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2008/06/27Company

アウディのヒストリックカー、ピンク フロイドのニックメイソンによりワールドデビュー

• ピンク フロイドのドラマーが「シルバーアロー」レプリカモデルを運転
• ルマン優勝5回のフランクビエラはアウディA4スーパーツーリングで走行

インゴルシュタット/グッドウッド発:
アウディ トラディションは、英国グッドウッドで開催される(2008年7月11日~13日)ヒストリックモータースポーツイベント「フェスティバル・オブ・スピード」で、一台の車のワールドデビューを計画しています。世界最大のクラシックカーレースで、1939年からアウトウニオンが製造したオリジナルの「シルバーアロー」タイプDデュアルコンプレッサーを忠実に復刻した車をお披露目します。

H.P.ミューラーとタッツィオ・ヌボラーリによってグランプリを2度制覇したこのレーシングカーの復刻には、4年の歳月を要しました。完成した「シルバーアロー」は、ピンクフロイドでドラムスを担当するニックメイソンにより、グッドウッドに集まる15万人の観客の前で初走行を行います。

アウディ トラディションを統轄するトーマス フランクは次のように述べています。「シルバーアローを当社のコレクションに収めることができ、嬉しく思います。この車のお披露目に、英国よりもふさわしい場所があるでしょうか?この決定は、この特別な車を蘇らせることを可能にした独自のクラフトマンシップに対する感謝の表現としてふさわしいものと信じます」。この「新しい」アウトウニオンタイプDは、すべて英国で製造されました。イーストサセックスにあるスペシャリスト ワークショップ、クロスウエイト&ガーディナー社は、アウトウニオン「シルバーアロー」のレストアに30年近い経験を持っています。また、サウスハンプトン近郊のボディワークスペシャリストであるローチ マニュファクチャリング社は、わずか数枚の歴史的な写真に基づきボディの製作を行いました。

第二次大戦後、東ドイツを占領したソ連はアウトウニオンを解体しますが、それによってすべての同社製レーシングカーが失われたばかりでなく、ほとんどの技術文書が跡形もなく処分されてしまいました。タイプDは、ツヴィッカウに本社を置いたアウトウニオンのレーシング部門が製造した「シルバーアロー」シリーズ(1934~1939)における最後のバージョンです。当初、タイプDは12気筒420馬力エンジンを搭載していましたが、さらに速くするため、1938年のシングルコンプレッサーバージョンに替わり、最終型ではデュアルコンプレッサーが採用されました。それにより出力は65馬力引き上げられ、ボディにはさまざまな変更が必要となりました。テールエンドにはデュアルコンプレッサーを収納するために膨らみが付けられ、エアインテークパイプは延長、ノーズはよりフラットになりました。その結果誕生した改良型タイプDは、1939年シーズンの中盤、ベルギーグランプリでデビュー。今回の復刻にかかわったキースローチと彼のチームにとって、参考となる写真が極めて少ないのは、このような理由によるものです。しかし、彼は完成した車に満足しています。「この車は、当社の歴史に残る傑作です。」 ローチマニュファクチャリング社は、1937年に製造開始され、数々の新記録を樹立した流線型のアウトウニオンタイプCを、写真のみに基づいて復刻した経験があります。このタイプCは、アウディ自動車博物館に展示されています。

今回お披露目されるアウトウニオンタイプDは、アウディトラディションが発注した最後の「シルバーアロー」レプリカとなります。アウディトラディションを統轄するトーマスフランクは、次のようにコメントを続けています。「当時のパーツを多用し、長年にわたり各地のレース場に展示された1938年のタイプDは、車に損傷を与えないために、これからは自動車博物館で展示する予定です。その代わりに、これからは新しく製作したレプリカがサーキットを走ります。この車が走る姿を見るという希な体験を、多くの人に与え続けることができるでしょう。」

新タイプDのお披露目にふさわしい人間として白羽の矢が立ったのが、ニックメイソンでした。ピンク フロイドのドラマーである彼は、英国でクラシックカーレースを推進する立役者の1人です。彼はルマン24時間耐久レースへの出走経験が5回あり、数千万ポンドの価値があるレーシングカーを揃えたコレクションのオーナーでもあります。彼はすでに2007年のグッドウッドで、アウトウニオン製の1936年型タイプCを走らせた経験があり、今年の出走を楽しみにしています。「アウディトラディションが、初走行のドライバーに私を選んでくれたということは、私の去年の行いが良かったに違いありません。冗談はさておき、これは大きな栄誉だと思い、感謝しています。」

グッドウッドでアウディを走らせるのは、ニックメイソンだけではありません。ルマンで5度の優勝を手にしたフランクビエラも、1996年の英国ツーリングカー選手権(BTCC)を制したアウディA4スーパーツーリングに乗って、モーターレーシングの故郷に帰ってきます。「グッドウッドに来ることができて、嬉しいです。それも、自分がかつて走らせた車にまた乗れるのですから、素晴らしいことです!」と、ビエラは語っています。アウディスポーツは、ルマンの優勝車であるアウディR10を展示します。

アウディ トラディション

アウディのエンブレム「フォーリングス」は、1932年にアウトウニオン社として合併した4つのブランド(アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラー)を象徴しています。1969年、アウトウニオン社とNSU社が合併し、自動車史に残る数々の業績を残しました。その後、1985年には、アウディNSUアウトウニオンAGがアウディAGに改称されています。アウディトラディションは、アウトウニオンGmbHとNSU GmbHの2社の歴史的な企業とともに、アウディの長い、そして様々な歴史を今に残しています。アウディAGの本社所在地インゴルシュタットのアウディ フォーラムにある自動車歴史博物館「アウディミュージアムモビール」では、アウディトラディションが管理する歴史的モデルが一般公開されています。

※写真および情報は、www.audi-mediaservices.com/enから入手可能です。

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