- 2009年に参戦以来、この世界最大の耐久レースにおけるAudi R8 LMSの勝率は45%
- Audi Sport Team Phoenixが優勝
- Audi Sportカスタマーチームも各クラスで健闘し、アウディブランドの存在感を示す
2019年6月23日、ニュルブルク/ノイブルク アン デア ドナウ:第47回ニュルブルクリンク24時間レースは、最後の瞬間までスリリングな展開となりました。大混戦となったレース終盤で、昨年の優勝チームのポルシェとのバトルを制して、4号車Audi Sport Team PhoenixのAudi R8 LMSが2位に1ラップの差をつけて優勝しました。ニュルブルクリンクを本拠地とするAudi Sport Team Phoenixは、アウディのマシンでは3度目、20年の歴史を誇るチームとしては5度目の総合優勝を果たしました。
Audi Sport customer racing (カスタマーレーシング) 責任者のクリス ランケは、次のように述べています。「すべてのチームを心から祝福したいと思います。今年は、様々な要素をユニークに組み合わせたチームで戦いに臨み、優勝することができました。ライバルの方が、レースの大部分で速いラップタイムで走行していましたので、盤石の状況ではありませんでした。しかし、ミスをしないで粘り強く走行を続けたおかげで、不利な状況から逆転することができました。進化を遂げた新型Audi R8 LMSの走りは完璧で、アーンスト モーザー率いるチームAudi Sport Team Phoenixは、国際的なレースにおいてもその実力がトップクラスであることを再び証明して見せました」ニュルブルクリンクを拠点とするこのチームは、ホームとなるニュルブルクリンク24時間レースで、2012年と2014年にアウディで勝利を収め、それ以外にも2度優勝しています。
レースの大半で、3台のAudi R8 LMSがトップ10を走行していました。レース終盤まで首位をキープしていたポルシェがタイムペナルティを受けたことにより、142周目に4号車のAudi R8 LMSが初めてトップに立ちます。この時点で、ウォフルガンフ ランド率いるクリストファー ハーゼ/ケルビン ファン デル リンデ/クリストファー ミース/ルネ ラスト組のAudi Sport Team Landにも優勝の可能性が残っていました。このチームは、2017年のレースでアウディに勝利をもたらしています。しかし、残り2時間を切ったところでAudi R8 LMSのタイヤがバーストし、リタイアを余儀なくされます。そのため、すべての希望は、ピエール カッファー/フランク スティプラー/ドリス ヴァンスール/フレデリック フェルヴィッヒの4人のAudi Sportドライバーに託されました。彼らは、自分たちの仕事を完璧にこなしました。最終スティントを任されたのは若干21歳のベルギー人ドライバー、ドリス ヴァンスールでした。ニュルブルクリンクで優勝するのは、ヴァンスールそしてアイフェルで生まれ育ったカッファーにとって初めての体験となりました。さらに、フェルヴィッヒにとっても嬉しい初勝利となりました。ヴァンスールは、今年の1月にドバイで開催された24時間レースに参戦し、最新バージョンに進化を遂げたAudi R8 LMSに歴史的な初勝利をもたらしました。ケルン出身のスティプラーも、2012年にアウディで優勝経験があります。2009年以来、Audi Sport customer racingのGT3レースカーは、世界中で開催された24時間レースで、合計13度の総合優勝を果たしています。
クリストファー ハーゼ/マルセル フェスラー/ルネ ラスト/マルクス ヴィンケルホック組のAudi Sport Team Car Collectionは、レース終了直前にタイムペナルティを受けて惜しくも表彰台を逃し、4位でチェッカーを受けました。プライベートチームからAudi R8 LMSで参戦したイェルーン ブリークモーレン/ヴィンセント コルブ/キム-ルイス シュラム/フランク スティプラー組のPhoenix Racingは、8位でフィニッシュラインを通過しました。アマチュアドライバーのステファン アウスト/オリバー ベンダー/クリスチャン ボールラース/ジャン-ルイ ヘルテンシュタイン組のTeam Car Collection Motorsportは、大健闘して16位でレースを終えました。
さらに、複数のAudi Sport customer teamが、各クラスで表彰台を獲得しています。Audi R8 LMSで参戦したラヘル フレイ/ベルンハルト ヘンゼル/パベル レフテロフ/フランク シュミックラー組のTeam Giti Tire Motorsport by RaceIngは、SP8クラスで優勝しました。アジア人ドライバーとAudi R8 LMS GT4のコンビで参戦したシャオル フゥ/フェイ リーイー/ウォン/アンディ ヤン組のTeam Giti Tire Motorsport by WS Racingは、同じくSP8クラスで2位となりました。Audi RS 3 LMSで参戦したTeam Bonk Motorsportは、SP 3Tクラスで2位に入りました。Audi RS 3 LMSは、このクラス最上位でフィニッシュしたTCRレースカーとなりました。このチームは、2017年にこのモデルで2度表彰台フィニッシュを果たし、2018年にも表彰台を獲得しています。同じくAudi RS 3 LMSで参戦したTeam Avia Sorg Rennsportは、クラス4位となりました。今回のレースでは、合計10台のAudi Sport customer racingカーが参戦し、その内の9台が完走を果たしました。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。