- ノイブルクの拠点に約3,000m2の新しいビルを建設
- パワーユニット開発用の新しいテストベンチを導入
- 技術開発担当取締役 ホフマン:「モータースポーツ最高峰で成功するため、最高の条件を整える」
(ドイツ本国発表資料)
2022年12月2日、ノイブルク アン デア ドナウ:アウディは、Formula 1プロジェクトのために、ノイブルク拠点のCompetence Center Motorsport(コンピテンス センター モータースポーツ)を拡張しています。新たに建設される約3,000m2のビルには、パワーユニットの開発のための最新のテストベンチが設置されます。増築工事は、今週から始まりました。アウディは、ノイブルクで開発および製造されたパワーユニットにより、2026年から最高峰のモータースポーツに参戦します。
2014年の夏に開設されたCompetence Center Motorsportは、この種の施設の中で最も近代的な設備を誇ります。ここでは、ファクトリーレーシングおよびカスタマーレーシングに関するすべての業務を統括しています。ダカールラリー用の革新的なドライブトレインを備えた未来的なAudi RS Q e-tron、Audi R18 e-tron quattroハイブリッドレーシングカー、Audi RS 5 DTMバージョン、そして電気自動車のFormula Eレーシングカーは、すべてノイブルク アン デア ドナウで製作されました。
さらに、エネルギー回生システム、電気モーター、バッテリー、高効率な内燃エンジン、トランスミッションから構成される新しいFormula 1プロジェクトのパワーユニット全体が、ノイブルクで開発および製造されています。ドライブトレインが発生するパワーは、約50%が電動化されます。アウディは、戦略的パートナーであるザウバーと共に、2026年にファクトリーチームとしてFormula 1に参戦します。
技術開発担当取締役 オリバー ホフマンは、次のように述べています。「Competence Center Motorsportにより、Formula 1プロジェクトための理想的な基盤が整いました。ノイブルクの施設は、最も過酷なモータースポーツプロジェクトに取り組むことができるように当初から設計されました。現在、この先見の明が功を奏しています。既存の施設を使用して、すぐにFormula 1プロジェクトを開始することが可能になりました。今回の施設拡張により、F1パワーユニットの長期的な開発に必要なインフラが整備されます。私たちは、建物を拡張して、最先端のテストベンチを設置することにより、開発チームがモータースポーツの最高峰クラスで成功を収めるための最高の条件を提供します」
F7.2と呼ばれる新しい建物は、既存の複合ビルの南西にある使用されていなかったエリアに建設され、ブリッジを介して既存のF7ビルと接続されます。合計3,000m2の敷地に建設されるこの新しい建物には、パワーユニットとエンジンのテストベンチに加えて、テクニカルルーム、メカニカルワークショップ、約60人の従業員のための作業スペースが設置されます。拡張工事は、2024年第1四半期に完了する予定ですが、その一部は早ければ来年3月から稼働を開始します。
ノイブルク拠点の電気と熱の供給は、すでにCO2ニュートラルなものになっています。施設には、産業廃熱を利用した地域暖房と、水力発電所からのグリーン電力が供給されています。FIA(国際自動車連盟)は、この施設に環境保護と持続可能性に対する最高の栄誉を示す、3つ星の環境認証シールを授与しました。ノイブルク拠点におけるアウディの中期的な目標は、Formula 1プロジェクトのためのエネルギーを完全に独立して、再生可能な方法で生成することです。
ノイブルクで拡張されているのは設備だけではありません。チームも確実に成長を遂げています。現在、ノイブルクの施設では、Formula 1プロジェクトのために、約220人の従業員が働いています。目標は、従業員数を2023年半ばまでに300人以上に増員することです。このプロジェクトのために設立されたAudi Formula Racing GmbHのマネージングディレクターであるアダム ベイカーは、次のように述べています。「ノイブルク アン デア ドナウの施設には、すでに素晴らしいチームが存在し、継続的に成長しています」
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。