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2020/07/20Motorsport

SUPER GT開幕戦、2台のAudi R8 LMSが完走を果たす

  • 約3ヶ月遅れでシーズン開幕。新型コロナウイルス感染予防のため無観客にて開催

  • #21 Audi Team Hitotsuyama が17位、#33 X Worksが18位完走

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ ノアック)は、Audi R8 LMS で2020年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。7月19日(日)、富士スピードウェイ(静岡県1周4,563m)で2020 SUPER GT第1戦となる「FUJI GT 300km RACE」が開催されました。


本来であれば4月の岡山国際サーキットでシーズン開幕の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により大幅に延期。開催するサーキットも富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3ヶ所に限定して、当面は感染拡大防止のための措置として無観客とし、約3ヶ月遅れでのシーズン開幕となりました。

アウディ ジャパンとパートナーシップ契約を締結している#21 Audi Team Hitotsuyama は、今シーズンはドライバーラインアップ、そしてマシンのカラーリングもあらたに赤へと一新。ドライバーはAudi Sport ドライバーであるクリストファー ミース選手と川端 伸太朗選手がコンビを組む予定でしたが、新型コロナウィルスの影響によりミース選手の来日がかなわず、初戦は近藤 翼選手にステアリングが託されました。

一方#33 X Works は、昨年のSUPER GT GT300クラスをはじめ、スーパー耐久にも参戦する香港国籍のレーシングチームです。人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのプロモーションタイアップにより、エヴァンゲリオン初号機をイメージしたカラーを採用しています。ドライバーは、Audi Sport customer racing Asiaの育成プログラムメンバーに選出され、ニュルブルクリンク24時間レースなどへの参戦経験もあるショウン トンと、スーパー耐久などで国内レース経験をもつアレックス アウです。開幕戦ではアレックス アウ選手の代役として、篠原 拓朗選手が参戦しました。

開幕戦は予選を午前、決勝を午後に行うワンデイ開催となりました。午前雨天の予報もありましたが、朝のうちに雨はあがり、予選開始の頃には天候が回復。路面はドライコンディションでノックアウト方式の予選が開始されました。#21 Audi Team Hitotsuyamaは川端選手が、#33 X Works はショウン トン選手が予選Q1に挑みましたが、いずれもQ2進出にはわずかに及ばず、#21が予選19位、#33が20位という結果となりました。

午後3時、強い日差しがさし、気温30℃、路面温度は40℃にせまるコンディションの中、決勝レースがスタート。#21 Audi Team Hitotsuyamaは、スタートドライバーは、近藤選手が務めました。スタート直後の混乱をうまくすりぬけ、オープニングラップでポジションを3つあげ、幸先の良いスタートを切りました。その後も順調にラップを重ね、一時はポジションを13位にまであげましたが、リアタイヤにトラブルが発生したため予定よりも早めにピットイン。川端選手へとドライバー交代を行いました。その際、タイヤ交換に時間を要してしまったため、27位まで大きく順位を落としてしまいました。ここから川端選手の追い上げが始まりました。上位チームに匹敵するラップタイムで周回を重ね、着実にポジションをアップ。最終的に17位でのフィニッシュとなりました。

#33 X Worksはショウン トン選手がスタートドライバーを務めました。オープニングラップで少し順位を落とすも、その後は安定したタイムで22位を走行。21周を終えて、篠原選手へとドライバー交代を行いました。#21 Audi Team Hitotsuyamaのサードドライバーを務めた経験はあるものの、SUPER GTの決勝レース本番に挑んだのは初めてという篠原選手でしたが、タイヤが厳しくなる後半でもラップタイムが落ちることなく、この日のチームベストタイムを更新。18位でレースを終えました。

#21 Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「ようやく開幕を迎えたられたことをうれしく思います。ミース選手は残念ながら現時点では新型コロナウィルスによる影響のために入国できなかったので、今回は安定した走りが印象的な近藤選手に参加してもらいました。今日の結果をみてもベストな選択だったと思います。予選はタイヤにうまく熱を入れられずそのまま終えることになりましたが、マシンの感触は悪くありませんでした。決勝は近藤選手がスタートからポジションをあげてくれて、もう少しいけるかなというところでリアのタイヤにトラブルが出てしまいました。結局それが原因で入賞の権利は失いましたが、後半の川端選手もいい走りをしてくれて、 今後に向けての重要なデータをとることができました。次の富士は入賞を目指して頑張ります」

#21 Audi Team Hitotsuyama 川端 伸太朗選手のコメント
「公式テストでも調子がよく、順調に開幕を迎えられました。フリー走行で、さらに上を目指したくて試したことがうまくいかなかった点もあったのですが、それを考慮して公式予選にのぞみました。予選は路面温度が低くてタイヤのウォームアップに時間がかかってしまい、本来のアタックが出来ませんでしたが、クルマのポテンシャルはさらに上にあると感じていました。実際に決勝では近藤選手が追い上げてくれて、私自身のスティントも調子はよかったです。次はさらに上を狙っていきたいと思います」

#21 Audi Team Hitotsuyama 近藤 翼選手のコメント
「SUPER GTでR8に乗るのは、2016年にスポットで乗って以来ですが、すごく運動性能が高く、機敏に動くので競り合いに強い印象があります。決勝のオ−プニングラップで3台追い抜くことができ、その後も数台パスすることができて、これは10位以内に入賞もあるかもと期待していました。残念ながらリアタイヤのナットがゆるむトラブルでピットインをせざるをえなくなってしまったのですが、マシンの感触は非常によかったです。またチャンスをもらえればいい結果を出したいと思います」

#33 X Works ショウン トン選手のコメント
「とても難しい週末でしたが、とにかくサーキットに戻ってこられたことをうれしく思います。昨年まではGT−Rで参戦していましたが、今年から再びR8をドライブすることになりました。SUPER GTはタイヤメーカーも異なるなど他のカテゴリーとは条件も違いますし、富士では直線での速さも十分ではありません。その意味ではまだまだセットアップに関して課題がありますし、さらにテストを重ねていく必要があります。今日のレースで学んだことを、次の富士にも生かしていきたいと思います」

#33 X Works 篠原 拓朗選手のコメント
「一昨年にAudi Team HitotsuyamaのCドライバーとしてエントリーをしていましたが、フリープラクティスから決勝と本番を走るのは初めての経験でした。R8はブレーキングからコーナリングにかけてのバランスが非常に優れたクルマです。決勝では走れば走るほどマシンのバランスがよくなって、自分自身がマシンに慣れたこともあり、後半はそれなりのタイムを出すことができました。ただチームとしては、前半のペースアップが課題だと思いました。次もチャンスがあればベストを尽くしたいと思います」

アウディ ジャパンは2016年来、Audi Sport customer racingパーツトレーラーを全国のサーキットに配備してレースに参戦するカスタマーチームをサポートしています。今年も専用のトレーラーにボディ、トランスミッション、エンジン等、レース車検に適合した約2,700アイテム、約11,000点の部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、SUPER GT、スーパー耐久、およびTCRジャパンに参戦するチームと共に国内外のサーキットを転戦します。

次戦、SUPER GT第2戦は、8月8日(土)〜 9日(日)、富士スピードウェイにて開催予定です。

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