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2020/11/30Motorsport

SUPER GT第8戦、2台のAudi R8 LMSが完走でシーズン終了

  • #21 Audi Team Hitotsuyama が予選20位から粘り強く追い上げ、12位でレースをフィニッシュ
  • #33 X Worksは予選26位からのスタートし、16位で完走を遂げる

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ ノアック)は、Audi R8 LMSで2020年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。11月28日(土)〜29日(日)、富士スピードウェイ(静岡県1周4,563m)で2020 SUPER GT第8戦となる「FUJI GT 300km RACE」が開催されました。


新型コロナウイルスの影響により、今シーズンは約3ヶ月遅れの開幕となり、開催するサーキットを、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3ヶ所に限定。4戦目までは、感染拡大防止の措置として無観客でレースが行われてきました。5 戦目以降は制限付きながらも観客を迎えて開催し、今シーズン最終戦の舞台となった富士スピードウェイには多くの観客が訪れました。

アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結している#21 Audi Team Hitotsuyama。今シーズンはドライバーラインアップ、そしてマシンのカラーリングも赤へと一新しました。今シーズンのドライバーはAudi Sport ドライバーであるクリストファー ミース選手と川端 伸太朗選手がコンビを組む予定でしたが、新型コロナウィルスの影響によりミース選手の来日がかなわず、今シーズンは近藤 翼選手とのコンビで戦いました。

一方#33 X Works は、昨年のSUPER GT GT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍のレーシングチームです。人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーを採用。ドライバーは香港人コンビのショウン トン選手とアレックス アウ選手です。新型コロナウイルスの影響によりアレックス アウ選手が入国できず、代役として前戦に続きベテランの佐々木 孝太選手がエントリーしました。

土曜日の予選は、好天に恵まれ気温13℃、路面温度17℃でコンディションはドライ。参加車両の多いGT300クラスの予選は、A組、B組の2つに分かれてQ1を行い、各上位8台がQ2へと進出するノックダウン方式を採用しています。今大会、#21 Audi Team Hitotsuyama、 #33 X Works共にA組に配分され、#21 Audi Team Hitotsuyamaは近藤選手が、#33 X Worksはショウン トン選手がQ1を担当しました。トップから11位までが1分36秒台という大混戦の中、#21 Audi Team HitotsuyamaはQ2進出までわずかにコンマ1秒及ばずA組11位、#33 X Worksは13位、予選総合ではそれぞれ20位と26位でした。

日曜日午後1時、気温9℃と肌寒いコンディションのもと決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaのスタートドライバーは、近藤選手がつとめました。スタート直後に、前を走る#88号車のエンジンオイルが漏れるトラブルに遭遇、それにより前方の視界を失ったことでポジションを5つ落としてしまいました。しかし、そこからは冷静に走り続け着実にポジションをアップ。ラップタイムも安定していたことから第1スティントを長くとる戦略により、31周を終えて第2スティントの川端選手へとバトンタッチしました。川端選手も速さをみせ、最終的に12位でレースをフィニッシュ。年間のチームランキングは10位という結果となりました。

#33 X Worksはスタートドライバーを佐々木選手選手がつとめました。スタート直後には24位へとポジションアップ。その後もベテランらしい安定した走りで順位をあげ、32周を走り終えたところで第2スティントのショウン トン選手へとドライバー交代しました。ショウン トン選手も着実な走りをみせ、今シーズンのベストリザルトとなる16位での完走となりました。年間のチームランキングは28位でした。

#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「コロナ禍での、レース開催のインターバルの短さや無観客など、これまで経験したことのないレースシーズンにとまどいもありましたが、ドライバーもチームも、そして横浜タイヤさんとの協力関係もうまくいってパフォーマンスは確実にあがっていると感じていました。その結果として今シーズンは優勝もできましたし、しっかりとポイントもとれてチームランキングとしては10位を獲得することができました。一方で予選の一発の速さが足りず、シーズンを通して悔しい思いをしました。そこが今後に向けての課題になると思います。ファンや関係者の方々、大変な中で応援してくださった皆さまに感謝申し上げます。チームとしてはまたこれからも継続していきたいという思いは強いので、オフシーズンに準備を進めて、来シーズンもまたここに戻ってきます」

#21 Audi Team Hitotsuyama 川端 伸太朗選手のコメント
「最終戦も追い上げてポイントを取れる実力はあると思っていましたが、スタート時の不運もあって 悔しい結果になりました。近藤選手も僕も今日の状況下では最大限の走りができたと思います。今シーズンは優勝できたことがチームにとっても一番うれしいことでした。まだまだ実績の足りない僕を チームが起用してくれて、その期待に少しは応えられたのかなと感じています。より安定したレースができれば、このチームとこのマシンでチャンピオンシップにも手が届くと思いますし、来年以降 チャンスがあれば頑張りたいと思います」

#21 Audi Team Hitotsuyama 近藤 翼選手のコメント
「スタート時に前を走る88号車が、シグナルグリーンでアクセルを踏んだ瞬間にオイルが漏れて、避けようとしたのですがスペースがありませんでした。なんとかぶつからずにコースに戻ることができ、後半は順位をあげて川端選手に繋ぐことができました。今シーズンは結果としてフル参戦するかたちになり、最初はGT500との混走にとまどいもありましたが、優勝もできましたしいい経験になりました。Audi R8は、ブレーキも旋回性能もよく、そして一度もトラブルがなくレースに強いクルマでした。来年もチャンスがあれば頑張ります」

#33 X Works ショウン トン選手のコメント
「とても難しいシーズンでしたが、7月のスタート時点のことを思えばかなり前進できたと感じています。コロナ禍によって、本来いるはずのエンジニアやメカニックが不在で、ドライバーも代役をお願いしての試行錯誤でしたが、どうにかシーズンを走りきることができたのは良かったです。最終戦はそれほど得意でない富士で、今シーズンの最高の結果を得ることができました。来年またここに戻ってくることを楽しみにしています。そしてさらにジャンプアップした姿をお見せしたいと思います」

#33 X Works 佐々木 孝太選手のコメント
「後半4戦の代役を務めました。2年半ぶりのGTで緊張しましたが、前回の富士ではロングランのデータ取りをして、今回のレースではそれをもとにセッティングを大きくかえてもらったところ、いいところまでいけるようになりました。チームみんなで今季最高位が獲得できて楽しかったです。Audi R8は難しいクルマと聞いていましたが、ちょっとしたセッティングの違いがあらわれるので、的に当たれば乗りやすいクルマです。タイヤマネジメントの仕方も勉強になりましたし、もっと強くなると思うので仕上げてみたいですね」

アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約2,700アイテム、約11,000点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共に国内外のサーキットを転戦しました。

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