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2022/10/31Company

アウディグループ:厳しい環境下で力強い財務実績(ドイツ本国発表資料)

  • AUDI AG CEO ドゥスマン:「アウディブランドグループの強さを示す財務実績」
  • 売上高446億ユーロ、営業利益62億ユーロ、営業利益率14.0%:地政学的危機やサプライチェーンの混乱にもかかわらず、アウディグループは好調な業績を記録
  • アウディの電動モデルに対する高い需要、ベントレーの力強いパフォーマンス、ランボルギーニの記録的な販売台数、ドゥカティの安定した販売台数

(ドイツ本国発表資料)

2022年10月28日、インゴルシュタット / ネッカーズルム:プレミアムブランドグループは、困難な市場環境の中で、力強い業績を記録しました。2022年1月~9月、アウディブランドグループは、前年比10.4%増となる446億ユーロの売上高を計上しました。営業利益は、前年の水準を大幅に上回る62億ユーロに達し、営業利益率も14.0%に向上しました。ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティの優れた価格設定と好調な業績が、この素晴しい営業利益に貢献しました。これにより、アウディブランドグループは、上半期に記録した成長路線をさらに前進させました。ネットキャッシュフローは46億ユーロで、依然として高い水準にあります。


AUDI AG取締役会会長 マルクス ドゥスマンは、次のように述べています。「1月から9月における地政学的な不確実性と継続的なサプライチェーンの混乱の中で達成した営業利益は、私たちのブランドグループの強さを示しています。同時に、私たちは将来を見据えており、戦略的目標を変更することなく、維持しています」

販売台数:引き続き電動モデルが好調

2022年1月~9月に、ブランドグループは121万2,275台(2021年:135万4,587台)の車両を販売しました。前年比10.5%の減少は、継続的な供給不足と物流チェーンの混乱によるものです。この厳しい生産環境にもかかわらず、アウディブランドは第3四半期に販売台数を約12%増加させました(40万8,430台)。ドイツ市場における業績も好調で、1月から9月にかけて、アウディは前年同期よりも8.1%多い車両を販売しました。全世界において、アウディブランドは、1月から9月に119万3,529台(-11.4%)の車両を販売しました。

アウディブランドの電気自動車(BEV)の販売は非常に好調で、前年比45%以上増加しました。合計で7万6,989台(2021年:5万2,774台)のBEVが販売されました。ブランドグループ全体におけるBEVの割合は、この期間中に大幅に増加して6.4%になりました(2021年:3.9%)。これは、アウディの一貫した電動化戦略によるもので、今後数年間でさらに加速させる予定です。2026年以降、全世界でアウディが発表するニューモデルは電気自動車のみとなります。電気自動車に対する高い需要は、アウディの電動ポートフォリオがいかに魅力的であるかを示すものです。現在、アウディ初の電気自動車、Audi e-tronの後継モデルの開発が進んでおり、年内に初公開される予定です。カモフラージュが施されたプロトタイプは、9月にハンブルグでテスト走行を開始しました。

Formula 1へ参戦:ブランドのグローバルプラットフォームおよび革新技術開発の原動力

Formula 1世界選手権は、2026年以降にさらなる電動化が加速します。2026年以降に適用される新しい技術規則(テクニカルレギュレーション)では、電動化比率が50%に引き上げられ、持続可能な合成燃料を使用することが定められています。これにより、アウディは、世界で最も人気のあるレースに参戦する適切な時期が到来したと判断しました。マルクス ドゥスマンは、次のように述べています。「新しいレギュレーションにより、参戦のための必須要件が満たされました。パワーユニットのコストを抑えることに加え、Formula 1は持続可能なレースシリーズになるという目標を掲げ、2026年に大きな一歩を踏み出します」

アウディは、このプロジェクトの戦略的パートナーにザウバーを選択しました。長い伝統を誇るこのスイスのレーシングチームは、2026年からアウディワークスチームとして参戦し、アウディがモータースポーツの最高峰クラスで戦うために開発するパワーユニットを搭載します。このパートナーシップの一環として、アウディはザウバーグループの株式を取得します。

アウディは、Formula 1への参戦を、ブランドのグローバルプラットフォームとして活用するだけでなく、車両開発に刺激をもたらす効果も期待しています。ドゥスマンは、次のように続けています。「優れたパフォーマンスの開発やレースでの戦いは、自動車業界において常に革新的技術の開発と、それらの技術を市販モデルに移植する原動力となってきました」。ノイブルクのCompetence Center Motorsport(コンピテンス センター モータースポーツ)において、アウディはすでに新会社 Audi Formula Racing GmbHを設立し、2026年のFormula 1参戦を見据えたパワーユニットの開発を開始しています。Formula 1プロジェクトのために設立されたこの会社は、主にAudi Sport GmbHの従業員と外部のエキスパートから構成されています。

売上高が大幅に増加

2022年1月~9月に、アウディグループは前年比10.4%増となる445億6,100万ユーロ(2021年:403億7,500万ユーロ)の売上高を計上しました。第2四半期と同様、ブランドグループは、電気自動車分野における力強い価格設定と積極的な市場展開による恩恵を受けました。グループに初めて統合されたベントレーブランドも、好調な販売に貢献しました。

EUタクソノミーに準拠した売上高はわずかに増加し、総売上高の12.4%になりました。これにより、アウディは、すべての企業および製品の意思決定プロセスにおいて、「Vorsprung 2030」戦略に基づいたESG持続可能性基準を適用することの重要性を強調しています。

