2022/12/20Technology

アウディ、CES 2023にVR体験プラットフォームを出展:ショーケースが現実のものに(ドイツ本国発表資料)

  • CES2019で公開したホロライドプロトタイプを進化させて出展
  • ゲーム「Pixel Ripped 1995: On The Road」を独占プレビュー
  • アウディはCARIADパビリオンに出展

(ドイツ本国発表資料)

2022年12月15日、ラスベガス/インゴルシュタット:アウディブランドは、約束を果たします。アウディは、2019年に開催されたCES(コンシューマー エレクトロニクス ショー)で、車両をバーチャルリアリティ(VR)の体験プラットフォームに変えるプロトタイプを発表しました。そして今年の夏からは、アウディのいくつかのモデルがホロライド(holoride)対応になっています。アウディは、2023年1月4日~6日にラスベガスで開催されるCESに出展し、「エクスペリエンス ライド」を通じて、メディアや来場者に、現在利用可能なコンテンツと新しいVRゲーム体験を提供します。VRエンターテイメントのコンテンツは、来年はドイツに続き、他のヨーロッパ市場でも利用できるようになります。


アウディは、ホロライドによるバーチャルリアリティエンターテイメントを市販モデルに導入した世界初の自動車メーカーです。CES 2023の来場者は、Audi e-tronおよびAudi e-tron SportbackのリヤシートでVRを体験することができます。この試乗体験は、ウォルドルフ アストリア ホテルのアウディ拠点が出発地点となります。

ホロライドには、バーチャルコンテンツを車両の動きにリアルタイムで適応させる新しいテクノロジーが採用されています。例えば車両が右折すると、バーチャルワールドの宇宙船も右に飛行します。車両が加速すると、宇宙船の速度も上昇します。つまり、車両に乗ること自体が、視覚や聴覚等複数のコミュニケーションモードを利用する、マルチモーダル ゲームイベントとなります。さらに、ホロライドはユーザーの視覚体験と感覚体験をシンクロさせることで、走行中の車内で映画や動画を見ているときに多くの方が体験する、乗り物酔いのリスクを軽減します。

車載エンターテイメントを再定義
アウディはリヤシート乗客向けに、この革新的なバーチャルリアリティまたはXR(拡張現実)テクノロジーの開発を開始し、CES 2019で初公開しました。この斬新なエンターテインメントは、数多くのトレードショー・アワードを受賞しました。ハイテクエンターテインメントのスタートアップ企業であるホロライドは、このテクノロジーを進化させ、様々なメーカー向けに商品化しました。ホロライドは、秋にドイツでプラットフォームを立ち上げた後、2023年初頭に他のヨーロッパ市場にも参入する予定です。

アウディのデジタルエクスペリエンス/ビジネス責任者 ジョルジオ デルーチは、次のように述べています。「ホロライドの車両への搭載は、車載エンターテイメントを再定義することを意味します。リアルタイムの車両データと仮想コンテンツを組み合わせることで、まったく新しい体験が生み出されます。車両のデジタル化は、インテリアを第3の生活空間にする上で不可欠な要素です。この高度にパーソナル化された空間は、生活および仕事のためのスペースを1つに融合します。このようにホロライドは、私たちのロードマップにおいてもうひとつの証となります」

アウディの数多くのモデルはすでにホロライドに対応
ホロライド体験を楽しむには、Pioneers’Pack(パイオニアズ パック)と呼ばれるスターターキットと、ホロライド対応のアウディモデル(A4、A5、A6、A7、A8、Q5、Q7、Q8、Q8 e-tron、Audi e-tron、Audi e-tron Sportback、Audi e-tron GT)が必要です。その前提条件は、2023年モデルの車両(製造日が2022年25週以降であり、第3世代のモジュラーインフォテインメントキット(MIB 3)を採用していることです。これらのアウディモデルは、ヨーロッパ、カナダ、米国、日本、中国の各市場でホロライド対応となっています。ホロライド自体の入手可能性は、各市場によって異なる場合があります。ホロライド対応のバーチャルリアリティヘッドセットは、Bluetooth Low Energy(BLE:ブルートゥース・ロー・エナジー)を介して、ワイヤレスで車両に接続します。

