2015/09/15Technology

勝者であり続ける Audi A4 シリーズ

新世代の Audi A4および A4 Avantは、先進のテクノロジーと美しいデザインをきわめて魅力的 な形で融合させたクルマです。今回、アウディにおけるベストセラーカーのテクノロジーを全面的 に見直すことで、ふたたびセグメントのベンチマークに相応しいクルマとして生まれ変わりました。 開発の過程で、もっともプライオリティが置かれたのは CO2 排出量の削減です。走行抵抗を減ら すために、あらゆる努力が払われました。

※本文に記載する装備、データ等はドイツ本国のモデルレンジに基づいたものです。内容は予告なく変更されることがあります(2015 年 9 月現在)。 ※ドイツ市場で販売される全モデルの燃料消費量およびCO2 排出量のデータは、本基本情報の最終章のリストに掲載されています。

その好例がエアロダイナミクスです。新型 A4 Sedan は、クラス最高の空気抵抗係数(Cd)0.23 を達成しています。CO2 排出量は、110kW(150hp)のディーゼルエンジンを搭載した新型 A4 Sedan 2.0 TDI ultra で、1km 走行あたりわずか 95g に過ぎません。同じエンジンを搭載した新型 A4 Avant 2.0 TDI ultra の CO2 排出量も 99g/km に抑えられています。また、140kW(190hp) の 2.0 TFSI エンジンを搭載した A4 Sedan ultra は 109g/km、A4 Avant ultra は 114g/km とな っています。

ドライバーアシスタンスおよびインフォテインメントシステムは、ラグジュアリークラスと同等の レベルにまで引き上げられました。新開発された燃焼方式を採用した最新世代の 4 気筒 TFSI エン ジンは、燃費、エミッション、そして性能の面で、4 気筒ガソリンエンジンのベンチマークとなっ ています。A4 Sedan および A4 Avant は、今秋に発売される予定です。

4.73m の全長に 2.82m のホイールベースを確保した新型 Audi A4 / A4 Avant は、安定感のあるス タイルを特徴としています。フロントとリヤの真っ直ぐな水平ラインにより、クルマの幅広さが強 調されています。簡潔なラインで構成された流麗なデザインは、スポーティさとエレガンスを融合 したアウディならではのものです。シングルフレームグリルは低く幅広く、LED およびマトリック ス LED のテクノロジーを用いたオプションのヘッドライトにより、このクルマに込められた最新テ クノロジーが目に見える形で示されています。

最大 120kg の軽量化

従来型の A4 と比べると、ボディサイズは若干大きくなっていますが、重量は逆に、エンジン仕様 によっては最大 120kg も削減されています。新型 A4 のボディは、考え抜かれた素材の組み合わせ と軽量な基本構造により、クラスでも最軽量の部類に入ります。

新型 A4 はまた、静粛性の面でもクラスのリーダーになっています。室内はどの席に座っても、広々 としたスペースが確保されており、スムーズなラインにより、室内でも幅の広さが強調されていま す。ダッシュボード前面には、幅広い帯状のエアアウトレットと、大型の装飾パネルが配置され、 夜になればオプション設定されるドアとセンターコンソール周りの控えめな照明が、上品に室内を 照らします。製造品質における妥協はどこにも見られません。カラーと素材に関しては、今回新し い装備ラインのコンセプトが導入され、お客様の選択肢がより一層広がっています。

センサー制御のテールゲート:A4 Avant

新型 A4 Avant は、5 人乗りの通常時に 505ℓ のラゲッジルーム容量を確保していますが、これは このクラスのプレミアムステーションワゴンのなかで最大の値です。リヤシートを完全に畳んで天 井まで利用すれば、ラゲッジルーム容量は 1,510ℓ まで増やすことができます。電動ラゲッジルー ムカバーと電動テールゲートが全モデルに標準装備され、さらにオプションで、センサー制御によ りテールゲートを自動的に開閉するシステムが設定されています。

