- Audi Team Hitotsuyamaは、最後尾スタートから猛烈な追い上げを見せ8位に
- Team TAISAN SARDは予選20位、決勝は14位で完走を遂げる
アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。11月11日(土)、11月12日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県 1周4,801m)で2017 AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が開催されました。
「MOTEGI GT GRAND FINAL」は、現在年間8戦で争われているSUPER GTシリーズの最終戦となります。今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦しました。
予選、決勝の両日共に快晴に恵まれ、のべ約5万5,000人の大観衆が訪れました。Audi Team Hitotsuyamaにとっては、ツインリンクもてぎは昨年優勝を遂げた相性のいいサーキットでもあります。練習走行では3位の好タイムを記録しており期待が高まりましたが、予選ではクラッチトラブルに見舞われ出走することができず、最後尾の30位スタートとなりました。決勝レースでは、第1スティントをリチャード ライアン選手が担当。トップチームに迫る他を圧倒する走りで20台以上を追い抜き、暫定順位で1位に踊り出た時点で、第2スティントの柳田 真孝選手へとドライバー交替しました。ここでチームは入賞を目指すべくピット作業時間短縮のため、タイヤ無交換の作戦をとりました。柳田選手は6位でコースへ復帰。その後、タイヤの摩耗に苦しみながらも見事にトップ10圏内を死守し、8位入賞を果たしました。今シーズンは苦戦したAudi Team Hitotsuyamaにとって、ベストリザルトとなりました。また、このレースで最も顕著な活躍を見せたメカニックに贈られる「ZFアワード」をチームが受賞しています。
Team TAISAN SARDは、予選をジェイク パーソン選手が担当。20位のポジションとなりました。その後、スタート前のウォームアップ走行中にスピンを喫したことで、決勝レーススタート後にドライブスルーペナルティを課せられることになってしまいました。スタートドライバーのジェイク選手は不運なペナルティはありましたが、順調なペースでラップを重ねていきました。レース中盤で第2スティントの山田 真之亮選手へドライバー交替。トップチームに迫るラップタイムを刻みながら、素晴らしい追い上げを見せました。切れ味のあるパッシングシーンを何度も演出し、14位完走を果たしました。
Audi Team Hitotsuyama:
一ツ山亮次チーム代表のコメント
「昨シーズン優勝しているサーキットでもあり、マシンとサーキットの相性がいいことはわかっていました。残念ながら予選はクラッチトラブルに見舞われて悔しい結果になってしまいましたが、いけるところまでいくしかないと、変則的な戦略も考慮した上でレースに挑みました。レースではまずリチャード選手が素晴らしいペースで追い上げてくれました。柳田選手への交替の際はタイヤ交換をするかしないかかなり迷いましたが、ポイント獲得のためにリスクを負って無交換を選択しました。後半はかなりタイヤも厳しい状況下で柳田選手はペースを抑えながらもポジションをキープしてくれました。トラブルに対してはメカニックの素晴らしい働きもあり、30位スタートから8位入賞ができました。条件が揃えばチームには強さもあるということを最終戦で証明できたと思っています。昨年はシリーズ3位という好結果で、今年への期待は大きかったのですが不可抗力もあり苦しい1年になりました。これからもう一度課題を見直して、来年はチャンピオン争いができるよう挑戦を続けていきたいと思っています」
リチャード ライアン選手のコメント
「決勝レースでは、とにかくトップ10圏内を目指して走りました。最終戦で、チームや関係者、そしてファンのみなさんにエキサイティングなレースを見せることができて、本当に良かったです。今シーズンは、私のレースキャリアにおいてもかなり厳しいシーズンになりました。ただし、前戦のタイで初のポールポジションを獲得したり、今日のようにマシンの調子がすごく良くて何台も追い抜くことができたりと、来年につながる明るい材料もいくつかありました。来シーズンのことはまだこれからですが、チームは私にとってファミリーであり、WRTやアウディジャパンのサポートもあって快適な居場所です。来年もまた、このチームで走れることを楽しみにしています」
柳田 真孝選手のコメント
「決勝レースではタイヤ無交換作戦が大変なことはわかっていました。チームは一生懸命にマシンをなおしてくれましたし、リチャードもすごく頑張っていたので、とにかく完走したいという思いで走っていました。チーム一丸となって、ポイント圏内で走り終えることができて本当に良かったです。今年はシーズンを通してなかなか思い通りの結果を出すことができませんでしたが、今日のレースでもブレーキをはじめマシンの性能は素晴らしく、Audi R8というマシンのパフォーマンスの高さを感じることができました。今日は来年につながる、今年一番のレースができたんじゃないかと思います」
Team TAISAN SARD:
野田英樹チーム監督のコメント
「ウォームアップ走行中のミスなど、残念な点もいくつかありましたが、決勝レースの内容は今シーズンで一番良かったと思います。レース中のラップタイムは上位にチームに匹敵するものでしたし、メカニックの作業もうまくいきました。そういう意味では、予選でもっと上位を獲得しなければならないという課題もみえています。今シーズンは新しい体制で、アクシデントも多く手探りの状態で進んできましたが、少しは良くなってきたのかなと感じています。GT500クラスで監督を任されたチームが優勝するまでに3年かかりました。まだまだ可能性があるチームですし、ぜひ挑戦を続けたいと思っています」
山田 真之亮選手のコメント
「土曜日からマシンのフィーリングはとても良く、決勝でも気持ちよく走ることができました。後方からの追い上げなので、全ラップでプッシュし続けたのですが、前走車をパスする際に躊躇することなくアタックできたことで、ほとんどひっかかることなくきれいに追い抜くことができたのが14位という結果につながったのだと思います。シーズンを通して、富士でQ1を突破できたこともあり、ドライ路面での自信もできましたし中盤あたりからAudi R8との相性もさらに良くなってきました。今後はもっといい結果が出せると思います。来年もぜひGT300で、Audi R8をドライブしたいと思っています」
ジェイク パーソン選手のコメント
「初めてのもてぎで、初めてのSUPER GTの最終戦ということで、とてもいい経験ができました。マシンのセットアップも走るごとに改善されていき、決勝レースではタイムも良く、チームメイトも素晴らしい走りをみせてくれました。日本のレースに参加した初めてのシーズンでしたが多くの人に出会い、たくさんの学びがあった1年でもありました。日本のことが好きになりましたし、いま日本語も勉強しています。来年もぜひ日本で、このSUPER GT走りたいと思っています」
アウディは、「Audi Sport(アウディ スポーツ)」の主導のもと、Audi RS 5 DTMでDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦しています。また2016 / 2017シーズンから、電気自動車によるFIA フォーミュラEレーシング シリーズへの挑戦も開始しました。さらに、カスタマーモータースポーツとしてはGT3レースカーAudi R8 LMS やAudi RS3 LMSをこのSUPER GTシリーズをはじめ世界中のプライベートチームに供給するなど、モータースポーツ活動全般を支援しています。現在、Audi Sportを、アウディのスポーティなブランドイメージをより一層強調するサブブランドとしてグローバルで展開しており、日本国内でもコミュニケーション拠点Audi Sport店を全国31店舗オープンしております。