close

2008/03/24Sustainability

洗練された技術による環境保護

● ネッカーズルム工場の新しいエンジンテストセンターは、高い環境基準を満たす
● エネルギー回収と排ガス発生防止
● 中央制御システムが環境に優しい操業をサポート

アウディAGのドイツ国内生産拠点であるネッカーズルム工場に新設されたエンジンテストセンターは、環境に優しいエンジンのテストをサポートします。洗練された技術を使用することにより、貴重な資源を経済的に利用して、高い環境基準に適合しています。また、近隣居住区域への騒音を大幅に低減させています。

アウディAGのこの新しいエンジンテストセンターは、最も厳格な環境指令を満たしています。「この新しい建物は、熱回収機能が一体化された最新の空調システムを採用しています」と、アウディAGネッカーズルム工場の環境担当責任者であるベルント・マルティンは述べています。「熱は回収されるので、熱を得るために燃料を燃やす必要はまったくありません。」

回収されたエネルギーは、燃焼による排ガスを一切出さないため、環境保護に貢献しています。
熱回収と平行して、新しいエンジンテストセンターは、特に近隣の居住区域に恩恵をもたらす重要な環境面を考慮しています。新しいテストベンチの防音は最適化され、騒音は大幅に低減しています。給気および排気システム、さらにはエンジンのエキゾーストシステムに特別な騒音吸収装置が設置され、発生する騒音の大幅な低減に貢献しています。さらに、この革新的な建物の外壁は、特に防音面を考慮に入れて設計されています。

エンジンは、テストベンチ上で最も過酷な条件下でテストされますが、それは一連のプロセスにおけるエネルギー回収に役立っています。「燃焼エンジンは、テストの最中に非同期機によってブレーキをかけられるのですが、この時にエネルギーが発生するのです」と、ベルント・マルティンは自転車の発電機の働きに例えながら技術的な手順を説明しています。「発電機は機械的な力から電気エネルギーを発生させます。これは、クルマのエンジンが非同期機で行われているのと同じ方法です。」このようにして生み出された電力は、再利用するために建物の電力供給システムへ戻されます。

ネッカーズルムのエンジンテストセンターでは、そのプランの中で安全性もまた大きな役割を演じています。例えば、燃料は、漏れ監視装置の付いた二重壁の地下タンクに貯蔵されます。テストベンチ上のエンジンは、通常、排ガス処理システムを取り付けた状態で作動されます。つまり、ガソリンエンジンには触媒コンバーターが取り付けられ、ディーゼルエンジンには粒子フィルターが取り付けられます。

エンジン冷却およびビルのエアコン用に使用された冷却液もまた、クローズドシステムを循環させて使用します。新しい水は、蒸発による消失分を補うためにのみ使用されます。

エンジンテストセンターの全空調システムは、中央制御システムによって管理・調整・監視されます。これによって、需要に基づいた管理と監視が可能になります。「このように、我々は環境に適合した操業を促進し、貴重な資源を保護しているのです」と、マルティンは説明しています。

プレスリリース配信

プレスリリースの発行をメールでお知らせします。配信をご希望の方は、下の「プレスリリース登録」をクリックしてメールアドレスをご登録ください。

プレスリリース受信登録

ページ上部へ