新型 A4 / A4 Avant シリーズには、数多くのインテリジェントなテクノロジーが採用されています が、アウディ MMI の新しいディスプレイと操作コンセプトにより、それらの革新的システムの使 い勝手がさらに向上しています。アウディバーチャルコックピット、アウディマトリックス LED ヘ ッドライト、アウディスマートフォンインターフェイス、バング&オルフセン 3D サウンドシステ ム、ヘッドアップディスプレイ、新しいドライバーアシスタンスシステム、Audi connect サービス はいずれも、新型 A4 のために用意された注目のテクノロジーといっていいでしょう。

ドライバーを魅了する情報源:アウディバーチャルコックピットとMMI

ここでは、特に重要な 2 つの革新テクノロジーについて注目します。フルデジタルのコンビネーシ ョンインストルメントであるアウディバーチャルコックピットは、12.3 インチの大型 LCD スクリ ーンを採用し、非常に細密で洗練された高解像度のグラフィックで、あらゆる情報を表示します。

センターコンソールの MMI コントロールのコンセプトも、今回全面的に再設計され、新型 A4 の メインコントロールエレメントとして機能します。最上級のインフォテイメントシステム、MMI タッチ&8.3 インチモニター付の MMI ナビゲーションプラスを選択すると、MMI ロータリーコン トローラーの横にタッチパッド(MMI タッチ)が設置され、そこを指でなぞることで、画面のズー ムイン&ズームアウトを行ったり、文字を入力したりすることができます。MMI の基本操作ロジッ クはスマートフォンのそれに似ており、テキストを自由に入力して検索する機能も備わります。新 しい、より自然なボイスコントロールシステムにより、「ピーター・ミラーに電話をかけたい」とい った日常的な言葉で、インプットを行うことも可能です。

集約されたコンピューターパワー

MMI ナビゲーションプラスは、第 2 世代のモジュラーインフォテイメントプラットフォームのコ ンピューターによりバックアップされています。この第 2 世代のモジュラープラットフォームによ り、アウディは家電製品における革新的な技術を、短期間のうちに自動車に取り入れることができ るようになりました。

MMI ナビゲーションプラスを注文すると、自動的に Audi connect のハードウェアモジュールが搭 載され、それにより、LTE の高速ネットワークを介して、インターネットに接続することができる ようになります。ドライバーが Audi connect 固有のオンラインサービスを活用できる一方で、他 の乗員も、システムが提供する Wi-Fi ホットスポットにより、手持ちのモバイルデバイスを使って、 ネットサーフィンや電子メールでの通信を楽しむことができます。

アウディスマートフォンインターフェイスも、今回新しく設定された機能です。これにより、iOS と Android の携帯電話を、この目的のために開発された環境(つまりアウディ MMI)のなかに組 み込むことができます。オーディオファンのためには、音響にかつてない奥行をもたらす革新的な 3D 効果を備えたバング&オルフセン サウンドシステムを用意しています。

パワフルで燃費の良いエンジン

新型 Audi A4 /A4 Avant にはドイツ本国で発表当初、合計 7 タイプのエンジン(3 タイプの TFSI と 4 タイプの TDI)が設定されます。従来型から大幅に向上したエンジンの出力範囲は 110kW(150hp)から 200kW(272hp)です。その一方で、燃料消費量は最大 21%も削減されていま す。新型A4 2.0 TDI ultraの燃料消費量は100km走行あたりわずか3.7ℓで、CO2排出量も95g/km に抑えられています。同じエンジンを搭載した Avant の燃料消費量は 3.8ℓ/100km、CO2 排出量 は 99g/km です。すべてのエンジンが、高い燃費効率、スポーティなパフォーマンス、スムーズな 作動といった資質を共有しています。

新型 A4 シリーズではまた、ガソリンエンジンも大胆な技術革新を果たしています。まったく新し い燃焼方式を採用した 140kW(190hp)2.0 TFSI ultra のエンジンは、100km 走行あたり 4.8ℓ のガソリンしか消費せず、CO2 排出量もわずか 109g/km に抑えています。同じエンジンを搭載し た Avant モデルの値は、それぞれ 5.0ℓ/100km、114g/km になります。

S トロニック、ティプトロニックおよびマニュアルトランスミッション

Audi A4 / A4 Avant のパワートレインとシャシーは、今回完全に開発が見直されています。6 速マ ニュアルトランスミッション、7 速 S トロニック(今回から FWD 仕様にも設定)、および 8 速ティ プトロニックはいずれも再設計され、オートマチックトランスミッションには、新しく燃料消費削 減のためのコースティング機能が組み込まれました。前輪駆動と quattro ドライブシステムには、 ホイールセレクティブトルクコントロールが新しく採用されました。

