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2017/10/10Motorsport

SUPER GT第7戦、Hitotsuyama Audi R8 LMSが初のPPを獲得

  • Audi Team Hitotsuyamaは、予選トップを獲得するも、エンジントラブルにて23位に
  • Team TAISAN SARDは予選18位、決勝は19位で完走を遂げる

アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。10月7日(土)、10月8日(日)、チャン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム 1周4,554m)で2017 AUTOBACS SUPER GT第7戦「Chang SUPER GT RACE」が開催されました。

Chang SUPER GT RACEは、現在年間8戦あるSUPER GTシリーズにおいて唯一、海外で行われる大会です。タイでの開催は今年で4回目となりますが、今大会にも新型Audi R8 LMSを擁する#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2チームが参戦しました。現地には日本の自動車メーカーやサプライヤーの工場が多くあるだけに、SUPER GTの人気は年々高まりつつあります。今回は昨年亡くなったタイのプミポン前国王の追悼の意を込めて、全車にステッカーが貼られ、予選、決勝日ともに黙祷が捧げられました。

予選は直前に降った雨がコース各所に残った状態でのスタートとなりました。ウェットコンディションを得意とするダンロップタイヤを装着したAudi Team Hitotsuyamaのリチャード ライアン選手がまずQ1を担当します。他を圧倒する走りでトップタイムを叩き出し、見事に1位通過。Q2は柳田 真孝選手がアタックに出ました。ライバルチームがタイムをあげてくる状況で一度は順位を下げるも、タイヤを交換して再びコースイン。チェッカーフラッグ直前のラップで1分38秒142と、2位に1秒以上もの差をつけるタイムで、Hitotsuyama Audi R8 LMSが初のポールポジションを獲得しました。

翌日の決勝レースでも、スタート直前のグリッド上でいきなりスコールに見舞われ、それまでのドライコンディションが一気にウェット状態になりました。各チームがタイヤ選択に頭を悩ませる中、Audi Team Hitotsuyamaはレインタイヤを選択し、第1スティントはリチャード選手がドライブしました。この作戦が功を奏し、リチャード選手は一度もトップを譲ることなく、2位に約15秒もの差をつけて第1スティントを走り終えます。路面がドライコンディションとなった第2スティントではスリックタイヤに履き替えて、柳田選手がコースインしました。ライバルチームがタイムをあげていく中、エンジントラブルの発生により緊急ピットイン。再スタートできず最終的に23位完走となりました。

Audi R8 LMS で2年目の参戦となるTeam TAISAN SARDは、山田 真之亮選手とジェイク パーソン選手の20代若手コンビと、ヨコハマタイヤの組み合わせとなっています。スコールによってウェットやドライと路面がめまぐるしく変化する今大会において、ヨコハマタイヤ勢はタイヤの選択に頭を悩ませていました。予選は山田選手がアタックを担当。途中タイヤ交換を行い2種類のレインタイヤを試しましたが思うようにタイムは上がらず、予選は18位でQ1を突破することができませんでした。

決勝ではスタードドライバーをジェイク選手が務めました。スタート直前の雨でレインタイヤでのスタートとなりましたが、予選と同様にタイムが伸び悩み我慢の展開となりました。ドライコンディションとなった第2スティントは、山田選手がスリックタイヤを履いてコースイン。時に上位に匹敵するタイムでラップを重ねましたが、追い上げはかなわず19位でのゴールとなりました。

Audi Team Hitotsuyama
一ツ山 亮次チーム代表のコメント
「今回ダンロップタイヤと雨の相性がいいことはわかっていました。ただ、予選Q1をリチャード選手が素晴らしいアタックで1位通過して、さらに柳田選手がニュータイヤに履き替えて最終ラップで2位を1秒以上も突き放すタイムでポールポジションという、想像以上の結果になりました。マシンだけじゃなく、タイヤはもちろんドライバーの腕がモノを言う難しい状況でこの結果が得られたことは、本当にうれしかったですね。決勝は、ドライの路面では1位をキープするのが厳しいかもしれないとは思っていました。そういう意味でスタート直前のスコールは恵みの雨で、タイヤの選択は難しい場面でしたが、ポールポジションなのでギャンブルをする必要はないと思いレインタイヤを選択しました。リチャード選手はトップのまま第1スティントを走り切ってくれましたし、ピットストップもうまくいきました。入賞が確実に見えていただけにこの結果は悔しいです。諦めることなく次のもてぎに向かいます」

リチャード ライアン選手のコメント
「今シーズンはあまり調子が良くなかっただけに、予選のポールポジションは正直に言うと驚きました。ただ、チームもよくやってくれたし、クルマのバランスはパーフェクトでした。決勝直前の雨も我々にとってはラッキーで、チームの戦略も良かったと思います。いいスタートを切ることができ、2位から15秒くらいリードできました。ドライコンディションでは我々のマシンはベストな状態ではなく第2スティントが難しくなることは想像できましたが、上位入賞が見えていただけに完走できなかったことはとても残念です。次のもてぎは昨年優勝したサーキットでもありますし、プッシュし続けます」

柳田 真孝選手のコメント
「予選では実はレインのニュータイヤでホイールに組んでいない状態のものがあり、チームに無理言って、急遽用意してもらったものがうまくハマってポールを獲ることができました。チームにとっても初のポールということで、チームとリチャードにお礼とともにおめでとうと言いたいですね。決勝は第2スティントの走りだしから、エンジンが少し重い感じで、クルマのバランスにも違和感を感じていました。今回の結果は本当にとても残念ですが、早く気持ちを切り替えて、もてぎに向かいたいと思います」

Team TAISAN SARD
野田 英樹チーム監督のコメント
「決勝レースは、直前の雨で多少混乱はありましたが、レインタイヤでスタートして第1スティントを最小限の周回で早めにピットインし、後半にタイヤを交換して長めにいく作戦でした。しかし、第1スティントでタイムがのびなかったためレインタイヤのアドバンテージを活かせず、ピットストップにも時間がかかりすぎて経験不足が露呈したかたちとなりました。ただ、ノーポイントは想定外ですので、ポイントだけは取ってシーズンを終えたい。諦めず次戦は今年一番の結果を残したいと思います」

山田 真之亮選手のコメント
「予選では雨の中、タイヤとマシンとがうまくマッチしていない印象で、チームもできる限りのことをやってくれましたが苦しい展開になりました。決勝では第2スティントを任されて、自分ではそこそこのペースで走れているのかなと思っていましたが、上位チームのタイムをみるとまだまだ足りないところもあると感じています。次のもてぎは、少しのミスが響くサーキットなので、今回のようなミスのないレース展開を目指して、ぜひポイントを狙いたいと思います」

ジェイク パーソン選手のコメント
「このサーキットはマレーシアのセパンに似た印象です。コース表面はとてもスムース、レイアウトはとてもフラットで、テクニカルな第2セクターが特徴的な、ドライバーにとってファンなサーキットだと思います。決勝は直前に突然の雨に降られ難しいコンディションの中でのスタートでしたが、貴重な経験を積むことができました。まだまだ狙ったパフォーマンスが発揮できていないので、そこは改善していきたい。次の最終レースでは、今年のベストリザルトを目指して走りたいと思います」

次戦、SUPER GT第8戦は、11月11日(土)〜12日(日)、栃木県のツインリンクもてぎにて開催予定です。

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