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2015/07/31Sustainability

アウディ、Audi e-gasプラントで電力網の安定化に貢献

  • 世界でも最も大きなpower-to-gas(電力からガス転換)プラントで最大負荷を補う
  • 電力需給バランス市場への参入が認定される
  • Audi A4 g-tronにより、g-tronのラインアップを拡充

7月15日 インゴルシュタット / ヴェルルテ: ザクセン州南部のヴェルルテにあるアウディのAudi e-gasプラントはCO2ニュートラルな燃料を作り出し、かつ公共の送電網の安定化に貢献しています。試験手続きが完了し、今後Audi e-gasプラントは電力需給バランス市場に参入することができるようになりました。

ドイツの電力エネルギーミックスにおいて、再生可能エネルギーのシェアが急速に拡大しており、2015年上半期ではすでに33%に達しています。しかしながら各地で風力や太陽光による発電所が展開されたことで結果として発電量に大きなバラつきが生じており、Audi e-gasプラントのように最大負荷時に柔軟に対応でき、送電網の安定に貢献できる発電所が重要となっています。

ヴェルルテ(エムスラント)のAudi e-gasプラントは、電力網のわずかな負荷量の変化にも対応することで、電力網の需給バランスを調整することが可能です。これにより、電力網の制御を手がけるTennet TSO社に認定を受けることができました。これは、所定の負荷プロファイル通りに、5分以内に6mWの電力を供給することができなければならないというものです。このテストに合格したことにより、Audi e-gasプラントは、電力網制御会社が整備している電力需給バランス市場に参入が許可されたことになります。つまり、工場がさらに多くの年間稼働時間を確保し、電力網、およびAudi e-gasの製造量にも貢献できることを意味しています。

ヴェルルテのpower-to-gasプラントでは、風力発電の電力を水と化学反応させて水素を作り、さらに水素をCO2と化学反応させることで合成メタン(Audi e-gas)を作っており、2013年に稼働を開始しています。アウディの顧客はCNG給油スタンドでAudi e-gasカードを使って支払いができ、その際アウディが同量のe-gasをドイツのニュートラル ガス ネットワークに供給します。

出力81kW(110hp)のAudi A3 Sportback g-tronは現在ドイツ国内において販売されており、来年には125kW(170hp)Audi A4 Avant g-tronも販売予定です。どちらのモデルも、Audi e-gasによって環境負荷を減らしながら運転することができます。これは、運転中のCO2排出量が、燃料を精製する際に使用するCO2の値と同等となるからです。

アウディはe-gasを製造するだけでなく、その他のCO2ニュートラルな燃料、Audi e-fuelsの開発においても幅広い間口を持っています。2015年初頭、プロジェクトパートナーであるsunfir GmbHのドレスデンの試験工場において、合成燃料であるAudi e-dieselの製造が始まりました。アウディはまた、フランスのGlobal Bioenergies社とともに、Audi e-gasolineの合成製造に関する共同開発を行っています。

アウディはまた別のプロジェクトにおいて、アメリカを拠点とするJoule Unlimited Technologiesとともに、微生物を使って合成燃料であるAudi e-dieselおよびAudi e-ethanolを製造する研究も行っています。e-gasの分野においては、アウディは研究パートナーとともに生物学的プロセスによるメタンの製造方法も開発しています。
*本リリースは、アウディ本社配信リリースの翻訳版です。

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