して自分たちのタイムを測定しました」。その戦略が功を奏し、第9ステージ以降、エクストロームは6ステージ連続でトップ4に入りました。エンプティクォーターの過酷な砂丘では、1月12日と13日のイブニングサービスを受けることなく、エクストローム/ベリークヴィスト組は3位と2位を獲得しました。彼らは、2023年のダカールラリーで、合計6回、ステージランキング上位3位以内に入りました。自身のマシンの修理で約7時間のタイムロスを喫したが、チームメイトのサインツの助けもあり、最終的に総合14位でフィニッシュしました。

「今年のダカールラリーは、いくつかの点でその原点に戻ったレースでした」と、元ドライバーそしてチームオーナーとして、Q Motorsportチーム代表のスヴェン クヴァントは約30年の経験を振り返っています。「休む間もないハイペース、数多くのトップドライバーのリタイア、それに伴う順位の大幅な変動、多くのステージの距離の長さ、そして挑戦的な地形は、すべて過去のレースを思い起こさせます。アウディとチームを組み、この過酷なレースで完走できたことを嬉しく思います。マティアスとエミールは、この手のレース経験が浅いにもかかわらず、彼らのパフォーマンスには感動しました」。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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