- Team Audi Sport ABT Schaefflerは、モナコで開催されたE-Prixで0ポイントに終わる
- ルーカス ディ グラッシは他のマシンに衝突されてリタイア
- ダニエル アプトはタイムペナルティを受けて8位から降格
2019年5月11日、モナコ:電気自動車のレースシリーズ、FIAフォーミュラE選手権の第9戦がモナコで開催されました。今回のレースは、Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム アウディ スポーツ アプト シェフラー)のダニエル アプトとルーカス ディ グラッシにとって、不運な展開となりました。両ドライバーともに素晴らしい走りを見せたものの、ポイントを獲得することはできませんでした。
フォーミュラEシーズン中もっとも短いこのコースは、予選のポジションが重要な意味を持っています。予選では、ランキング上位のドライバーが最初に走り出す必要があるため、不利な状況となります。そのため、予選第1グループのドライバーで、上位6名で争われる“スーパーポール”に進出できたドライバーは一人もいませんでした。
オーバーテイクが非常に難しいこのサーキットで、ディ グラッシは予選13番手、アプトは16番手となりました。
それでも、Team Audi Sport ABT Schaefflerの両ドライバーは、決勝レースで順位を上げることに成功します。ディ グラッシは、マシンをオーバーテイクして8番手まで浮上します。しかし、アレクサンダー シムズ(BMW)に押し出され、ガードレールとの間に挟まれる格好となり、リタイアを余儀なくされてしまいます。ディ グラッシは、次のようにコメントしています。「レース終了後、彼は私のマシンを見ていなかったとスチュワードに語っています。ブレーキングでラインを外すのなら、誰もそこにいないことを確認すべきです。今回のリタイアは残念でなりません。リタイアしなければ、タイトル争いにとって、貴重なポイントを獲得できていたはずです」
アプトは、ファイティングスピット溢れる走りで、コース幅を有効に使い、8位でフィニッシュしました。しかし、オリバー ターベイ(NIO)に軽く接触したことが審議の対象となり、15番手に降格されてしまいます。アプトは、次のようにコメントしています。「モナコでポジションを大きく上げることは、ほとんど不可能です。そのため、このタイムペナルティは、私にとってもチームにとっても本当に残念です。フルコースイエローが出たとき、前のマシンが急ブレーキをかけたので、彼を避けることができませんでした」
チーム代表のアラン マクニッシュは、次のように述べています。「狭いサーキットで、このグリッドからのスタートだと、厳しいレースになることは分かっていました。ルーカスがリタイアしなければ、6位でフィニッシュできていたので悔しい気持ちで一杯です。せめてダニエルが、そのまま8位を確定できれば良かったのですが。本当に残念としか言いようがありません」
アウディカスタマーチームのEnvision Virgin Racing(エンヴィジョン ヴァージン レーシング)も、今回はポイントを持ち帰ることはできませんでした。ロビン フラインスとサム バードは、ともにレース終盤のクラッシュが原因で、ポイント圏外でのフィニッシュとなりました。
フォーミュラE第10戦は、2週間後の5月25日にドイツのベルリンで開催されます。昨年は、ホームレースとなるこのイベントで、Team Audi Sport ABT Schaefflerは1-2フィニッシュに加え、ポールポジションとファステストラップも記録して、1回のレースで獲得可能な最大のポイントを稼いでいます。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。