● 419kW(570hp)を生み出すエンジン、0-100km/h加速は3.4秒
● レーザーハイビームにより照射範囲と安全性が向上
● 世界99台限定生産のスーパーカー
2014年5月9日ネッカーズルム: 出力419kW(570hp)、0-100km/h加速は3.4秒: Audi R8 LMX(100kmあたりの燃費12.9リッター; 1kmあたりのCO2排出量299g)は息を飲むようなパフォーマンスを持ち、画期的な新技術を搭載したモデルです。この限定生産のモデルは世界で初めてレーザーハイビームを搭載した量産車両となります。Audi R8 LMXは今年の夏より欧州にてデリバリーが開始されます。
アウディは自動車のライティング技術開発のトップランナーです。2008年、Audi R8は世界で初めてオールLEDヘッドライトを量産車に採用、2012年にはダイナミックターンシグナルも搭載されました。2013年にデビューしたNew Audi A8ではマトリックスLEDヘッドライトで自動車ライティング分野に新たな章を開きました。そして今回、Audi R8 LMXで次のステージへと登ります: ハイビームにレーザースポットを採用したのです。これは照射範囲を大幅に広げるもので、Audi R8 LMXのようなスーパーカーにとって理想的なライトとなります。
アウディの技術者たちは、ライティング技術の開発にあたり社のレーシング部門と緊密に働いています。例えば、LEDとレーザーハイビームの組み合わせは、来る6月14、15日に行われるルマン24時間レースで、New Audi R18 e-tron quattroに初めて採用されます。このように、アウディは生産車に搭載する新技術をレースでテストしていくというこの伝統を常に実践しているのです。
AUDI AGの開発研究担当取締役であるProf. Dr. ウルリッヒ ハッケンベルクは、「アウディは、最も重要な24時間レースを長年席捲してきました。優れたTDIドライブ技術に加え、ライティングで最大の照射範囲を得ることはドライバーにとって大きなアドバンテージになり、特に夜間のドライブにおいて私たちの成功に重要な要素となります」「レーザーヘッドライトをAudi R8 LMXにも搭載することは、ライティング技術における私たちの優位性を示すものです。この技術がお客様にもたらす安全性は、まさにVorsprung durch Technik(技術による先進)を体現しています」と述べています。
新しいレーザーハイビームでは、ヘッドライトにつき1つのレーザーモジュールが、オールLEDヘッドライトの2倍の範囲で光を照射します。各モジュールは4つのハイパワー レーザーダイオードからなります。径わずか300ミクロンのこれらのレーザーダイオードが、450ナノメートルの波長の青いレーザービームを発します。蛍光体コンバーターがこれを路面照射に適した色温度5,500ケルビンの白色灯に変換します。これは人間の目にとって理想的なもので、ドライバーが明暗のコントラストを認識しやすく、疲れを軽減します。車速60km/h以上で稼働するレーザースポットがAudi R8 LMXのLEDハイビームを補完し、視認性と安全性を著しく向上させます。カメラベースのインテリジェント センサーシステムが他の走行車両を認識し、これらに照射しないよう自動的にライトパターンを制御します。
アウディのトップモデルであるAudi R8は高回転のミッドシップエンジン、ダブルウィッシュボーンサスペンション、そしてASF(アウディ スペース フレーム)アルミニウムボディなど、まさにレースからフィードバックされた技術を搭載モデルです。そのルマン エディションとなるAudi R8 LMXは99台限定生産のクーペであり、出力419kW(570hp)、トルク540Nmの5.2リッターV10エンジンは、0-100km/hをわずか3.4秒で加速します。最高速度は320km/hで、100kmあたりの平均燃費は12.9リッター(1kmあたりのCO2 排出量は299g)です。コンパクトな7速Sトロニックがパワーをquattroフルタイム4WDシステムに伝達します。