- Audi Team Hitotsuyamaは予選17位から追い上げをみせて10位入賞、ポイントを獲得
- Team TAISAN は予選24位から着実な走りをみせて15位完走を果たす
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、Audi R8 LMS で2018年シーズンのSUPER GT GT300クラスに参戦する2つのカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。5月3日(木)、5月4日(金)、富士スピードウェイ(静岡県 1周4,563m)で2018 SUPER GT第2戦となる「FUJI GT 500km RACE」が開催されました。
今年のSUPER GT GT300クラスにAudi R8 LMS で参戦するのは、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN(チーム タイサン)の2チームです。ゴールデンウィーク中の開催となった今大会には、予選、決勝の2日間でのべ86,300人もの観客が来場しました。
予選当日は午前中から濃霧に見舞われ、予定されていた公式練習が視界不良で中止になるなど、大幅なタイムスケジュールの変更を余儀なくされました。午後には霧も晴れ、公式練習を30分間に短縮、予選は通常のQ1、Q2の2回の走行ではなく、20分間の1アタック方式で行われました。決勝は青空にくっきりと富士山を望む快晴に恵まれました。今大会は走行距離が500kmの長丁場のため、レース全体を3つのスティントに分けて、ドライバー交替を2度行うルールで競われました。
Audi Team Hitotsuyamaは、リチャード ライアン選手が予選タイムアタックを行い8位のタイムを記録するも、4輪脱輪のペナルティにより、セカンドベストタイムの17位スタートへと降格させられました。 決勝の第1スティントはライアン選手が担当。スタート時の混乱をうまく回避し、17位から10位へと順位をあげました。40周を走り第2スティントの富田選手へとドライバー交替。タイヤをうまく温存しながら、後半には上位チームに迫るタイムを記録。第3スティントはふたたびライアン選手がドライブを行い、入賞圏外から怒涛の追い上げをみせ10位入賞を果たしました。
Team TAISAN は、チーム2年目となる山田 真之亮選手がアタックに出ましたが、タイヤの選択に悩まされ予選24位となりました。決勝レースは、第1スティントを今年からチームに加入した川端 伸太朗選手が担当しました。ミスなくコンスタントに43周ものラップタイムを刻み、第2スティントの山田選手へとバトンタッチしました。チームはピットインの時間短縮のためにリヤタイヤのみを交換する戦略をとりました。山田選手もミスなく40周をラップし、最終スティントを再び川端選手へと託します。このタイミングではタイヤ無交換の作戦をとり、Team TAISAN は粘り強く15位完走を果たしました。
Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「濃霧の影響で、あわただしい週末となりました。ライアン
選手の予選タイムは、トップとの差もコンマ5秒と悪くはなかったのですが、少し力みすぎたのか4輪脱輪のペナルティが悔やまれます。決勝では第1スティントは選択したタイヤと路面温度がマッチせず、想定していたよりも遅いレース展開になってしまいました。第2スティントの富田選手の走りは良かったので、できるだけ多く周回させるという判断をしました。第3スティントではライアン選手がソフトタイヤで走ったのですが、これがうまく機能してポイント圏内まで挽回できました。このレースで見えた課題をしっかりと修正していけば、マシンにもチームにも上位を狙える速さはあると感じています。次の鈴鹿は得意なサーキットですので少なくともトップ6圏内を、そして表彰台を目指していきたいと思います」
Audi Team Hitotsuyama リチャード ライアン選手のコメント
「第3スティントでようやくイメージにあう走りができるようになり、さらに上位を狙える余力がありました。順調な追い上げができていたので、あと10周走りたかったですね(笑)。予選は気温があがらず路面状況もよくなくてタイヤがグリップせず、想定していたようなパフォーマンスが発揮できませんでした。天候にも左右され難しい週末になりましたが、チームは懸命に努力していましたし、とにかく完走してポイントを獲得できたことが良かったです。次の鈴鹿は久しぶりに300kmの短いレースになります。タイヤの選択を間違えなければ、表彰台も狙えるいいレースができると期待しています」
Audi Team Hitotsuyama 富田 竜一郎選手のコメント
「自分が何周を走るのか決まっていない中でのスタートでしたので前半はできるだけおさえて、タイヤを消耗させずに、残りの周回数が決まったところでプッシュする作戦をとりました。前半も想定していたよりは悪くないペースで走れましたし、自分なりにうまくマネージメントできたと思います。マシンにスピードがあることはわかっています。今回は何が良くて何が良くなかったのかを、きちんと整理して次のレースに臨みたいと思います。まだトップとの差はありますが、強いチームになりたいし、なれると希望を感じることができたレースでした」
Team TAISANスーパーバイザー 中野 信治氏のコメント
「決勝レースはミスなく確実にゴールまでマシンを運んでくれて、ドライビングに関しても2人ともうまく走っていますし合格点だと思います。ただ事前のタイヤの選択やセットアップなどがかみ合っていませんでした。今回は濃霧で練習走行が30分しかなく、修正する時間がないままにレースが終わってしまった印象です。今後に向けてどう改善していけばいいのか課題も見えましたし、チームと一緒に考えていきたいですね。私としても積極的に情報をチームやドライバーにインプットしていきたいと思っています」
Team TAISAN 山田 真之亮選手のコメント
「サーキットに持ち込んだタイヤ選択のミスもあって、いい感触が得られないままの予選になってしまいました。合同テストのときより1秒も遅いタイムで納得のいく結果ではありませんでした。決勝は走りやすいセットアップでコンスタントなラップタイムで走ることはできましたが、上位を狙うためには改善点がいくつもあると思います。今年はテストも悪くありませんでしたし、開幕戦の岡山でも9位に入賞できて、いい感触で来ていますので、次にも期待してもらえればと思います」
Team TAISAN 川端 伸太朗選手のコメント
「決勝ではスタートと第3スティントを走りました。今日できる範囲での最善は尽くせたかと思いますが、気温が低く路面温度とタイヤがマッチせず、ペースはよくありませんでした。こうした想定外の事態に対して、まだ経験が足りないこともあってこうした結果になっているのだと思います。これをぜひ次に活かしていきたいと思います。今日はAudi R8 LMSのブレーキ性能などいいところを活かす走りができませんでしたが、鈴鹿は楽しみなサーキットですし、いい走りを見せたいと思います」
アウディジャパンは2016年来好評のAudi Sport customer racingパーツトレーラーを現地に配備して、SUPER GTに参戦するチームを支援しています。専用のトレーラーにボディー、トランスミッション、エンジン等レース車検に適合した約2500アイテム、約8000点もの部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように準備を整えてチームとともに全国のサーキットを転戦します。SUPER GTならびに スーパー耐久シリーズへの参戦チームのサポートを通じて、アウディのサブブランドAudi Sportの認知の向上、スポーツイメージの強化をはかります。
次戦、SUPER GT第3戦は、5月19日(土)〜20日(日)、鈴鹿サーキットにて開催予定です。