- Audi RS 3 LMSで参戦のTeam DreamDriveがクラス優勝。RS 3 LMSは2年連続優勝を果たす
- 1台の Audi R8 LMS と4台のAudi RS 3 LMSが参戦
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:フィリップ ノアック)は、スーパー耐久シリーズ ST-XクラスにAudi R8 LMSで参戦するカスタマー(プライベート)チームならびにST-TCRクラスにAudi RS 3 LMSで参戦する4チームをサポートしています。5月31日(金)〜6月2日(日)に、富士スピードウェイ(静岡県 1周4,563m)でスーパー耐久シリーズ第3戦となる「富士SUPER TEC 24時間レース」が開催されました。
「富士SUPER TEC 24時間レース」は、昨年、富士スピードウェイでは50年ぶりに開催された24時間レースで、前回の盛況をうけ今年2回目となります。参戦クラスは、最上位となるST-Xをはじめ、欧州などでも人気のST-TCRなど8つに分類され、計48台が参加。各チーム3〜6名のドライバーがエントリーし、交替で24時間後のゴールを目指しました。予選・決勝の3日間で、昨年を上回る、延べ36,100人もの観客が来場しました。
ST-TCRクラスへAudi RS 3 LMSで参戦したのは、#19 BRP(バースレーシングプロジェクト)、#22 WAIMARAMA KIZUNA(ワイマラマ キズナ)、#45 Team DreamDrive(チームドリームドライブ)、#65 Audi Team Mars(アウディ・チームマーズ)の計4チームです。また、最上位であるST-Xクラスには、#83 X Works(エックス ワークス)がAudi R8 LMSで参戦しました。
ST-Xクラス予選では、#83 X Worksが3番手タイムを記録。2列目グリッドからのスタートに期待が高まりました。ST-TCRクラスでは、#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス3位でアウディ勢のトップを獲得。クラス7位が#19 BRP、8位が#45 Team DreamDrive、9位が#65 Audi Team Marsの順で続きました。
6月1日(土)15時、晴れ渡った青空に富士山を臨む晴天のもと決勝レースがスタート。ところが、スタート直前、ST-Xクラスの#83 X Works Audi R8にクラッチトラブルが発覚し、ピットスタートを余儀なくされます。修復作業に約23分を要し、13周遅れで最後尾からのスタートとなりました。
一方、ST-TCRクラスでは、スタート直後の1周目に、#45 Team DreamDriveと#65 Audi Team MarsのAudi RS 3 LMS同士の接触事故が発生し、足回りの不調が発覚した#65 Audi Team Marsはピットインして修復作業を実施、大きく順位を落としてしまいました。一方の#45 Team DreamDriveは、接触によって一度は大きく順位を落とすもそこから猛烈な追い上げをみせ、レース開始後、3時間が経過した頃には、クラス3位、アウディ勢ではトップにのぼりつめ、#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス5位、#19 BRPがクラス7位で続きます。
レーススタートから4時間が経過した頃には日が暮れ始めました。ナイトセッションでは、コースに設置された夜間照明が灯り、各車は一斉にヘッドライトを点灯します。
レーススタートから約9時間、深夜0時半頃、最後尾スタートとなった#83 X Works R8は着実に周回を重ね、ST-Xクラスの4位、総合でも4位に追い上げをみせていました。ST-TCRクラスでは、#45 Team DreamDriveがクラストップに浮上、総合でも7位につけました。#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス5位、#65 Audi Team Marsがクラス8位、また他車との接触によって足回りにダメージを受けた#19 BRPが駆動系の修復を経てクラス9位で、ナイトセッションを粘り強く走行します。
夜が明けた午前6時頃、#83 X Works R8は着実に総合4位を走行。#45 Team DreamDriveはクラストップをキープし、総合でも6位に浮上しました。一方で、クラス5位につけていた#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス7位にまで後退。#65 Audi Team Marsがクラス6位へと順位をあげました。#19 BRPはクラス8位で、1つ前をいく#22 WAIMARAMA KIZUNAを追う展開となりました。
レーススタートから18時間後、#83 X Works R8がエンジントラブルで度々ピットインを余儀なくされ、総合7位にまで順位を落としました。#45 Team DreamDriveは順調に周回を重ね、クラストップ、総合でも6位をキープし続けています。続く、#65 Audi Team Marsはクラス5位、#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス6位、#19 BRPはクラス7位でした。
レース残り3時間を切った午前10時すぎ、#83 X Worksはエンジントラブルが収まらず緊急ピットイン。カウルや排気系をはずしての懸命のピット作業が続いていました。一方ST-TCR勢は順調に周回を重ね、#45 Team DreamDriveはクラストップをキープ。#65 Audi Team Marsはクラス4位、#22 WAIMARAMA KIZUNAがクラス5位、#19 BRPはクラス6位と、それぞれのチームが順位をあげました。
残り2時間を切ったところで、#83 X Works R8がコースに復帰。しばらく周回を重ねていましたが、残り1時間20分をすぎた頃、コース上でマシンが動けなくなり、フルコースイエローが出され、マシンは回収されました。チームは最後まで懸命に復旧作業を続けましたが、コースへ戻ることはできず、完走扱いとなる規定周回まで残りわずか6周というところで無念のリタイヤとなりました。
6月2日(日)午後3時、長い24時間レースのゴールの瞬間が訪れました。ST-TCRクラスでは、大きなトラブルなく走り続けた#45 Team DreamDrive がクラス優勝。Audi RS 3 LMSとしては2連覇となりました。クラス4位に#65 Audi Team Mars、5位に#22 WAIMARAMA KIZUNA、6位に#19 BRPが入り、ST-TCRクラスでは、参加4台のAudi RS 3 LMS全てが完走し、信頼性の高さを裏付ける結果となりました。
ST-TCRクラス優勝 #45 Team Dream Drive 代表 竹田 直人氏のコメント
「当初は4人で参加する予定でしたが急遽都合が悪くなり、ルマンもデイトナも有名な24時間レースは3人で走っているのだから、と思い直しいつもの3人で臨みました(全48チームで唯一3人でエントリー)。とにかく慌てずにコツコツと一人あたり1時間40分のロングスティントを繰りかえす作戦でした。実はこまかなトラブルはいくつも発生しましたが、みながうまく対処してくれてペナルティも大きなミスもなく、最高の結果がでました。正直勝てるとは思っていませんでしたが、本当に幸せなレースができました。壊れないクルマを作ってくれたチームのみんなに感謝します。今シーズンはチームの調子もいいので、シリーズチャンピオンを目指して頑張っていきたいと思います」
アウディ ジャパンは2016年以来、ボディ、トランスミッション、エンジン等レース車検に適合した約2500アイテム、10,200点もの部品を積載したAudi Sport customer racingパーツトレーラーを配備。いかなるレース展開にも対応できるよう準備を整えSUPER GTやスーパー耐久に参戦するチームと共に全国のサーキットを転戦しています。このサポートを通じAudi Sportのブランド認知の向上を図ります。