Audi R8 LMS、ニュルブルクリンク24時間レースで2位表彰台獲得（ドイツ本国発表資料）

（ドイツ本国発表資料）

2020年9月27日、ノイブルク アン デア ドナウ：第48回ニュルブルクリンク24時間レースが開催され、6回目の総合優勝を目指して参戦したAudi Sport customer racingが、2位でフィニッシュして表彰台を獲得しました。非常に過酷なコンディションの中、Audi R8 LMSで参戦したAudi Sport Team Car Collection（アウディスポーツチームカーコレクション）のミルコ ボルトロッティ/クリストファー ハーゼ /マルクス ヴィンケルホック組は、トップと僅差でフィニッシュラインを通過しました。本来は、上記の3人のドライバーにロビン フラインスが加わって4人でレースをする予定でしたが、フラインスが体調を崩して欠場したため、3人体制でのこの素晴らしい結果を残しました。

ニュルブルクリンク24時間レースが開催されたドイツのアイフェル地方では、天候が目まぐるしく変化し、レインとドライのコンディションが交互に入れ替わるという状況でレースが行われました。土曜日の夜10時33分から日曜日の朝8時までレースが中断される中、アウディとBMWによる激しい戦いが繰り広げられました。初開催から50年となる今年、この耐久レースは新型コロナウイルス感染症の影響により、初めて秋に開催されました。Audi Sport customer racing統括責任者のクリス ラインケは、次のように述べています。「大変なレースとなりました。総合優勝を挙げたBMWを祝福したいと思います。今回はわずかに及びませんでしたが、4週間後に開催されるスパ フランコルシャン24時間レースでは、再び優勝を目指します」

ノルドシュライフェ（北コース）ではルーキードライバーのミルコ ボルトロッティ、豊富経験なAudi Sportドライバーのクリストファー ハーゼ、そしてマルクス ヴィンケルホックは、完璧なレースを展開しました。3人でチームを組んだAudi Sport Team Car Collectionは、11番グリッドからスタート。彼らがステアリングを握る3号車のAudi R8 LMSは、レース後半に優勝争いに加わり、99号車のBMWとスリリングなバトルを繰り広げます。最終的に、3号車のAudi R8 LMSは、わずか15秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。

優勝をかけた戦いには、さらに2台のAudi R8 LMSも加わっていました。レース中断後の日曜日の朝にレースが再開されたとき、Audi Sport Team Car Collectionに加え、Audi Sport Teams Phoenix（アウディスポーツチームフェニックス）、Audi Sport Team Land（アウディスポーツチームランド）の3台のAudi R8 LMSがトップグループを走行していました。しかし、日曜日の朝、アウディの2台のレースカーに32秒のペナルティが課せられました。Audi Sport Teams Phoenixの1号車は、ピットレーンを出る際のミスでペナルティを受けました。そのため、1号車のステアリング握るニコ ミュラー/フランク スティップラー/ドリス バンスール/フレデリック ヴェルビッシュは12番手まで順位を落としてしまいますが、その後は素晴らしい追い上げを見せて、一時はトップを走行。しかし、レース終盤にタイヤ交換を余儀なくされ、最終的に5位でフィニッシュしました。Audi Sport Team Landから参戦した29号車のマティア ドルディ/ケルビン ファン デル リンデ/クリストファー ミース/レネ ラスト組は、フラッグの見落としによりストップ アンド ゴー ペナルティを受け、12番手まで後退してしまいます。しかし、その後はポジションを挽回して、6位でチェッカーを受けました。

厳しいコンディションの中、アウディのプライベートチームも素晴らしい健闘を見せました。Team Car Collection Motorsport（チーム カー コレクション モータースポーツ）のミラン ドンジェ/パトリック ニーダーハウザー/マイク デビッド オルトマン組は、総合16位となり、Pro-Amクラスで2位を獲得しました。Team IronForce Racing（チーム アイアンフォース レーシング）のエリア アーハート/ピエール カッファー/サイモン レイチャー/ジャン-エリック スローテン組は、総合18位でフィニッシュし、こちらもPro-Amクラスで4位となりました。

Audi R8 LMS GT4で参戦したTeam Giti Tire Motorsport by WS Racing（チーム Giti タイヤ モータースポーツ by WSレーシング）は、SP8カテゴリーで優勝しました。このチームは、昨年のレースで2位を獲得しています。今回のレースで、カリ-ペッカ ラクソネン/クリスチャン ジェスペン/ヤン ソーレンセン/ローランド ワシュカウ組は、土曜日の夜のスティントを走行後、大規模なサスペンションの修理を行ったにもかかわらず、見事にクラス優勝を果たしました。Audi RS 3 LMSで参戦したTeam Bonk Motorsport（チーム ボンク モータースポーツ）は、このレースで5度目の表彰台を獲得しました。ミュンスターを拠点とするチームからアウディのエントリーレベルのツーリングカーで参戦したヘルマン ボック/マックス パートル/アレクサンダー プリンツ/アンドレアス モントマン組は、TCRカテゴリーで3位を獲得しました。

Audi Sportが掲げる”Born on the track, Built for the road”。この過酷なレースでのAudi R8 LMSの好成績により、このスローガンの通り、市販されるAudi R8 の速さと耐久性・信頼性も証明することができたと言えるでしょう。

Audi Sport customer racingは、1週間後に開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦のインディアナポリス8時間レースに参戦します。10月22日～25日には、スパ フランコルシャン24時間レースが開催されます。