アクション満載のVRアドベンチャーゲームとレトロゲーム
ホロライドユーザーは、コンテンツの発売時に、2つの大ヒットゲームと様々なインタラクティブコンテンツを楽しむことができます。VRゲーム「Cloudbreakers: Leaving Heaven」では、プレーヤーはDevとスカベンジャーロボットのSkyjack、I.O.N.E.を操作して、Stratusの空を通り抜け、スクラップメタルを収集し、AIガードを追いかけながら、目的地まで移動します。このゲームでは、「Elastic Content」(エラスティックコンテンツ)と呼ばれるテクノロジーを使用して、車両の動き、移動時間、走行ルートがゲームに反映されます。

さらに、大ヒットしたゲームのVR版「Pixel Ripped 1989」と「Pixel Ripped 1995」に続き、懐かしい2Dゲームの新バージョンも登場します。車両用に特別に設計されたこのゲームでは、プレーヤーはクリスマス旅行でキーン一家に同行し、デビッド・キーンに課せられたミッションを一緒に遂行します。ゲームスタジオのARVOREによって開発されたこのゲームの特徴は、車両の動きがゲームに組み込まれていることです。

アウディはCARIADパビリオンに出展
フォルクスワーゲン グループの自動車用ソフトウェア会社であるCARIADは、一部のアウディモデルでホロライドを使用するための技術仕様を開発しました。CARIADは今回初めてCESに出展します。このパビリオンでは、アウディ独自の、もしくは参画した革新的なソリューションを一堂に紹介します。今回アウディは、CARIADパビリオン内に車両やテクノロジーを展示します。これは、アウディが高度なデジタルシステムを開発するために、フォルクスワーゲン グループ内に蓄積された専門知識を活用し、相乗効果を出していることを示します。CARIADは、デジタルユーザー体験とソフトウェアの専門知識を、フォルクスワーゲン グループ全体の各車両に組み込みます。ここでは、画像処理、センサー、ECUテクノロジーからシステム アーキテクチャーに至るまで、すべてが網羅されます。


ホロライドについて
ホロライドは、「Elastic Content」と呼ばれる革新的なテクノロジーで車載エンターテインメントの可能性を広げます。ホロライドは、クルマの動きや位置情報データ(物理的なフィードバックやナビゲーションなど)とコンテンツをリアルタイムで接続して、乗員に超没入型XRコンテンツおよび体験を提供する企業として、ニルス ウォルニー、マーカス キューネ、ダニエル プロフェンダイナー、そしてアウディによって2018年に設立されました。

ホロライドは、移動する車両のデジタル体験空間 モーターバース(Motorverse)を使用して、web3のパワーと可能性を活用しながら、物理的な世界とデジタルの世界を組み合わせます。その中心的な役割を果たしているのが、ホロライド独自の暗号通貨 RIDEです。RIDEは、コンテンツのエコシステムを強化し、プレーヤーとのつながりを深め、すべてのユーザーに価値を生み出すために考案されました。RIDEトークンは、自動車メーカー、コンテンツクリエーター、ブランド、乗員を結び付け、まったく 新しいビジネスモデルを実現します。これは暗号通貨として、世界初のモビリティ体験トークンです。

2021年ホロライドは、米国テキサス州オースティンで開催された、世界最大級の複合フェスティバル SXSW Pitch(サウス バイ サウス ウェスト ピッチ)のゲーム、エンターテイメント、コンテンツカテゴリーで優勝し、栄誉ある「Best in Show」アワードを受賞しました。また、Tom's Guide、CNET、SlashGearによって「Best of CES 2019」に選出されました。さらに、TIME誌の「100ベスト イノベーション 2019」、フォーブスによる「100 カスタマー セントリック(顧客中心主義)企業 2022」にも選出されています。

日本市場への具体的な導入時期は未定です。
内容は予告なく変更されることがあります。

詳細につきましては、https://www.holoride.com/をご覧ください。

運転中のバーチャルリアリティヘッドセットの使用は、以下が条件となります。
=> 2列目シートの窓側に座っている。
=> 身長1.5メートル以上。
=> VRヘッドセットを装着したユーザーが腕と指を完全に伸ばしても、
   前方の物体(フロントシート背もたれ等)に手が届かない。
=> VRヘッドセットに必要な安全対策(ストラップなど)が取り付けられている。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

関連サイト

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