2022/12/20Company

カーボンニュートラルな生産拠点:サステイナブルな燃料を給油(ドイツ本国発表資料)

  • アウディは新車へ環境にやさしいR33ブルーディーゼルまたはR33ブルーガソリンを給油して納車
  • R33燃料は、化石燃料と比較して、CO2排出量を少なくとも20%削減
  • 給油所の機器等、ハードウェアの変更は不要

(ドイツ本国発表資料)

2022年12月9日、インゴルシュタット:アウディは工場から出荷される数多くの新車に、環境にやさしいR33燃料を給油して納車します。工場に設置されている給油所の燃料を、昨年R33ブルーディーゼルに切り替え、その後、R33ブルーガソリンも導入しました。これは、アウディが脱化石化に貢献し、気候目標の達成を支援するための方法です。


環境にやさしいR33ブルーディーゼルは、2021年3月からインゴルシュタットおよびネッカーズルム工場の給油所で採用されています。さらに今回、従来のE10ガソリンをR33ブルーガソリンに切り替えました。

再生可能な成分から作られた燃料の割合は?
R33ブルーガソリンとR33ブルーディーゼルは、残留物および廃棄物系の原料を使用した再生可能成分が3分の1の割合で含まれています。これらの燃料は、第2世代のバイオ燃料と呼ばれています。ガソリンの再生可能な成分は、エタノールなどの含酸素燃料10%と、パルプ生産の副産物であるトール油などの残留物から得られるバイオナフサ23%で構成されています。R33ブルーディーゼルは、26%の再生可能なパラフィン系燃料、つまり水素化植物油(HVO)と7%のバイオディーゼルから構成されています。残りの67%は化石燃料です。

R33ブルーディーゼルと33ブルーガソリンによって、CO2排出量がどのくらい削減されますか?
R33ブルー燃料は、Well-to-Wheel(石油採掘から車輪まで)分析において、化石燃料を使用したディーゼルやガソリンと比較してCO2排出量が少なくとも20%削減されます。近年、その数値はさらに上昇しています。燃料メーカーは、認定された環境プロジェクトに資金を提供することで、R33燃料に残っている化石成分の環境への影響を改善するために、様々な取り組みを行っています。その目的は、地球規模の温室効果ガスの影響をさらに削減することです。そのような燃料の使用は、2025年までに生産拠点のカーボンニュートラルを達成するというアウディの目標に向けた重要なステップとなっています。

再生可能燃料を使用できる車両は?
R33ブルーガソリンは、ガソリンに適用されるヨーロッパ規格のDIN EN 228に完全に準拠しています。これは、Super 95 E10ガソリン(バイオエタノールを10%混合したオクタン価95のガソリン)での走行が承認されたすべての車両が使用できることを意味します。R33ブルーディーゼルは、今日最も普及しているEN 590規格を満たしているため、すべてのディーゼル車(年式の古いモデルも含む)に使用することができます。R33燃料は、特別な添加剤によって摩耗と耐用年数にプラスの効果をもたらすプレミアム燃料です。両方の燃料は、広範囲なエンジンテストおよび車両テストで一貫してポジティブな結果を達成しており、貯蔵安定性や沸騰挙動などの主要な数値でEN 228/E10規格を上回っています。また、高品質な添加剤により、これらの再生可能燃料は非常にクリーンな状態になっており、エンジンの腐食が防止されます。

R33燃料を開発した企業は?
アウディおよびフォルクスワーゲン グループは、鉱油メーカーおよびエネルギーサプライヤーと協力して、既存のエンジンと再生可能燃料(reFuelsと呼ばれる)との互換性を確保するために、技術的な専門知識を提供しています。R33燃料は、シェルおよびボッシュと協力して開発しました。

R33ブルーディーゼルとR33ブルーガソリンを提供しているガソリンスタンドは?
現在、R33ブルーディーゼルは、アウディ、フォルクスワーゲン、ボッシュの各工場の給油所に加えて、既存の公共の給油所で利用できます。しかし、現在のところ、ドイツではSuper E10と最大7%のバイオディーゼルを含有したディーゼル燃料(ガソリンスタンドではB7という記号で表示)が標準となっています。鉱油メーカーは、既存の給油所にR33ブルーガソリンを供給することも計画しています。これらのreFuelsを使用する場合、給油所のハードウェア(機器類や給油装置等)に変更を加える必要はありません。

アウディが再生可能燃料の使用に取り組んでいる理由は?
アウディは、Vorsprung 2030戦略でバッテリー式電気自動車(BEV)への移行に全面的に取り組んでいます。再生可能燃料は、内燃エンジンをより気候にやさしくすることで、この戦略を短期的に補完するものです。さらに、アウディの内燃エンジン搭載車の生産がヨーロッパで終了する2033年以降における、効果的な脱化石化手段でもあります。将来的には、アウディとフォルクスワーゲン グループは、既存の車両のCO2排出量を削減するために、より多くの再生可能燃料を使用することを計画しています。

アウディは、ドイツの2つの工場でR33燃料を使用することにより、これらの拠点におけるCO2排出量をさらに削減し、2025年までにアウディの生産拠点をネットカーボンニュートラルにするという目標をさらに前進させます。また、社用車からの排出量も拠点のCO2排出量にカウントされるため、これらの再生可能燃料を使用することで、ドイツのインゴルシュタットとネッカーズルムの2つの拠点におけるCO2排出量を削減することができます。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。

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