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2013/05/29Technology

Audi tronファミリー:数々の新技術が実現させた未来型モビリティ

● Audi A3 Sportback e-tron:スポーティ プラグインハイブリッド
● Audi A3 Sportback g-tron:過去最良のカーボンフットプリントを実現
● tronモデルは運転する楽しみとサステナビリティの両立を提案
 
アウディが掲げる戦略的企業目標のひとつに、運転の楽しさとサステナビリティを両立させる技術の開発があります。アウディは、個々のモビリティの独立性と経済性、さらには、お客様がアウディに期待する走行性能とエコロジーという、相反する要素をバランスよく両立させるソリューションを模索してきました。その結果Audi tronファミリーは、一見すると相反する要素を融和させる優れたアプローチとそれを実現する技術を実証しています。化学生成されたAudi e-gasまたは天然ガスを燃料として驚異的なCO2排出量低減を達成したg-tronは好事例であり、Audi A3 Sportback g-tronがCO2ニュートラルと長距離運転を両立させる道を切り開く初の市販モデルとなります。一方、e-tron開発チームは、ドライブトレインの総合的な電化を進め、今回Audi A3 Sportback e-tronが、世界初のプラグインハイブリッド プレミアムコンパクトカーとして市販される予定です。

Audi A3 Sportback e-tronはプラグインハイブリッド技術の採用により、従来型エンジンと電動ドライブのメリットを併せ持っています。これまでアウディが取り組んで来たハイブリッド技術の粋をこのモデルに凝縮。1.4 L TFSIエンジンとパワフルなモーターは、それぞれの特性を活かしお互いに補完するように働きます。そのパワーは新開発e-Sトロニックを介してフロントホイールに伝えられます。さらに電気走行を最大50km可能にする8.8kWhの充電容量の液冷式リチウム-イオンバッテリーをフロントアクスル前方に搭載しています。

Audi A3 Sportback e-tronは、最高出力150kW (204hp)、最大トルク350Nmを発揮するスポーティプレミアム コンパクトモデルです。0-100km/h加速は7.6秒、最高速度は222km/hに達します。電気による最大航続距離は50kmでシステム全体での最大航続距離は940km。ECE規格による平均燃費は66.66km/L(1.5L/100km)、CO2排出量は35g/kmとなっています。Audi A3 Sportback e-tronは2013年末に発売開始の予定です。(日本市場への導入は未定)

Audi A3 Sportback g-tronは、持続可能なモビリティの指針に対し、新しく革新的な方向性を示すモデルです。搭載される1.4L TFSIエンジンは、化学生成でありながら成分が天然ガスとまったく変わらないため既存の天然ガス供給ネットワークを経由して供給が可能なAudi e-gasで動きます。ドイツ国内のヴェルルテ(ニーダーザクセン州、エムスランド郡)の工場で生産されるAudi e-gasは、CO2ニュートラルな燃料です。水とCO2から作られるこのガスの精製過程では、再生可能エネルギーによって発電された電力が使用されます。Audi A3 Sportback g-tronは、今年の秋に発売予定です。(日本市場への導入は未定)

環境技術の研究開発にとっても「レースは技術の実験室」であり、ルマン24時間レースはもっとも過酷な試験フィールドだと言えます。昨年の24時間レースで記録的な1-2フィニッシュを飾って勝利したAudi R18 e-tron quattroは、電気モーターが供給する駆動力の限界に挑戦してきました。

車両コンセプトにおいて、Audi R18 e-tron quattroは純粋なレーシングカーですが、一方でそのリヤホイールに375kW(510hp)、850Nmの駆動力を供給していたV6 TDIエンジンは、数多くの市販モデルに展開することができます。フロントアクスルに搭載されていたモーター オルタネータ ユニット(MAU)は常に150kWの駆動力を発揮し、非常に優れた加速を発揮しました。このシステムでは減速時に回生されたエネルギーを一時的にフライホイールに蓄積する技術が使われています。フロント両輪の電気モーターが作動した場合、Audi R18 e-tron quattroは4輪駆動走行になります。
アウディは昨年 Audi R18 e-tron quattroに加え、完全に電動で走行するハイパフォーマンス スポーツカー Audi R8 e-tronも発表しました。Audi R8 e-tronは0-100km/h加速を4.2秒で走り、最高速は200km/hに制限されています。リヤホイールに駆動力を供給する2つのモーターの合計最高出力は280kW、最大トルクは820Nmになります。

Audi R8 e-tronのスペースフレームは、アルミニウムやカーボンファイバーで補強されたプラスチックポリマー(CFRP)など、複数の素材で作られており、最新鋭のアウディ超軽量技術が採用されています。Audi R8 e-tronはどんな切り口から見ても、アウディの先端技術がもたらす可能性の幅広さを実証しています。あらゆるコンポーネンツは最大のパフォーマンスを発揮するように組み上げられており、アウディ社内の市販モデル開発部門は Audi R8 e-tron開発プロジェクトが生んだ新技術のすべてを応用することが出来ます。大型T字形状のバッテリーは、最大215kmの航続を可能にさせる49kWhの蓄電能力を誇ります。
バッテリーからエネルギーを生み出すユニットにはヒートポンプが設けられ、最適な温度を保ちます。また、エアロダイナミクスも燃費を最大限に良くする効果を発揮しています。アウディのエンジニアは電気自動車に関して持っている技術の全てをAudi R8 e-tronに注ぎ込みました。

その一方、Audi A1 e-tronはまったく違う場面で技術を実証したモデルです。このモデルは、都会でのみ走行する人に向けて開発されています。搭載されるモーターの最大出力は85kW、最大容量13.3kWhのバッテリーと組み合わされることで、最大航続距離50kmを発揮します。それ以上の距離を走りたい場合は、リヤに搭載された出力25kW(34hp)の従来型エンジンが作動し、発電機を介してバッテリーを充電します。アウディは、このAudi A1 e-tronでドイツ政府が主催する電気自動車実証実験「Electric Mobility Showcase」に参加しており、全国6地区に分けて実走実験を繰り返しています。

Audi A3 Sportback g-tronとAudi A3 Sportback e-tronは、持続可能モビリティに対するアウディの多様な先端技術がいかに幅広いかを実証しています。アウディはさらに先駆者となりえる新技術を搭載した新型モデルを次々に発表していく予定です。

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