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2020/08/25Motorsport

SUPER GT第3戦、Audi R8 LMSが惜しくも入賞を逃す

  • #21 Audi Team Hitotsuyama が予選8位から好走するも、他車との接触により25位に終わる
  • #33 X Worksはタイヤのマネジメントを強化して、荒れたレースのなか完走を遂げる

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ ノアック)は、Audi R8 LMS で2020年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。8月22日(土)〜23日(日)、鈴鹿サーキット(三重県1周5,807m)で2020 SUPER GT第3戦となる「SUZUKA GT 300km RACE」が開催されました。


今シーズンは、新型コロナウィルスの影響により約3ヶ月遅れでのシーズン開幕となりました。これまで感染拡大防止のための措置として無観客で開催されており、サーキットは、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3ヶ所に限定されています。今回の3戦目は、鈴鹿サーキットで行われました。

アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結している#21 Audi Team Hitotsuyama は、今シーズンはドライバーラインアップ、そしてマシンのカラーリングもあらたに赤へと一新。ドライバーはAudi Sport ドライバーであるクリストファー ミース選手と川端 伸太朗選手がコンビを組む予定でしたが、新型コロナウィルスの影響によりミース選手の来日がかなわず、1,2戦に続き近藤 翼選手にステアリングが託されました。

#33 X Works は、昨年のSUPER GT GT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍の レーシングチームです。人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーを採用。ドライバーは香港人コンビのショウン トン選手とアレックス アウ選手です。新型コロナウィルスの影響によりアレックス アウ選手が入国できず、第3戦では代役として2018年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦していた木村武史選手がエントリーしました。

土曜日の天候は晴れ、気温33℃、路面温度48℃と非常に過酷な条件でのタイムアタックとなりました。参加車両の多いGT300クラスの予選は、A組、B組の2つに分かれて行われ、それぞれQ1での上位8台がQ2へと進出するノックダウン方式となっています。今大会では、#21 Audi Team Hitotsuyamaと#33 X Worksの2台ともにA組へと配分されていました。#21川端選手は、アタックのタイミングを見計らい4位のタイムを叩き出し見事にQ1を突破。一方、#33 ショウン トン選手は12位でQ1をクリアすることができませんでした。#21のQ2は近藤選手がアタックを担当し、ニュータイヤをうまく使いこなし川端選手を凌ぐタイムを計測。最終的に#21 Audi Team Hitotsuyamaは予選8位と入賞圏内、さらに上位も見込めるグリッド、#33 X Worksは予選24位と、決勝レースでの追い上げに期待するスタートとなりました。

日曜日午後1時、気温32℃、路面温度は50℃を超える真夏の天候の中、決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaのスタートドライバーは、近藤選手がつとめました。冷静にスタートを決めて8位のポジションをキープ。2度もセーフティカーが入る荒れた展開の中でも落ち着いて、前を走る#10号車、後ろを走る#18号車とコンマ数秒の差で三つ巴のバトルを展開していました。25周を走り終え、第2スティントの川端選手へとバトンタッチ。コースに復帰後、川端選手も上位チームに迫るタイムで好走をみせ、さらに上位入賞への期待が高まります。そして、27周目の1コーナーで鮮やかに#244号車のインサイドをつくも、反撃にでた#244号車と次のS字コーナーで接触、コースアウトしてしまいました。これで3度目のセーフティカー導入となり、のち#244号車にはペナルティが課せられました。#21はコースへと復帰するも、上位にまで追い上げるチャンスを失い、最終的に25位完走となりました。#33 X Worksはショウン トン選手が30周を超えて走行し、ピットストップを遅らせる作戦で木村選手へとドライバー交代しましたが、挽回はならず24位でレースを終えました。

#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「今回のレースには前回の富士とは違うスペックのタイヤを用意してのぞみました。計画通り川端選手が予選Q1を突破し、Q2の近藤選手もうまくまとめてくれて予選8位というポジションはいい結果だったと思います。決勝レースではまわりのクルマも速くて、近藤選手も気が抜けない状況でしたが、冷静にうまく対応してくれました。接触による川端選手のコースアウトはとても残念です。しかしながら、チームのパフォーマンスは確実にあがっているので、挑戦を続けたいと思っています。」

#21 Audi Team Hitotsuyama 近藤 翼選手のコメント
「鈴鹿は好きなコースでもあり、予選では前回初めて使ったニュータイヤの感覚も体に残っていたので、いいフィーリングでアタックすることができました。決勝も最初は手探りでしたが、ライバルにもひけをとらないことがわかりました。#10号車には何度か仕掛けたものの、なかなか追い抜けない展開となりましたが、川端選手にはうまくバトンをつなぐことが出来たと思います。私自身もマシンに慣れてきた感覚もあって、次のもてぎはAudi R8向きのコースでもありますので、チャンスを逃すことなく頑張ります」

#33 X Works ショウン トン選手のコメント
「昨年の経験から鈴鹿に向けてセッティングを変更してきましたが、今回もとても難しい週末になってしまいました。われわれはもっとマシンについて学び、経験を積む必要があります。もちろんポジティブな面もあって、今日はこのレースにおいては最大の重要事項であるタイヤマネジメントがとてもうまくいきました。20周以上を安定したタイムで走ることができ、3度目のSCのあとにドライバー交代を行い、一気にポジションアップを狙いましたが、コースに戻った位置がアンラッキーでした。とにかく前を向いて次のもてぎ戦に臨みみます」

#33 X Works 木村 武史選手のコメント
「一昨年以来のSUPER GTへのエントリーで、私自身はじめてドライブするアウディということもあり、以前乗っていたマシンとはまったく乗り方が違うので、慣れるまでに少し時間はかかりましたが、Audi R8のブレーキのよさはすぐに分かりました。エンジンもBoP(性能調整)によってパワーは抑えられているようですが、乗っていてとても気持ちのいいクルマです。おそらく次のツインリンクもてぎにはとても適したマシンだと思いますし、次戦でもドライブできるチャンスがあればベストを尽くしたいと思います」

アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約2,700アイテム、約11,000点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共に国内外のサーキットを転戦しています。

次戦、SUPER GT第4戦は、9月12日(土)〜13日(日)、ツインリンクもてぎにて開催予定です。

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