営業利益率は引き続き戦略的目標を大きく上回る

営業利益は62億5,000万ユーロ(2021年:38億5,200万ユーロ)で、営業利益率は14.0%(2021年:9.5%)となりました。これは、戦略的目標を大きく上回っています。これにより、ブランドグループは、前四半期からの傾向を継続することに成功しています。優れた価格設定に加えて、ランボルギーニ、ベントレー、ドゥカティの各ブランドの好調な業績も記録的な売上高に貢献しました。前年と比較して、原材料ヘッジ取引によるプラスの効果は、それほど大きな影響を及ぼしませんでした。

ランボルギーニ、ベントレー、ドゥカティの力強い財務実績

2022年1月~9月に、ランボルギーニは過去最高の販売台数を記録しました。ランボルギーニは、この期間に、前年の好調な数字を7.6%上回る、7,430台の車両を販売しました。売上高は30.1%増加して19億2,600万ユーロ(2021年:14億 8,100万ユーロ)になりました。営業利益は5億7,000万ユーロ(2021年:3億3,800万ユーロ)に増加し、営業利益率は29.6%という非常に高い数値に達しました。

ベントレー1の全世界における販売台数は、前年比3.5%増となる1万1,316台で、売上高は24億9,000万ユーロに増加しました。営業利益は5億7,500万ユーロ(2021年:2億7,500万ユーロ)で、前年の2倍以上になりました。ベントレーの営業利益率は23.1%で、戦略的目標を大幅に上回っています。

ドゥカティは、2022年1月~9月に4万9,873台のモーターサイクル(2021年:4万9,719台)を販売し、前年のレベルをわずかに上回りました。売上高は前年比21.2%増加して8億7,200万ユーロ(2021年:7 億2,000万ユーロ)になりました。営業利益は1億900万ユーロ(2021年:6,700万ユーロ)で、営業利益率は12.5%でした。

AUDI AG財務および法務担当取締役 ユルゲン リッテルスベルガーは、次のように述べています。「ランボルギーニ、ベントレー、ドゥカティは、私たちの好調な業績に大きく貢献しています。これは、私たちのブランドグループが、それぞれの役割を果たして、相乗効果を発揮していることをあたらめて示しています。幅広いポートフォリオにより、地政学的な危機の中でも、私たちは堅調な業績を記録しています。今四半期の目標を再び大幅に上回る14%の営業利益率は、私たちの優れた総合力を示す証拠です」

営業外収益とネットキャッシュフロー

アウディグループの営業外収益は12億8,300万ユーロ(2021年:9億6,100万ユーロ)に増加しました。これには、中国の事業からの8億2,300万ユーロ(2021年:7億8,000万ユーロ)の利益が含まれています。中国では、第2四半期に行われた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウンの後、急速な回復を果たし、収益の改善に大きく貢献しました。2022年1月~9月の税引前利益は、75億3,300万ユーロ(2021年:48億1,300万ユーロ)となりました。

ネットキャッシュフローは、前年の非常に高い数値と比較して正常化され、45億7,900万ユーロ(2021年:79億1,700万ユーロ)となっています。これは、第3四半期の増産による在庫の増加および物流とサプライチェーンの継続的な混乱の影響を反映しています。さらに、納税額の増加、長春を拠点とするAudi FAW NEV Companyの新しい生産拠点への投資、フォルクスワーゲングループ内における株式の譲渡などもネットキャッシュフローに影響を及ぼしました。

予測を修正

プレミアムブランドグループは、今後も困難な供給状況が続くことを考慮して、2022年通年の予測を修正しました。販売台数は、165万台から175万台の間になると予想しています。売上高は、600億ユーロから630億ユーロの間になると見込んでいます。力強いブランドパフォーマンスと継続的なコスト管理により、営業利益率は11~13%の範囲になると予想しています。これは、今年中に原材料を調達する市場に、重大な混乱が生じないことを前提としています。投資利益率は19〜22%の範囲になると予想しています。アウディグループのその他の主要業績指標の予測は、上半期の数値を維持し、ネットキャッシュフローは45億ユーロから55億ユーロの間になると予測しています。

1 昨年の数値は、アウディグループの前年度の業績には含まれていません。

※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。


2022年第3四半期の業績

アウディ グループの主な業績(抜粋)

            2022年1月~9月   2021年1月~9月 
アウディ ブランド 販売台数 1,193,529  1,347,637 
アウディ グループ 売上高(単位:百万ユーロ)   44,561  40,375 
アウディ グループ 営業利益(単位:百万ユーロ)   6,250  3,852 
アウディ グループ 営業利益率(%)   14.0  9.5 
アウディ グループ 税引前利益(単位:百万ユーロ)   7,533  4,813 
アウディ グループ ネットキャッシュフロー(単位:百万ユーロ)    4,579  7,917 


アウディ ブランド販売台数

          2022年1月~9月   2021年1月~9月   2021年比増減 
全世界           1,193,529   1,347,637  -11.4 % 
ヨーロッパ  449,340   492,210  -8.7% 
 - ドイツ  154,543   142,976  +8.1% 
 - 英国  80,069   96,141  -16.7% 
 - フランス  31,042   38,993  -20.4% 
 - イタリア  39,440   46,264  -14.8% 
 - スペイン  25,578   26,918  -5.0% 
米国  132,821   162,854  -18.4% 
メキシコ  7,386   8,004  -7.7% 
ブラジル  3,737   4,876  -23.4% 
中国(香港を含む)  496,235   563,628  -12.0% 



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