- 2021年はeモビリティの年:アウディは製品ラインナップにおける電気自動車モデル数を倍増
- 2026年までの投資額:合計約370億ユーロに増額。電気自動車/ハイブリッドモデルに180億ユーロ投資
- 充電インフラの整備:充電ネットワーク拡大の加速に加え、Audi charging hub実証実験を開始
(ドイツ本国発表資料)
2021年12月16日、インゴルシュタット:2021年、アウディは電気自動車の製品ポートフォリオを倍増させました。年初にはAudi e-tron GTを、春にはAudi Q4 e-tronを世界初公開して、アウディの電動化ロードマップを確実に実行した年となりました。さらに、今後5年間の投資計画により、アウディは持続可能なプレミアムモビリティのプロバイダーになるための移行を加速します。特に、未来の車両プロジェクトに対する先行投資額は再び増加、総額は約370億ユーロに達します。アウディはこの投資額のうち、電動化とハイブリッド化だけで約180億ユーロの予算を割り当て、eモビリティに対する明確な取り組みを強調しています。
2033年以降、アウディブランドの全モデルが電動化されることになります。それに伴いアウディは、2021年に製品ラインナップにおける電気自動車の数を倍増させ、内燃エンジン搭載車よりも多くの電気自動車を市場に投入。今年は新型電気自動車4モデル、すなわちAudi e-tron GT quattro、Audi RS e-tron GT、そしてアウディにとってコンパクトセグメント初の電気自動車となるAudi Q4 e-tron、Audi Q4 Sportback e-tronをラインアップに追加しました。アウディは、2025年までに20以上の電気自動車をラインナップに展開することを目指しています。
アウディは充電インフラの拡充を加速
電動化モデルの数が増えるにつれ、充電インフラに対する要求も高まっています。フォルクスワーゲングループは、世界中で力強いパートナーシップを構築しながら、充電インフラを拡充しています。現在、ニュルンベルクでは、都市環境におけるプレミアムな充電コンセプトの実証実験を行っています。Audi charging hub(アウディ チャージングハブ)は、自宅で充電することができないお客様に対応すると同時に、将来のピーク需要の管理を目的としています。Audi charging hubは、12月23日から一般のお客様が利用できるようになります。このパイロットプロジェクトには、予約可能な急速充電(HPC)ステーションに、充電中の時間を過ごすための場所として寛いでいただくことができるプレミアムなラウンジが併設されています。Audi charging hubのエネルギー貯蔵システムとして使用されているリチウムイオンバッテリーは、役割を終え解体された開発車両から回収された使用済セカンドライフバッテリーです。さらに、ルーフに設置された太陽光発電モジュールが、追加のグリーンエネルギーを供給します。
Audi charging hubにより、e-tron Charging Serviceの範囲を拡大。現在、ヨーロッパ26か国の約29万の充電ポイントで、アウディ独自の充電サービスを利用することが可能です。
アウディは、Audi Charging Serviceの利便性をさらに高めるため、ヨーロッパ最大の急速充電(HPC)ネットワークであるIONITY(アイオニティ)の拡充に取り組んでいます。フォルクスワーゲングループは、アウディやポルシェとともに、IONITYの創設メンバーであり、設立当初からの合弁パートナーです。IONITYは、24か国の電気自動車用急速充電ネットワークに7億ユーロを投資し、350kWに対応した急速充電ポイントの数を、2025年までに現在の1,500から約7,000に増やすことを目指しています。この魅力的な急速充電ネットワークは、アウディが電気自動車と自動運転車に関連して提供している包括的なエコシステムの中心的な要素であり、将来的にさらに拡大する予定です。
「Vorsprung 2030」:持続可能性、社会的責任、技術革新におけるリーダーとなる
AUDI AG財務および法務担当取締役のユルゲン リッテルスベルガーは、次のように述べています。「私たちが現在策定している期間計画には、未来へ向けて加速する道筋を反映しています。この投資計画に基づき、2026年までの先行投資において、電気自動車およびハイブリッド車の包括的な製品攻勢を実施し、弊社のロードマップを一貫して実行するという非常に明確な焦点を定めています」2022年から2026年の間に、アウディグループは研究開発および設備等に対して合計約370億ユーロの投資を計画しています。この計画では、特に未来の車両プロジェクトに対する先行投資額が増加しています。アウディは、電動化とハイブリッド化だけで約180億ユーロの予算を割り当てており、それによってeモビリティへの移行に対する明確な取り組みを強調しています。
「Vorsprung 2030」戦略により、アウディは2030年までに持続可能性、社会的責任、技術革新におけるリーダーとなるための明確なロードマップを定めています。AUDI AG最高経営責任者(CEO)のマルクス ドゥスマンは、次のように述べています。「"Vorsprung 2030"は、アウディが将来にわたって存続可能な企業であり続けることを保証するものです。私たちの社会は、急速に変化しています。そのため、私たちは、気候に中立なモビリティへの転換を加速しています。私たちにとって、持続可能なビジネスモデルとは、それを実現するためのアプローチおよび社会に対する責任の問題であることは明確です」。2026年以降にアウディが全世界の市場で発売するモデルは、すべてが電気自動車となります。
アウディは、2033年までに内燃エンジンの生産を段階的に廃止する予定です。アウディは、集中的な戦略プロセスの結果として導き出された明確な結論として、収益性の高い成長を続けることを目指しています。市場予測と独自の魅力的な製品ポートフォリオに基づき、アウディは、2030年以降に年間300万台の車両を販売する計画を立てています。アウディはさらに、グループとの相乗効果を高めることにより、11%を超える営業利益率を長期的に達成することを目標としています。
メディアの方々へ:
2021事業年度の結果は、2022年3月17日に開催のAUDI AGデジタル年次記者会見で発表されます。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。