ドライビングダイナミクス

A4 のハンドリング性能は、今回大幅な進化を果たしています。スポーツ性能を高めながら、同時 に快適性にも重点を置いた開発が行なわれました。サスペンションとステアリングにより、不整路 面からの不快な振動は遮断する一方で、横力の増加といった重要な情報は正確にドライバーに伝え られます。こうした性能のベースになっているのが、大幅に改良された 5 リンクサスペンションと 電動パワーステアリングで、いずれも非常に軽量に仕上っています。これらのコンポーネントは、 ダイナミックなハンドリング性能と優れた乗り心地を生み出す基盤となっていると同時に、燃費の 向上にも寄与しています。車速やステアリングの切り角に応じてレシオを変える「ダイナミックス テアリング」や、「スポーツ」と「コンフォート」の 2 つのセッティングから任意に選べる可変シ ョックアブソーバー付きサスペンションも設定されています。ちなみに、可変ショックアブソーバ ーの 2 つのセッティングは、アウディドライブセレクト(ドライビングダイナミクスシステム)の モード選択に反映されるようになっています。

幅広いドライバーアシスタンス&セーフティシステムのラインナップ

新型 Audi A4 / A4 Avant はまた、数多く設定されたドライバーアシスタンスシステムの分野でも、 クラスのベンチマークといえる存在です。アウディアクティブレーンアシストは、ドライバーの車 線維持操作を助け、トラフィックジャムアシストおよびストップ&ゴー機能付アダプティブクルー ズコントロールは、渋滞時の疲労を和らげます。トラフィックジャムアシストのなかで注目すべき は、その制御ロジックです。このシステムは、車線や周囲を走行する車両など、非常に多くのパラ メーターを使って精密な制御を行います。安全に寄与する革新テクノロジーとしては、そのほか、 パーキングアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、降車警告システム、衝突回避アシスト、 ターンアシスト、アウディプレセンスシステムなどが挙げられます。

新型 Audi A4 / A4 Avant は、2015 年の秋から、ドイツおよび西ヨーロッパの国々で販売が開始さ れます。標準装備のレベルは、従来型よりさらに充実しています。キセノンヘッドライト、キーレ スゴー、Bluetooth インターフェイス、7 インチの MMI カラーディスプレイが全車に採用される ほか、アウディドライブセレクトが装備されます。 40 年以上続くベストセラー Audi A4 とその先行モデルである Audi 80 は、過去数十年にわたって、ミッドサイズセグメントに

おける技術革新を主導すると同時に、商業的成功を続けてきました。アウディは、1972 年に発表 した初代 Audi 80 において、すでに軽量設計や動力性能や操縦性といった面における新たな基準を 打ちたてていたのです。

1994/1995 年までに、4 世代の Audi 80 が生産され、その後 Audi A4 に引き継がれました。2011 年 3 月には、500 万台目の A4 が生産され、同じ年の秋には、1972 年以来、つまり前身の Audi 80 と併せて 1,000 万台目の B セグメント Audi が組み立てラインを離れています。

アウディは、1994 年以来、A4 シリーズのモデルを、インゴルシュタットにある本社工場で生産し てきましたが、2007 年からはネッカーズルムの工場でも生産しています。

好調な販売実績を長年残してきた A4 シリーズは、アウディにとって中核となるモデルラインであ り、そのことは単に販売面だけに留まりません。過去 42 年間にわたり、A4 はアウディの技術革新 を象徴するクルマでもあり続けてきました。「Vorsprung durch Technik」(技術による先進)とい うブランドスローガンの真実性が、このモデルに採用されたセルフロッキングセンターデファレン シャル付 quattro ドライブ、オール亜鉛メッキのボディ、S トロニック、スポーツディファレンシ ャルといったテクノロジーによって、繰り返し立証されてきたのです。

