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2013/12/03Motorsport

Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)バーレーン大会で2位

●今シーズンの全8大会で、アウディは合計15回の表彰台を獲得
●ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組が最終戦を2位でフィニッシュ

11月30日 インゴルシュタット/バーレーン:アウディは、FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦のバーレーン大会で、2位を獲得。これにより、アウディはマニュファ クチャラーズとドライバーの両方で既に世界チャンピオンとなっている今シーズン、全8戦中優勝を逃したのはわずか2回だけ、というすばらしい成績を残し ました。




アウディスポーツ チームヨーストはレース開始から3時間が過ぎる直前まで、優勝の可能性を充分に持っていました。ロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ (フランス/デンマーク/イギリス) 組が駆るAudi R18 e-tron quattroは、トップを走るトヨタからわずか15秒差で走行していました。しかし、95周目に走行中のデュバルから、パワー トランスミッションに異常が発生したという無線連絡が入りました。Audi R18モデルは、2011年のレースデビューから通算23回目のレースにして初めて、マシンの不具合によるリタイアを喫しました。その時点で、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス) 組が2番手に浮上。その後、レーススタートから3時間33分が経過した時点で、競技長がマルセル ファスラーに対し、黄旗区間での追い越しがあったとしてドライブスルー ペナルティが告げられました。結果、1号車のAudi R18 e-tron quattroは1分以上の時間のロスを余儀なくされ、レースを2位でゴールすることになりました。

バーレーン大会で、アウディは合計 15回目の表彰台を獲得するという華やかな成績を残し今年のWECシーズンを締めくくりました。アウディスポーツ チームヨーストは今年、昨年より1つ多い、全8戦中6回の優勝を獲得。今シーズンのアウディは、最終戦を待たずして2度目のマニュファクチャラーズ世界 チャンピオン
を獲得しています。さらに、ロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ組が、昨年のマルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組に続き、ドライバーズ世界チャンピオンを獲得しています。アウディは今年のWECシーズンで、ル・マン24時間レースで通算12回目の総合 優勝、セブリング12時間レースで11回目の優勝、シルバーストーンでの“ツーリスト トロフィー”での優勝、そして通算5回のポールポジション獲得という、素晴らしい成果を達成しました。

アウディの今年のモータースポーツ スケジュールは、これですべて終了しました。しかしチームは、すでに2014年シーズンに向けた準備を始めています。来年のWECシリーズでは、より効率 的な燃費性能が要求される、まったく新しいレギュレーションが導入されます。アウディは、現在開発を進めている完全に新設計のレーシングカーを、2014 年4月20日にシルバーストーンで開催されるWEC開幕戦でデビューさせる予定です。

FIAによる公式発表に基づく表現です



レース後のアウディ首脳陣のコメント



Dr. ウォルフガング ウルリッヒ アウディモータースポーツ代表:今 シーズンはとても良い結果を残せたと考えています。ル・マン24時間レースをはじめとする多くのレースで素晴らしい結果を残し、世界チャンピオンを獲得す ることが出来ました。今日の成績に関しては、悔しい想いもありますが、トヨタの走りがとても素晴らしいものだった結果です。Audi R18 e-tron quattroが、最後のレースにして初めてメカニカル トラブルを原因としてリタイアしてしまったことは、非常に残念ですが、しかしこれは逆に我々が開発したマシンがいかに耐久性/信頼性に優れているかを証明 することにもなると考えています。

ラルフ ユットナー アウディスポーツ チームヨーストのテクニカルディレクター:今 シーズンは、アウディ、そしてアウディスポーツ チームヨーストにとって素晴らしいシーズンだったと思います。残念ながら、今日のレースは完璧な展開とはなりませんでした。トヨタは最後の2レースで飛躍 的な進歩を遂げました。2号車がリタイアとなり、残された1号車はありとあらゆる努力をして優勝を目指していましたが、ドライブスルー ペナルティを喫してしまい、2位となってしまいました。それでも、我々は年間を通じて大きな成果を残すことが出来ました。

マルセル ファスラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車):今 日のレースも優勝するつもりで臨んでいましたが、トヨタとの闘いが非常に厳しいものになりました。我々はレース中に戦略を変更し、私はワンセットのタイヤ で2スティントを走ることにしました。残念なことに、2スティント目の終盤になってタイヤのグリップが予想以上に低下してしまったので、その戦略は期待し た効果を発揮してくれませんでした。しかし、我々はリスクをとって優勝を目指して全力で闘いました。今回の結果はともかく、シーズン全体を通して考えれ ば、我々は素晴らしい成果を残すことが出来たので、チーム全員が誇りに思っています。

アンドレ ロッテラー(Audi R18 e-tron quattro 1号車):今 日は、なるべく燃費の良い運転を心掛けていました。しかし、全体のリズムはいつもの様に順調ではありませんでした。特にレース終盤でのオーバーテイクは非 常に難しかったです。毎周、周回遅れのマシンが危険な場所に留まっていて、なかなか抜くことが出来ませんでした。マシンの状態は凄く良いものでしたので、 他のサーキットであればライバルに速さを見せつけることが出来たと感じています。

ブノワ トレルイエ(Audi R18 e-tron quattro 1号車):今 日は本当にタフなレースでした。特に、レース序盤の消耗したタイヤでの走行が難しかったです。フレッシュタイヤ装着時には、とても良い状態で運転出来まし た。私は走りのリズムを掴むのが少し遅かったと感じています。2号車の方が良い走りをしていたと思います。残念ながら2号車はリタイアとなってしまいまし たが。我々は、素晴らしいシーズンを経験出来たと思っています。このレースで優勝したトヨタを、心から祝福します。

バーレーン6時間レースの決勝結果

1: ブエミ / デビッドソン / サラザン
(Toyota) 199 laps
2: ファスラー / ロッテラー / トレルイエ
(Audi R18 e-tron quattro) +1m10.585s

3: コンウェイ / マーティン / ルシノフ
(Oreca-Nissan) -15 laps

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