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2022/11/28Models

アウディ、革新的なリサイクルシートベルトバックルカバーを公開(ドイツ本国発表資料)

(ドイツ本国発表資料)

2022年11月23日、インゴルシュタット:アウディは、Audi Q8 e-tronモデルのシートベルトバックルに使用する最先端のプラスチックカバーを公開しました。ケーシングの一部は、ケミカルリサイクルと呼ばれる革新的なプロセスにより、自動車の混合プラスチック廃棄物から製造されます。アウディがこの方法で安全関連パーツを製作するのは今回が初めてです。このパーツの開発にあたっては、PlasticLoopプロジェクトと連携し、パイロットプロジェクトの調査結果に基づいて、プラスチックメーカーの LyondellBasellと革新的なプロセスを確立しました。


今回公開されたビデオでは、修理不能なプラスチック部品が顧客の車両から取り外され、金属クリップなどの異物が除去された後、小さな破片に分解され、ケミカルリサイクルによって熱分解油に加工される様子が紹介されています。この熱分解油は、マスバランスアプローチと呼ばれる枠組みの中で、新しいプラスチック製造の原料として使用されます 1。このようにして生成されたプラスチック顆粒は、Q8 e-tronシートベルトバックルカバーの製造に使用されます。

アウディは、このプロセスを通じて、他のプロジェクト参加者とともに、これまではエネルギー回収用にしか利用できなかった物質のリサイクルフローを確立することに成功しました。この作業により、化石原料をより長期間にわたって使用することが可能になると同時に、Q8 e-tronの生産において一次原料の購入を削減することができます。熱分解油から製造された素材は、新しく製造されたプラスチックと同じ高い品質と技術的特性を備えています。

Audi Q8 e-tronの詳細につきましては、こちらをご覧ください。


※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。


1 シートベルトバックルカバー用のプラスチック顆粒(充填剤や添加剤を含む)には、リサイクルプロジェクトで生産された熱分解油から生成されたプラスチックが少なくとも70%含まれています。この熱分解油は、プラスチック顆粒の製造プロセスで追加されます。プラスチック顆粒に熱分解油を混合するプロセスは、認証を受けたクレジットトランスファーシステムを適用した、マスバランスアプローチと呼ばれる枠組みの中で行われます。これは、独立した外部認証機関であるエコサイクルのプロジェクトメンバーが、シートベルトバックルカバーに必要な量の化石資源が、自動車用混合プラスチック廃棄物から製造された熱分解油に置き換えられたことを確認したことを意味しています。アウディは、現在計画されている生産台数に基づいて、Q8 e-tronの全生産に十分な量の熱分解油を生成する予定です。

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