- ダニエル アプトが優勝、チームメイトのルーカス ディ グラッシも4戦連続で2位
- Team Audi Sport ABT Schaefflerは、フォーミュラE史上初めてフルポイントを獲得
2018年5月19日 ベルリン:電動パワートレーンによるレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第9戦がドイツのベルリンで開催されました。ホームレースとなるこの大会で、アウディは完全優勝を果たしました。Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム アウディ スポーツ アプト シェフラー)は、ポールポジション、1-2フィニッシュ、ファステストラップのすべてを達成し、ePrix史上初となるフルポイントを獲得しました。
ダニエル アプトは、熱狂的な観客が見守る中、テンペルホーフ空港の跡地に特設されたコースで見事な勝利を収めました。この25歳のドイツ人ドライバーは、ホームレースで完璧なパフォーマンスを披露しました。アプトは、予選では不利な第1グループからの出走となったにもかかわらず、上位5台で争われる最終予選の“スーパーポール”へ楽々と進出。自信溢れる走りで、フォーミュラEで自身2度目のポールポジションを決め、最初の3ポイントを獲得しました。決勝レースでも圧倒的な強さを見せ、ファステストラップも記録して勝利に華を添えました。
アプトは、ドイツ連邦交通大臣のアンドレアス ショイヤーから優勝トロフィーを授与された後、次のようにコメントしています。「これまでのキャリアで一番重要な勝利ではないか思います。最初から最後まで信じられないような1日となりました。ポールポジション、優勝、ファステストラップ、さらには1-2フィニッシュも決めてフルポイントを獲得することができました。僕たちをサポートしてくれたすべての人に感謝します。これまで経験したことがないほどの喜びを感じています」
今回のレースでは、ディ グラッシが2位に入り、アウディが完全優勝を果たしました。ディフェンディングチャンピオンのディ グラッシは、Audi e-tron FE04を駆ってグループ予選でファステストラップを記録したものの、スーパーポールセッションではスリップによる僅かなタイムロスが響き、決勝レースは5番グリッドからのスタートとなりました。しかしディ グラッシは、スタート後に素晴らしい追い上げを見せ、12周目には2番手にポジションを上げます。さらに、素早いピットストップによってチームメイトのアプトに追い付きます。その後は安定したレース運びで、このレースで3位に入ったジャン-エリック ベルニュ(テチーター)に12秒以上の大差をつけて2位でチェッカーフラッグを受けました。
4戦連続で2位表彰台を獲得したディ グラッシは、次のようにコメントしています。「最初にダニエルを祝福したいと思います。彼は、優勝にふさわしい走りを見せてくれました。アウディのマシンは圧倒的に速く、有利にレースを進めることができました。あとは、勝利をかけてチームメイトと競うだけでした。ピットストップ後に、ダニエルの直後に追い付いたのですが、セカンドカーにトラブルが発生してしまいました。後で原因を究明する必要があります。しかし、アウディの悲願であった1-2フィニッシュを達成することができました。シーズン開幕当初は思うような結果を出すことができませんでしたが、現在アウディは、チャンピオンシップでチーム部門2位となっています」
ドライバーズ部門では、アプトが3位とわずか1ポイント差の4位、ディ グラッシが6位につけています。今シーズンは、スイスのチューリッヒ(6月10日)、ニューヨーク(7月14日、15日)の3戦を残すのみとなっています。
アウディ モータースポーツ代表のディーター ガスは、次のように語っています。「素晴らしいレースでした。ファクトリーチームとしてフォーミュラEに参戦して以来、初めての1-2フィニッシュを飾ることができました。しかも、それをホームレースで達成できました。ダニエルは最高のパフォーマンスを示し、ルーカスもそれに続いて、完璧な1日となりました。ハードワークを続けてくれたすべてのスタッフに感謝したいと思います。混戦が続いているフォーミュラEで、このように圧倒的な差がつくのは非常に珍しいことです」
チーム代表のアラン マクニッシュは、次のように述べています。「ベルリンで1-2フィニッシュなんて、信じられないほど嬉しいことです。テンペルホーフのホームレースで完全優勝して、これ以上ない1日となりました。チーム全員を大変誇りに思います」
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。