Audi A4 とその系譜に連なるモデルはまた、モータースポーツの世界でも大きな成功を収めてきま した。このシリーズのなかから伝説的なラリーカー、Audi Rallye quattro や Audi Sport quattro、 さらに、ツーリングカーレースで大活躍した Audi 90 IMSA-GTO、A4 quattro Supertouring、A4 DTM といったクルマが誕生しています。

概要

エクステリアデザインとボディ

  • バランスのとれたプロポーションとスポーティなエレガンス:緩やかに傾斜する D ピラーを備 えた Avant。
  • 全長 4.73m、ホイールベース 2.82m、全幅 1.84m、全高 1.43m。
  • LED ヘッドライトとダイナミックターンインジケーターを採用したマトリックス LED ヘッドラ イトをオプション設定。
  • 軽量ボディ:従来型のボディに対して最大 15kg 重量を削減。
  • クラス最高の Cd 値:Sedan が 0.23、Avant が 0.26。 風切音も削減され、静かで平穏なドライ ブが実現。 インテリア
  • クラス最大の室内長と前席ショルダールーム。
  • Avant のラゲッジルーム容量は 505ℓ(5 人乗り時)。
  • Avant は電動ラゲッジルームカバーを標準装備。
  • 大型装飾パネルと帯状のエアベントを採用した室内:新しいカラーと素材、広い室内、LED の室 内灯、そして第一級のクラフトマンシップを全車標準装備。
  • 軽量設計のシート、プレミアムクラスのライバルよりも幅広いシートのラインナップ。
  • 操作パネルのデザインを一新したオートエアコンディショナー。
  • LED 室内灯パッケージ。

    メーターおよび操作系

  • ヘッドアップディスプレイとアウディバーチャルコックピットをオプション設定。
  • 自由なテキスト入力による検索機能を採用したまったく新しい MMI 操作コンセプト。
  • マルチファンクションステアリングホイールおよび自然な会話に対応するボイスコントロール を介して様々な操作が可能。

インフォテイメントシステムと Audi connect

  • 最上級インフォテイメントシステム「MMI ナビゲーションプラス」には MMI タッチ、8.3 イン チ MMI モニターのほか、LTE による高速通信と Wi-Fi ホットスポットの機能も備えた Audi connect を搭載。
  • アウディスマートフォンインターフェイスにより Apple および Android の携帯電話と車載イン フォテイメントシステムの接続が可能に。
  • 革新的な 3D の音響効果を備えたバング&オルフセン サウンドシステムと後席エンターテイメ ントのための新しいモバイルデバイスを新設定。

エンジン

  • 発売時(本国)には 3 タイプの TFSI と 4 タイプの TDI エンジンを設定。 従来型より最大 25%向 上したパワーは 110kW(150hp)から 200kW(272hp)。
  • 燃料消費量を従来型と比べて最大 21%削減。 Audi A4 2.0 TDI ultra は歴代モデルの記録を更新。 100km 走行あたりわずか 3.7ℓ しか燃料を消費せず、CO2 の排出量も 95g/km。
  • 新開発の燃焼方式を採用した新しい 2.0 TFSI ultra は、最高出力 140kW(190hp)で燃料消費 量は わずか 4.8ℓ/100km、CO2 排出量も 109g/km に抑制。
  • そのほかに、1.4TFSI エンジンと、2 種類の V6 TDI エンジンがラインアップ。

ドライブトレイン

  • 新世代の S トロニック、ティプトロニック、マニュアルトランスミッション。 前輪駆動の A4 に S トロニックを初めて採用。 S トロニック、ティプトロニックの両方にコースティング機能を追 加。

サスペンション

  • 再設計された軽量設計の 5 リンク フロント&リヤサスペンションによりスポーツ性を高めなが ら乗り心地を大幅に改善。
  • 電動パワーステアリングを新開発、オプションでダイナミックステアリングも設定。
  • アウディドライブセレクトを装備。

ドライバーアシスタンスシステムと統合された安全性

  • トラフィックジャムアシストおよびストップ&ゴー機能付アダプティングクルーズコントロー ル。
  • アウディアクティブレーンアシストとアウディサイドアシスト。
  • パーキングアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、降車警告、ターンアシスト、衝突回避 アシスト、カメラを活用した道路標識認識の各システムを新設定。
  • 新しいセーフティシステム:アウディプリセンスシティ、ベーシック、リヤ。

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