● Audi R8 LMS ultraはレギュレーションにより優勝のチャンスから大きく遠ざかる
● ベルギーアウディクラブ チームWRTが、素晴らしいチームパフォーマンスを発揮し3位獲得
7月28日 インゴルシュタット / スパ: GT3カテゴリーでもっとも重要なレース・スパ フランコルシャン24時間。すべてのアウディのカスタマーチームは優勝を目指して闘い、厳しい展開の中で3位を獲得しました。過去18タイトルを獲得したAudi R8 LMS ultraのパフォーマンスは新しいレギュレーションにより著しく抑えられ、予選では20、27、30、31、32、35、53番手にとどまりました。トップチームにあってもアウディ優勝のチャンスは少なく、レース序盤から大きなハンディを負わなければなりませんでした。
厳しい状況のもと、アンドレ ロッテラー / クリストファー ミース / フランク スティプラー(ドイツ/ドイツ/ドイツ)は、まったくミスのない完璧なドライビングを続け、Audi R8 LMS ultraの中で最上位の総合3位を獲得しました。レース開始から18時間経過時点でパンクに見舞われた以外、予定外の事態はまったくありませんでした。レースが残り4分の1となったころ、赤いダイヤモンドカラーに塗られた彼らのマシンは、トップと4ラップ差の単独3位の位置を獲得しました。アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「レギュレーションによってパフォーマンスを抑えられた為に、我々のマシンは優勝争いに参加する権利を完全に奪われてしまいました。我々は、トップ集団から幾度にも渡って周回遅れにされましたが、これはレギュレーションが過剰な性能差を生み出したことを表しています。昨年のスパで優勝したフランク スティプラー、ブランクペイン耐久チャンピオンのクリストファー ミース、DTMチャンピオンのマティアス エクストロームや2度のルマン優勝経験を持つアンドレ ロッテラーやマルセル ファスラーでさえ勝利のチャンスがまったくなかったのですから、これは明白な事実だと言えます。この大きな差を埋めるために、ドライバー達は多大なリスクを受け入れなければなりませんでした。2011年や2012年と同じく、すべてのアウディのカスタマーチームは優勝を目標にこの地を訪れましたが、今年の優勝獲得は絶望的でした。世界最大のGT3レースではレースに参加した9ブランドすべてによる激しいバトルが展開されるべきであり、今回の状況は非常に遺憾です」とコメントしています。
また今日のレース結果を踏まえ、quattro GmbH カスタマースポーツ部門責任者であるロモロ リブチェンは「デイトナでクラス優勝を遂げた後、我々は今年中に他の24時間レースでAudi R8 LMS ultraによる総合優勝を勝ち取ることを切望していました。Audiのファン達は入念な準備を調えてレースに来ていましたが、今年のスパではトップドライバーですら優勝のチャンスを与えて貰えませんでした。今年は残りあと半年足らずですが、その間に複数のタイトルを獲得しAudi R8 LMS ultraの本来のパフォーマンスを証明したいと思っています」とコメントしています。
スパ フランコルシャン24時間レースの決勝結果
1: ブーク / ゴッツ / シュナイダー
(Mercedes) 564laps
2: リーブ / リエツ / ピレ
(Porsche) -1 Lap
3: ロッテラー / ミース / スティプラー
(Audi R8 LMS ultra) -6laps
4: ハーセ / ジャービス / プリマ
(Audi R8 LMS ultra) -7 laps
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